ほどよいくねり具合が素敵 / 錦華坂
駿河台下の交差点近く、かの有名なCDショップ「ジャニス」「ジャニス2」に挟まれた路地を超えると、商業エリアはぷっつりと途絶え、あたりは途端に別世界の様相を呈します。ここが錦華坂。そのまま少し歩き進めると隣の錦華公園で子どもが戯れる様子も目に入って来て、おのずと心もおだやかに。
商店街のにぎわいとのコントラストが鮮やかなくらいはっきりしているのが魅力。勾配的にも急すぎず、また左に右にわずかにうねっているのも、なんだか落ち着く風景。秋めいた頃に通ると、ちょっとたそがれたくなる、そんな坂道であります。
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見るからに険しく、キビシイ / 男坂
見るからに息切れ必死のストレートな坂です。機嫌が悪いとちゃぶ台をひっくり返しそうな、厳しい男性のイメージそのまま…。
登りきって振り返ると人の姿の小さいこと! 息も絶え絶え状態、ではあってもパースのついたこの眺めは少しばかり達成感があるはず。思えば遠くに来たものです、なんて(笑)。
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それはそれは、なかなかにキビシイ女性です(笑)/ 女坂
きつい坂を男坂、ゆるい坂を女坂と呼ぶのが普通ですが、ここのは決してゆるくありません。それでも男坂と違って「踊り場がある分ゆるい」、ということからこの名になっているとのこと。なるほどそうでしたか。
踊り場のその先が見えないこの光景。ひと目では見通せないところに、想像力を掻き立てるような、ストーリー性を感じさせるような、そんな魅力があるというものです。
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のびのび、かつ開けた感じ! / 池田坂
車通りの少ない車道、プラス、ゆったり広めの歩道が左右に配されている通りで、ちょっとひらけた、この辺りではちょっと他にはない眺めの坂です。日本大学や中央大学などのキャンパスも隣接しているからか、せせこましい感じとは無縁で、心もどこかのびのびしてきます。
まっすぐに伸びたとても緩やかな勾配が続くので、「坂」感がある意味少ないとも言えますが、ともあれユニークな歩き心地です。
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体で感じよう! 神田の地形のダイナミズム。
「別に便利でもないから」あるいは「駅から遠くなるし、別に」などという理由で、せわしない日常の中ではスルーしてしまいがちな道はたくさん。でも「街の地形を感じるために、わざわざ遠回りしてみる」というのは、お散歩のテーマとしては十分にアリですよね。神田の地形のダイナミズム、どうぞ感じてみてください。
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