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神田の顔役といえばこの人!「神田うまいもんツアー」を主催する田熊清徳さんインタビュー

good mornings

公開日 2018年3月4日

神田というまちに入り込んで何かをしようとすると、必ず出会うであろう人がいます。大正13年から続く家具屋「株式会社楓屋」代表の田熊清徳さんです。内神田鎌倉町会副会長、神田技芸祭実行委員長、千代田区観光協会理事、そして「神田うまいもんツアー」代表と、さまざまな顔を持つ田熊さんに、神田の魅力を教えてもらいました。

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●神田のマニアックな魅力を紹介する「神田うまいもんツアー」

まずは、田熊さんが主催する「神田うまいもんツアー」について説明しましょう。これは、ガイドが独自の切り口で神田の面白いお店やスポットを案内する、ちょっとマニアックなツアーです。
始まったのは12年前。公益財団法人まちみらい千代田が募集した観光サポーターに田熊さんが応募したことがきっかけでした。田熊さんはチームメンバーと一緒に「ちょっと立ち寄っただけではわからない神田の面白さを紹介するツアーを行おう」と企画。これが大成功を収めたことから、現在まで続くプロジェクトとなりました。
具体的にはどんなツアーなのでしょう? たとえば2017年は、「神田ローカル&アジア探訪」を行ったといいます。

「昔ながらの神田の居酒屋と、ちょっと珍しいミャンマー料理店をハシゴしました。その途中で紹介したのは神田駅舎。大正に建てられた中央線や山手線のガード、昭和につくられた新幹線のガード、最近できたばかりの東北線のガード。3種類のガードは構造が全て違って、下から眺めるだけで建築・鉄道マニアは喜びます。ガード下のお店もそれぞれ個性があるんですよ。

神田の魅力はややこしくて一度来ただけではわからないこと。まちがディープなんです。それを紹介するのが神田うまいもんツアーですね」。
実際に、一度参加すると神田の虜になり、何度も通う人が多いそう。公式ツアーは年1回ですが、リクエストが多いことから、プライベートツアーを月に1〜2回開催しています。
「人が好き、まちが好き、うまいものが好き。だから自分自身もやっていて楽しいんですよ。どうせ夜は神田へ飲みに行くから、せっかくだし人を案内するか、という感じです」。

公式・非公式合わせると、これまでの開催回数は100回以上! それでも「ネタ切れの心配は全くない」と自信満々で話す様子に、神田の奥深さが窺えます。

●地域コミュニティが強固なまち、神田

神田生まれ神田育ちの田熊さん。昔からまちに関心があったのでしょうか。

「いや、若い頃は銀座や六本木で遊んでいました。でも、20代半ばになると遊び尽くして飽きちゃって。そんな頃に町会の青年部に入って先輩方に飲みに連れてもらうようになったんですね。それで気づいたんです。神田はありきたりのまちとは違う、知れば知るほど面白い、と」。

面白いと思ったのは飲食店だけではありません。地域のつながりやコミュニティが強固なところにも魅力を感じたといいます。
「神田には2年に1度、神田祭という大祭があります。この祭礼文化を継承するために、まちがひとつにまとまっているんです。福祉部、環境衛生部、広報部などさまざまな部があるし、役員会は毎月開かれます。そこでたくさんの人とつながれるんですよ。先輩方からの引き継ぎや推薦で、いろいろな経験をさせていただきました。神田警察署にて交通少年団の活動なんかも行っています」。

地域の中で多くの役割を任されるのはやりがいがありそうですが、大変でもあるのでは。そう聞くと、田熊さんははつらつとした調子で答えてくれました。

「自分が暮らすまち、商売をするまちですから、安心安全綺麗で住みやすいまちにするのは当たり前ですよ。自分ひとりではできないことを、町会で協力して行っているだけです」。

●神田でチャレンジする人を応援する「MID STAND TOKYO」

2017年7月、田熊さんは新しい挑戦として神田美土代町に「MID STAND TOKYO」というキッチン付きレンタルスペースをオープンしました。
「“なに小洒落た名前つけちゃって”と思うかもしれないけど、“MID”には、“東京の中心(MIDDLE)”のほかに、美土代町の“美(MI)土(DO)”という意味もあるんです。“STAND”には“チャレンジする人を迎え入れ、独り立ちするために支援する”という想いを込めました」。
広さは約 50㎡。レンタル料金は1時間7,000円と、この広さや立地にしては安めの金額設定です。また、いつか神田でお店を開きたいと思っている人を対象にしたチャレンジキッチンの側面もあり、こちらは売上のうち何割かを受け取る形を取っています。これならローリスクで挑戦できますね。また、軒先はキッチンカーやマルシェの出店場所としても貸し出しています。
「私の本業の株式会社楓屋は、今年で創業93年を迎えます。途中で内神田に本社を移しましたが、創業の地はここ美土代町なんです。最初はよそ者だったので苦労もしたようですが、地域の人に受け入れられて営業を続けることができました。

だから、これからは新しく挑戦する人を応援していきたいんです。歴史があるまちだから閉鎖的と思われるかもしれないけど、全くそんなことはありません。よそ者でも、100年企業になれるチャンスが神田にはある。そんなメッセージを伝えていきたいと思っています」。
ちなみに、「MID STAND TOKYO」の改装に掛かった費用はなんとたったの100万円とのこと。閉店する地元のお店からカウンターを譲り受けたり、足場板をタダで貰ってみんなでワークショップをしたり、端材で椅子をつくったり。楓屋や田熊さんのこれまでの活動があったからこそ、この価格でキッチンスペースを始めることができたのでしょうね。
現在、「MID STAND TOKYO」は利用者募集中です。飲食店を始めることを夢見る人はもちろん、「1日ママ」を体験してみたい人も、試しに借りてみてはいかがでしょうか。

また、「神田うまいもんツアー」のプライベートツアーは、田熊さんと知り合いではなくても申込可能です。フェイスブックページに「いいね!」を押してダイレクトメッセージを送付すれば、田熊さんが返信してくれます。興味を抱いたら、気軽に問い合わせしてみてくださいね。

(文:飛田恵美子)
(撮影:山崎瑠惟)

● MID STAND TOKYO
https://www.midstand.com/

● 神田うまいもんツアー
https://www.facebook.com/神田うまいもんツアー-345479062166726/神田うまいもんツアー-345479062166726/

MID STAND TOKYO

住所
東京都千代田区神田美土代町3-4 ニュー楓ビル1階
電話番号
090-6005-3159
最終更新日:2018.2.8
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。