向田邦子『父の詫び状』に登場した喫茶店「カフェ ブリッヂ」
向田邦子の随筆集『父の詫び状』の「ねずみ花火」という一遍。その一節に登場する喫茶店が、「カフェ ブリッヂ」。西銀座デパートの地下1階で今も営業している、1958(昭和33)年創業の老舗です。向田邦子はここに足しげく通っていたとか。
今回は、「ウインナーコーヒー」と「ミックスサンド」を注文。ミックスサンドは、つけ合わせがポテトサラダとフライドポテトなので、なかなかのボリュームです。周りの様子をうかがうと、料理は全体的に量が多い様子。ごはんを食べるなら、お腹を空かせていくのがよさそうです。
- 住所
- 東京都中央区銀座4-1 西銀座デパート B1F
- 電話番号
- 03-3566-4081
- 営業時間
- [月~土]
11:00~21:00(L.O20:30)
[日・祝]
11:00~20:00(L.O.19:30)
- 定休日
- 西銀座デパートに準ずる
- 平均予算
- [夜]¥1,000~¥1,999 [昼]¥1,000~¥1,999
最終更新日:2021.4.17
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松本清張の『点と線』の舞台、「東京ステーションホテル」
次に訪れるのは、松本清張氏の小説『点と線』の舞台となった東京ステーションホテルです。丸の内駅舎の北ドームから南ドームをつなぐ、細長いユニークな空間。
松本清張氏は、実際にこの東京ステーションホテルの209号室に滞在して執筆し、小説の最大の鍵となる「4分間の見通し」のトリックを思いついたといわれています。ミステリーファンなら、滞在してみたいホテルですね!
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-9-1
- 電話番号
- 03-5220-1111
最終更新日:2018.3.8
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聖地巡礼ファン垂涎! 『君の名は』に登場する「東京駅」
東京ステーションホテルの次は、映画『君の名は』に登場するスポットを巡るべく、東京駅の改札をくぐって構内に入ります。
実在の街の風景が多数出てくるこの作品、調べてみると新宿、四ツ谷あたりが多く登場しますが、主人公が先輩と待ち合わせするシーンで東京駅の新幹線南のりかえ口付近が出てきます。
赤レンガが昭和レトロを醸し出す丸の内駅舎に別れを告げ、新幹線南のりかえ口へ。八重洲中央改札のそば、中央通路と南通路のはざまにある、東海道・山陽新幹線改札の出口付近を目指します。
この柱で多くの人々が待ち合わせをしています。映画の主人公たちのように、ここから新幹線に乗り込んでゆくのでしょうか?
東野圭吾の小説『麒麟の翼』に登場する、「日本橋」
首都高速の真下にある日本橋。この橋の左右には、2体ずつ、計4体の麒麟の像が鎮座しています。映画化もされた東野圭吾の小説『麒麟の翼』に登場します。
江戸開府とともに架けられた日本橋は、五街道の起点になっています。現在の橋は1911(明治44)年に改築されたもので、中央には日本の道路の起点の証「道路元標」とあります。「全ての道は日本橋に通ず」といわれるのは、こういう由来があったからでしょう。
現在の橋に改築するにあたり、東京の繁栄を願って、東洋で栄華を招くと崇められている神獣「麒麟」をデザインの中に入れたといわれています。
松本清張『黒革の手帖』に登場するクラブは「銀座7丁目交差点」付近に
松本清張の小説『黒革の手帖』。銀行支店で働く地味なOLが、紆余曲折を経てクラブのママとなり、夜の銀座の魑魅魍魎とした世界で生きていく姿を描いた作品です。
この作品で、主人公の原口元子が自身の店舗「クラブ・カルネ」を開いた場所が、この銀座7丁目交差点付近だといわれています。昼間は洗練されたイメージがありますが、夜になると看板や車の交通量、さらに道行く人が少なくなります。華やかだけれどどこか不気味な雰囲気も感じる銀座の街、私たちの知らないところで、何かが渦巻いているのかも?
物語の舞台は、日常のすぐ近くに
普段、何気なく見ている街の風景でも、小説や映画の舞台になったと知ると、また違った雰囲気を感じられますね! お気に入りの作品に出会えたら、その場所に足を運び世界観に浸ってみると、より楽しいかもしれません。