「公園」とはいえど、実質は一本道。
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市ヶ谷駅を出てすぐの広場を除くと、遊具は皆無。この公園、子どもの遊び場というより、むしろオトナな散歩道なのです。外濠とJRの線路がかたわらを走る一方で、反対側も近くを車が通り過ぎることが少ない、この静かな環境は、しばし静寂の中物思いにふけりたい時など、穴場です。
鉄道ファンが喜びそうな眺めも
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電車との距離も、この通り。鉄道ファン的にもきっとこの眺めはマーク必須でしょう。基本、線路側は緑に覆われているものの、場所によっては、こんな絶好のアングルを確保できたりします。
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中央・総武線のご登場。ガタンゴトン音がだんだんと大きくなり、やがては減衰していく時の余韻がなかなかのセンチメンタル…。
季節のうつろい しみじみ味わえる
目の前を歩き進めるその両側には、いつも木立が立っています。おかげで敷地の向こうの自動車もちょっと存在感が遠のいて、ちょっとリラックスできるからでしょうか、木々を彩る緑や花の色におのずと目がいき、季節のことにちょっと思いを馳せられる、そんなよさがあります。
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春は、あたり一面が桜色に染まって、気分うららか。ちょっとスペースに余裕があるところなど、ブルーシートを敷いて花見に興じる人たちの姿も。
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夏は、目の前のみどりが眩しい中、木立の陰に涼を求めつつ、歩く、歩く。セミのうるさいまでのミンミンぶりというおまけ付き(?)です。
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そしてクールダウンして迎える秋、道の脇で落ち葉がはらはら落ちてきたり。イヤホンをつけてショパンの曲のひとつやふたつ流してみれば、もう名曲アルバムの世界の完成、そんなムードを楽しめます。
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市ヶ谷から飯田橋へ向かう途上の橋 / 新見附橋
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この公園を歩き進める途上にぶつかる新見附橋(市ヶ谷駅と飯田橋駅の間)。近隣の他の橋に比べ交通量が少なくゆったりしている中、桜の木が目の前に生えていてこんなショットを撮ることもできます。
ここを歩く時、世界は少し色っぽく見える
近隣の学校に通ったりあるいは働いている人でもなければ、なかなかこの近くに立ち寄ることもないようで、よって知る人もあまりいないという、都心の素敵な散歩道、外濠公園でした。ひとりたそがれたい時、また風情の欲しいお散歩デートの時なんかにも、なかなか適しているのでは、と思うのです。