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カセットテープ専門店「NEWLD(ニュールド)」で見つける、古くて新しい音の魅力。

近年じわじわと復権の兆しを見せているメディア、カセットテープ。かつてそれが当たり前だった時代を知らない世代を中心に今起こっているこのリバイバルに呼応する「カセットテープ専門店」、実は東京の山の手エリアだけでなく、墨田区向島にもあるのを知っていますか?

公開日 2017年12月5日

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押上駅
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ライター
good mornings
カセットテープ専門店「NEWLD(ニュールド)」で見つける、古くて新しい音の魅力。
押上駅から少し歩いた住宅街。入り組んだ路地の途中に、小さめの文字で「NEWLD(ニュールド)」と書かれた引き戸と、足元の、これもまた小さなスタンド看板。事前に知っておかないとうっかり通り過ぎてしまいそうな素っ気ない外観ですが、中に入るとアーティスティックで感性を刺激してくれそうな空間が広がっています。
NEWLDは土曜日だけオープンの、カセットテープとアート関連のお店。ここでは、店主の平田八荒(はっこう)さんがセレクトした数々のカセットテープ、それにアーティストとして自身が制作した作品なども展示・販売されています。
カセットはほとんど海外から輸入したもの。海外では数年前から、アーティストが数量限定のカセットテープで楽曲をリリースするというムーブメントが起こっていて、昨今ではそれに呼応してテープ本体やケースのバリエーションも様々なタイプのものが生産されているそうです。
「カセットテープって、音だけでなく、サイズ感とか形とかも可愛いでしょ。ジャケットの絵柄や文字、ケースにも紙箱やスリーブ型があったり…。お気に入りをキレイにディスプレイすると、インテリア的にも楽しいんですよ」とカセットテープにまつわる魅力を語る平田さん。
中には、カセットテープ型の花瓶なんてモノまで! 水もちゃんと入る陶器でありながら、カセットテープとしてちゃんと一曲、楽曲が付属しています。
平田さん自身もカセットテープよりむしろCD世代。「ある時、作品制作のためにカセットデッキやカセットテープのことを調べるうちに、プロダクトデザインのカッコよさ、技術的な完成度の高さに惚れ込んだんです。小さい頃からなんとなく知っていたカセットテープのイメージがガラリと変わりましたね」。
「それで父が若い頃に録音したYMOとかのテープを聞いてみたら、何とも言えない味のあるその音質にはまってしまった」のだそうです。

楽曲入りのテープや空のテープが陳列されているほか、お店の一角には試聴コーナーも。その音質、それにヘッドホンをつけて再生ボタンをプッシュするといった一連の所作も含めて、デジタルデバイスにすっかり慣れてしまった現代人には貴重な、味わい深い体験が可能になっています。
「このアナログ的な良さをたくさんの人と共有したくて。私がお店を開いた大きな理由です」。

ちなみに店内の壁2面にならんだアート作品は平田さんの作。その作風は、カセットテープ好きらしく、アナログ感を大事にした雰囲気が通底して流れているように感じられます。
ちなみに店名の「NEWLD」とは、NEWとOLDをつなげた造語。「温故知新」的なお店のコンセプトがスマートに表現されています。
2016年7月のオープン以来、営業時間は「無理せず楽しみながら長く続けるために」と、アート制作の邪魔にならない土曜午後のみ。限られた時間帯にも関わらず、お店のインスタグラムにアップされたクールな写真の数々を見た若年層からリアルタイム世代まで、多くの人が来店します。

「お客さんとも試聴作品の感想やカセットテープ談義で盛り上がったり。今、自分がいちばん楽しんでると思いますね」と時おり笑みがこぼれます。
今後はカセットのジャケットをデザインしたり、NEWLDオリジナルのサウンドテープを制作・シリーズ化も考えているとのことで、これからも目が離せないNEWLD。土曜日だけのスペシャルなお楽しみとして、あなたのお出かけリストに加えてみてはいかが?

(文:牧野雅枝)
(撮影:大塚秀樹)

NEWLD Cassette tapes & Arts.

住所
東京都墨田区向島4-20-16 101
営業時間
毎週土曜 12:00-19:00 ※不定休あり
最終更新日:2017.12.5
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
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