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路地で思わず息を呑む。神楽坂の夜の始まり

good mornings

公開日 2018年3月1日

神楽坂の街の趣深さを特徴付ける、小さな路地。素敵なお店はたくさんあれど、そこに足を踏み入れるまでもなく、石畳など足もとからして雰囲気はすでに抜群です。

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単に、とある街角、と呼ぶにはあまりに素敵過ぎる光景というのが世の中にはあって、そんな路地にいろいろと出くわす神楽坂界隈は、東京でも指折りの、散歩にうってつけのスポットと言えるでしょう。

表通りから少し脇にそれたところで見かける路地や階段には、石畳のものも多く、その味わい深さときたら日中はもちろん、夕方から夜にかけても格別。風情ある店々の軒先で足元を優しく照らす行灯、それが路地の模様をくっきり浮かび上がらせるさまなど、心動かずにいられない、実にムード満点の光景です。
その中でも、とびきりの素敵さを誇るものは5つほど。たそがれ時のマジックアワーから夕闇が街を覆い始める頃にかけて、味わってみたい光景の最高峰を、この界隈でアートディレクターとして働きながら街を見つめること10年、生粋の神楽坂ラバーであるミエコさん(仮名)からコメントをいただきつつ紹介します。

その1 フランス坂で

神楽坂といえばこのお店!と名が挙がることも多いうどんすきの名店、鳥茶屋(本館ではなく別邸)に面した、階段状の坂。左手の店々もそのいちいちが素敵そうで、なんとも誘惑の多い坂です。

南仏の人里離れた田舎にも旅行したりと、本格的にフランス文化に親しんでいるミエコさんいわく、『この坂に限った事ではありませんが、石畳の階段を見て「これはフランスとおんなじだね。日本でこの光景に出会えるなんて!」と驚く声もよく聞きます。この坂の名前の名付け親は、執筆や講演などで日本とフランスの架け橋的役割を担う国際ジャーナリスト、ドラ・トーザンさん。彼女自身も、神楽坂住まいのようです』。

フランス坂

住所
東京都新宿区神楽坂3
最終更新日:2018.2.27
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その2 芸者新道で

登ってのち下って、という具合に、こんもりとした盛り上がりぶりをわかりやすく体感できるこちらの坂道。名前から察しがつくように、芸者さんが置屋から料亭へと向かう際によく通った道です。その昔、神楽坂界隈には最盛期で200件ほどの置屋・料亭があったと言いますが、それらはまさにこの道の周辺を中心に存在していたのです。
ミエコさん、ここといえば『夕食の営業がそろそろというこの時間帯、割烹などの従業員さんが休憩を終えていそいそとお店に戻っていく姿もよく見かけます。その度に、あぁ、風情あふれる夜がまた始まろうとしているって、しみじみ感じたり』ですと。

芸者新道

住所
東京都新宿区神楽坂3
最終更新日:2018.2.27
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その3 「Maison de la Bourgogne(メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ)」付近で

この界隈有数のフレンチビストロの洒落たテラスが遠くからでも目にとまり、吸い寄せられるように近づくとひろがる見番(けんばん)横丁の眺め。なにかと坂がちで起伏の激しいこの界隈では珍しく、すっきりした直線が特徴的です。

マジックアワーを迎えた空が見せるかりそめの美しさに目を奪われ、人目もはばからずしばし立ち尽くしてしまいそう。

ミエコさんは『パリの街角と一瞬間違えそうになるこの手前側の雰囲気。ついでにお店に入るのももちろんおすすめ。フランス人のギャルソン達が料理や飲み物をサーブしてくれます』と。目にも舌にもこころよい、そんなスポットです。

メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ (maison de la Bourgogne)

住所
東京都新宿区神楽坂3-6-5
電話番号
050-5591-0311
営業時間
[月~金] 11:30~14:00 (L.O) 18:00~22:00(食事L.O) 24:00閉店 [土・日・祝] 11:30~14:30(L.O) 14:30~17:00(Tea Time) [土] 18:00~22:00(食事L.O)24:00閉店 [日・祝・連休の場合最終日] 18:00~21:00(L.O)22:00閉店
定休日
無休
平均予算
【夜】¥6,000~¥7,999 【昼】¥1,000~¥1,999
最終更新日:2018.3.6
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4 「Boutique Le Bretagne(ブティック・ル・ブルターニュ)」付近で

ムード漂うお店の草木を右手前に、神楽坂通りを挟んで遠く向こうには堂々とした毘沙門さま(善國寺)の存在感。洋と和が美しく一つに収まっている眺めが楽しめます。

この地点から右手に進んですぐの十字路もまた良し、です。路地の細さに比例して増す密やかな感じを味わえます。
『この十字路付近は、道の細さからは意外なほど、人通りが多め。向こうからこちらに人が歩いてくる時など、タイミングを見計らってすれ違う必要があったり。なかなか珍しいことですよね』とミエコさん。

Boutique le Bretagne(ブティック・ル・ブルターニュ)

住所
東京都新宿区神楽坂4-2
電話番号
03-5229-3504
営業時間
11:30~19:00
定休日
月曜
最終更新日:2018.2.27
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5 兵庫横丁で

往年の名だたる文豪たちが缶詰めになって執筆したという老舗旅館、和可菜(わかな)も軒を連ねる兵庫横丁は、道のちょっとしたくねりも奥ゆかしいです。見た目の統一感という意味では地域随一と言えるでしょう。

『ここは、「新宿区まちなみ景観賞」という賞を受賞していたり、まさにお墨付きの優美な眺めということで、外国人の方もたくさん訪れています』。

兵庫横丁

住所
東京都新宿区神楽坂4-2周辺
最終更新日:2018.1.5
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ついでに、石畳ヒストリー

ちなみに、神楽坂の小道で見つかる石畳はもともと、表通りである神楽坂通りに石段が敷かれていたときの石材が再利用されたもの。石段をやめて普通の道路にするにあたって取り壊された石が、お下がりのようにして裏通りの路地に回された、というヒストリーがあるのです。以上、豆知識でした。

趣きは言うに及ばず、洋の東西のハイブリッド感という点からしても、東京でもここだけでしか味わえない景観が色々の神楽坂。一歩一歩、味わうように踏みしめるのが楽しい路地の数々を、ぜひあなたも体験してみては。

(文:古谷大典)
(撮影:大塚秀樹)

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※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。

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