意外と知らない「ボタン」について
ボタンは洋服をはじめ、カバンや小物などの留め具として使われる服飾品の一つです。機能だけではなく装飾も兼ねていることが多く、そもそも留め具として機能しない飾りボタンというものもあります。

現在のボタンの源流とされているのは、古代ヨーロッパのゲルマン社会。寒い地域ではタイトで動きやすい衣服が求められたため、素材や形など実にさまざまに発展し、現代では機能・デザインの両面において欠かせない存在となりました。

「ボタンの博物館」って、どんな博物館なの?
浜町駅から歩いて6分ほどのところにある「ボタンの博物館」は、ボタンによって世界と日本の文化史をつづることを目的とした博物館です。ボタンはもちろん、ボタンに関するさまざまな資料を閲覧することができますよ。2017年11月22日にリニューアルオープンし、ますます魅力的に生まれ変わりました。

「ボタンの博物館」では、時代や文化的背景などを考慮しながらボタンを分類。わかりやすく展示されているのが特徴です。ボタンの歴史は洋服の歴史と共にあると言っても過言ではなく、ボタンを通して文化史についても楽しく学ぶことができるように工夫されています。

「ボタンの博物館」の収蔵品と展示内容について
「ボタンの博物館」では、世界中から集められた貴重なボタンおよそ1,600点が展示されています。

ドイツ・オランダを起源とし、16世紀から17世紀にかけて貴族が使用した「ジャーマントグルボタン」や、ダイヤモンドカットされたスチール製のリベットが埋め込まれた「カットスチールボタン」など、他ではなかなか見ることができない貴重なボタンを製造年や製造国、素材などごとに陳列。その他、ボタンに関係するエピソードを美しい映像とともに紹介するコーナーや、出版物を閲覧できるコーナーもありますよ。

エントランスには天井からさまざまなボタンが吊り下げられ、光が反射してキラキラと光り輝いています。「ボタンの博物館」ならではの演出ですね。

「ボタンの博物館」を利用するには?
「ボタンの博物館」の入館は完全予約制。電話かホームページにて予約してからお出かけください。

貴重な展示を見ることができて入館料は500円と、とってもリーズナブルです。

ボタンについて楽しく知ることができる世界でも稀な博物館
「ボタンの博物館」についてご紹介しましたが、いかがでしたか? 美しい装飾が施されたボタンは、まさに貴重な文化財。ボタンに特化した博物館は世界的にも珍しく、洋服や装飾品に興味がある方ならきっと新しい発見があるはずです。ぜひ足を運んでみてくださいね。
Aボタンの博物館
- 住所
- 東京都中央区日本橋浜町1-11-8 ザ・パークレックス 日本橋浜町 2階
- 電話番号
- 03-3864-6537
- 営業時間
- 10:00 ~ 17:00(完全予約制)
- 定休日
- 土日
- 平均予算
- 入館料 500円
大きな地図で見る