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伝統ある画材店で、アートに学ぶ・触れる

今年で創業130周年を迎えるすずらん通り沿いの老舗画材店、文房堂。実はここ、画材を買うだけではなく「習う」こともできる場所なのだ。(2017年3月発行「FREE AWAJI BOOK 8890」No.17より)

公開日 2017年11月24日

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エリア
神保町駅
ライター
FREE AWAJI BOOK
伝統ある画材店で、アートに学ぶ・触れる
今年で創業130周年を迎えるすずらん通り沿いの老舗画材店、文房堂。創業者の池田治朗吉はかの福沢諭吉の門下生で、福沢に西洋美術画材の輸入販売を勧められた経緯もあり店を始めた、という話からしてたいへんな由緒正しさである。

この店が絵や彫刻といった美術をたしなむユーザーの熱い支持を得てきた理由は、その豊富な品揃えだけにあるのではない。実はここ、画材を買うだけではなく「習う」こともできる場所なのだ。
文房堂の5Fと7 Fにあるアートの教室「文房堂アートスクール」では現在1,000人以上の人が美術を学んでいる。そのジャンルも水彩、アクリル画・油絵、版画、工芸、彫像など実に幅広い分野にわたり、現役で活躍中の講師陣を揃えたクラスの数々が常時複数開講されている。

あるクラスでは描いたり、塗ったり。またあるクラスでは彫ったり、機械を操作したり。その対象も静物から模写までそれぞれに違えど、みな一様に、対象を見つめるその眼差しに力強さがある。単に黙々と手を動かしているのとは決して異なる情熱やエネルギーが教室全体にみなぎっている。

↑各教室を案内・解説頂いた仙石さん(右)。

「とにかく綺麗なパステルがあったので買ってしまい、使い方の習える教室に通ってみたい、ということで学び始める生徒さんもいれば、約二時間無心になって描くことが良いリフレッシュになる、という生徒さんも。過去の経験面でも、全くのビギナーから美大・専門学校出の人まで様々。ここはバックグラウンドも学ぶ動機も喜びの見出し方も人の数だけ違うんです。」とスクール運営を担当する仙石(せんごく)さん。
「クラスのあとで先生に画材を選んでもらい、気の会う仲間と近場の喫茶店でしばし語らったりもされてるようですよ」。文化の香り高い、この地ならではのエピソードだ。

↑探究心赴くままに描き続ける、このぜいたくな時間。

↑プレス機を通した仕上がりやいかに? 銅版画制作のハイライトの時。

銅版画の教室では、家庭にはなかなか置けない大型のプレス機をはじめ、腐食液やインクなど、完成までの各種工程で必要となる道具が揃い、制作現場感がより強く漂う。道具を揃えたり、装置や機械を使うせいか、男性に人気とのこと。
 
開校以来三十年以上にわたり、通算約五千もの人が、ここを通じて暮らしの中にアートを取り入れてきた。「創ること、表現することの楽しみ。それが精神的な豊かさにつながるのであれば、私たちにとっても嬉しい限りです。今後も皆さんの要望に応えられる講座を展開していけたら」。アートのまち・神田に幸あれ。

文房堂アートスクール 神田本校

住所
東京都千代田区神田神保町1-21-15F・7F
電話番号
03-3291-3444
営業時間
10:00~19:00

定休日
無休
最終更新日:2017.11.20
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。