用途に合わせて削り方いろいろ。鰹節専門店「大和屋」で削りたてを手に入れたい
木造りに朱のれんが映えるのは、江戸末期創業の鰹節専門店「大和屋」。小ぶりな店構えですが、界隈では珍しく裏に工房を備えています。そこで、色と形を目利きした本枯鰹節を、種類によって焼き加減を変え、削っているのです。
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じつは、鰹節といっても種類多彩。ごはんのふりかけにうってつけなのが、細糸のように削った糸削り。ふわっと軽く、口中でごはんとともに溶けていくよう。また、お浸しには帯削りを。帯状の削り節がしっかりと菜っ葉に絡み、芳醇な風味を醸し出してくれます。
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- 住所
- 東京都中央区日本橋宝町1-5-1 1F
- 電話番号
- 03-3241-6551
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 日曜日・祝日
- 平均予算
- [昼]¥1,000~¥1,999
最終更新日:2021.2.28
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伝統の技とモダンデザインが融合した、楊枝の専門店「日本橋さるや」
細い裏路地に建つのは、白くてモダンな店。紺地のれんが粋です。宝永年間(1704〜1711)に創業して以来、300年余りも続く爪楊枝専門店です。
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黒文字の樹から一本一本手作業で作る楊枝は、しなやかですっきりと汚れをかき出す絶妙な使い心地。繊細な技は古くから評判で、江戸名物の一つに数えられています。
また、恋の歌を記した紙で恋を占う「辻占楊枝」や、さむらいの台詞を現代&英語翻訳した「さむらい楊枝」など、シャレのきいたものもあり、おみやげにも喜ばれそうです。
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- 住所
- 東京都中央区日本橋室町1-12-5
- 電話番号
- 03-5542-1905
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 日曜・祝日
最終更新日:2018.4.5
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包丁、刃物、そして台所用品。各地の伝統職人を応援する「日本橋木屋本店」
1792(寛政4)年に創業し、打刃物を扱うようになった「木屋」。プロはもちろん、戦後より家庭用にも力を注ぎ、包丁だけでも圧巻の品揃えです。菜切り、肉、魚など、万能に使える鎌型から手に入れてみるのもよさそうです。
ほかにも、爪切りや薬味用おろし金、ハサミなどの生活用品もずらり。各地の伝統職人を支えられるよう、商品開発の提案などもしているそうです。併設のスペースでは若手職人の手仕事も随時紹介していて、伝統技の機能美にうっとりしてしまいます。
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町1F
- 電話番号
- 03-3241-0110
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 定休日
- 無休
最終更新日:2018.4.5
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高知発! スペシャルな芋けんぴを味わうなら「日本橋芋屋金次郎」へ
高知県日高村は芋けんぴの産地。地元の芋菓子メーカー「澁谷食品」が、ワンランク上の芋けんぴを提案する専門店としてはじめたのが「芋屋金次郎」です。
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とりわけ、揚げたてはぜひ手に入れたい一品。併設の揚げ工房で実演販売しているもので、サクサク食感はもちろん、ぜいたくなオリーブオイルの風味をまとったサツマイモの甘みはトリコになりそう。
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そのほか、幻の安納芋「みつ姫」のスイートポテトなど、自慢の芋を用いたスイーツも。高知県雪ヶ峰牧場のジャージー牛乳を使用した「いも屋のソフクトリーム」もあり、こちらは、紫芋とミルクの甘みとコクが絶妙です♪
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- 住所
- 東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 1F
- 電話番号
- 03-3277-6027
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 定休日
- 基本的に無休(コレド室町2休館日に準ずる)年末年始休みあり
- 平均予算
- [夜]~¥999 [昼]~¥999
最終更新日:2021.2.28
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手触り、色柄、機能。和紙のよさを再発見できる「小津和紙」
「小津和紙」は1653(承応2)年創業の紙商。日本の手すき和紙と、その文化を伝え続けています。小津史料館や手すき和紙の体験工房も併設していて、和紙の歴史と文化が体感できます。
店内には、日本画などに用いる和紙はもちろんのこと、書道や絵手紙・版画などに用いる用紙、色紙など、艶やかな色柄が充実して圧巻の品揃えです。そのほか創業者ゆかりの松阪木綿の柄を取り入れた俳句帳やちぎりメモ、メガネやカメラレンズのくもりをきれいに拭き取るミクロ繊維の不織布なども重宝しますよ♪
- 住所
- 東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル
- 電話番号
- 03-3662-1184
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 定休日
- 日曜
最終更新日:2017.12.28
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日本全国の職人技が集結。目利きのスペシャリストが集う日本橋!
複合商業施設に入っていたり、モダンな店構えになっていたりしても、江戸期以来の変わらぬ心意気に触れることができるお店の多い日本橋。その心意気は、訪れるお客さんたちにも伝わっています。質のよさに信頼をよせ、代々足を運ぶ常連さんが多いのも納得ですね。