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「神楽坂 ぼっちりや」にあるのは、よい人、よい酒、よい時間。

good mornings

公開日 2018年4月15日

食にモノに、いい店を数え始めれば指が何本あっても足りない神楽坂の街。スタイルのあるランチやディナー、コンセプトが光るお店の面々に混じって、中にはひと同士が語らうその場の空気が優れてよい、そんな「いい店」も。

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外観からして素敵なお店がたくさんなので、神楽坂の商店街を歩けば視線をキョロキョロさせてしまうことは必須。

「いい店」ハンティングに夢中になっていると、ふと、個々のモノやヒトといったレベルにとどまらず、空間全体としていいオーラを放っているように感じられるお店さえ見つかって「さすが神楽坂!」という思いを抱くこと、禁じ得ません。
「土佐の酒とうまいもの 神楽坂 ぼっちりや」。酒屋さんであり、かつ立ち飲みやイートインもできるお店です。

「あ、アンテナショップみたいなところかな」と片付けるにはどうにも惜しい、どこか心のアンテナにひっかかるものがあるその訳は、この細長い店内の奥の方で、客同士が肩寄せつつ何かに楽しそうに興じていることが「空気として」伝わってくるからなのでしょう。
手前右には高知の地酒。そして左手は高知の物産。アテとしていけるものから小さな子どもも喜ぶおつまみ的なものまで、たくさんです。

その奥、イートインコーナーでは地域に住まう人、会社帰りに立ち寄る人など、高知出身であるなしにかかわらずここの居心地のよさを知ってしまった人たちが、気ままに飲み、味わい、語らうひとときを過ごしています。
勝手知ったる常連同士が幅をきかせ、初めて来た客からすれば居場所がなくどうにも気まずい、そんな客の間でのヒエラルキーのようなものとも無縁の、いたってオープンな雰囲気。こんな空気感、やろうとしてもそうそうつくり出せるものではありません。

店主にして、この空間のオーガナイザー的存在、石元握美(あつみ)さん。高知出身で、過去には銀座にある高知県アンテナショップの立ち上げにもバイヤーとして携わったという、郷土・土佐のことならなんでもござれ、な女性です。
扉がオープンになっていることも多く、そもそもが気軽に入りやすい上に、彼女をはじめとするスタッフとお客さん、あるいはお客さん同士が飾らず気さくに語らっているその雰囲気が妙に落ち着きます。

そしてまた勇気というほどの勇気を必要とせずとも、ごく自然に一緒に会話に混ざれてしまうあたり、もはや「ぼっちりやマジック」とでもいうべき何かがあるような。
ともあれ、石元さんが愛情を持ってセレクトする地酒とアテ、そのひとつひとつを味わう時間がしあわせであることに違いはありません。南国土佐自慢の味覚をたんと堪能する、神楽坂の夜のひととき。
お惣菜もいかにもフレッシュで、食指が伸びずにはいられないというもの。
よどみのない良い空気の下、飲んで語って過ごす充実の時間。ひとたびスイッチが入って結果エンドレスナイトになってしまうこともある、という常連さんの言葉にも深くうなづけるものがあります。
普段からこんな調子なわけですが、ある時は店頭でお餅をついたり、またある時はギタリストがライブをしたり、ここに関わる人たちを巻き込んだイベントごとも月イチほどのペースで開催していて、その時の賑やかさといったら、昼間から軒先にはみ出す人だかりができるほど。

それも、みんなが同じ方向を向いているというよりは、テーブルを囲う人同士、お互い初めてなのにオープンに話している、そんな光景が方々で展開しているのがこのお店のスペシャルなところ。
「これもうまいよ」、「何それ? 食べてみたい」と場が盛り上がるうちに、石元さんや常連さんの誰が言い出すともなく「いっそ、みんなで高知に飛んでいって、本場の皿鉢(さわち)料理とお酒を体験するツアー、やっちゃおうか?」なんてことに発展することも。

お酒の力と、人や場の魅力と。「ぼっちりや」でちょっと過ごせばその掛け算の無限大さが実感できるというものです。
(文:古谷大典)
(写真:大塚秀樹)

ぼっちりや

住所
東京都新宿区神楽坂6-8-121F
電話番号
03-5579-8166
営業時間
11:00~21:00
定休日
月曜
平均予算
【夜】¥3,000~¥3,999 【昼】~¥999
最終更新日:2018.4.4
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。

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