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“イートグッド”を街に広げる食堂。浅草の新名所「SUKE6 DINER」を訪ねて

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公開日 2018年4月30日

老舗や長い歴史のある名店がひしめく浅草エリアで、新規の参入ながら、抜群のセンスと確かな信念で、地域住民や外国人観光客から根強い人気を得ている食堂があるのをご存知ですか?浅草に生まれた新名所。その人気の秘密を探りました。

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浅草駅から徒歩6分。浅草寺からほど近い、隅田川のほとりに、いま浅草エリアで最も“ヒップ”なスポットと称される食堂「SUKE6 DINER(スケロク ダイナー)」はあります。元々は靴工場であったという3階建の古いビルを見事にリノベーション。3Fには天然酵母にこだわったパン工房、1F&2Fは、上階で作る焼きたてパンを中心に美味しい食事とお酒が気軽に楽しめるダイナースペースとなっています。

3年前のオープン以来、「美味しい料理」「お洒落な空間」「気持ちのよいサービス」の3拍子すべて揃った、居心地抜群のお店として評判を呼び、週末の朝など、地域住民や外国人観光客で溢れ返った賑やかな光景は、浅草の新たな風物詩として定着しています。

さっそく、そんなスケロクダイナーの魅力を探っていきましょう。
外観からして浅草らしからぬ、クールな佇まい。期待が高まります。
店内に入れば、大胆な吹き抜けにアンティーク照明をランダムに組み合わせた特注シャンデリアがお出迎え。厨房の活気がダイレクトに伝わってくるオープンキッチンに、バー使いとしても格好がつくターコイズブルーのカウンターがとても印象的です。元工場ならではのインダストリアルな雰囲気を活かしつつ、温かみのある造作やグリーンの装飾をセンスよく付け加え、とびっきり気持ちのよい空間に仕上がっています。
3Fのパン工房もガラス張りの開放的な作り。職人が手際よくパンを作る様子を眺めながら、隣接されたイートインスペースで焼きたてのパンを食べることもできます。
ダイナーのメニュー構成はユニークで、ランチメニュー、ディナーメニューに加えて、土日祝は午前8時〜午後17時までの“ブランチメニュー”が登場します。「休日ぐらいは贅沢な朝食をゆっくりと楽しんで欲しい」と、焼きたてのパンに加えて、オーダーメイドの卵料理とトッピングを選んで自分好みのブランチプレートを注文することができます。もちろん、「CUBAN SANDWICH 1,100円」や「BLT 850円」、「助六バーガー 1,200円」など、お店の看板メニューを頼むこともOKです。
特筆すべきは、メニューに徹底されたこだわりと遊び心があることです。
どの料理もスケロクダイナー風の見事なアレンジが施され、見た目にも味にも心地よい驚きを提供してくれます。

女性客を中心に定評があるという「アボカドトースト 900円」。料理のプレゼンテーションが秀逸で、温かみのあるカッティングボードにアボカドの鮮やかなグリーン、その上にとろりと置かれたポーチドエッグの組み合わせが多いに食欲を掻き立てます。そしてひと口かじれば、焼きたてのキヌアブレッドの香ばしさにクリーミーなアボカドとワイルドハニーのコクが絡まって、絶妙な味わい。添えられたライムを途中で搾ると、かすかな酸味が加わり、最後まで飽きることなくトーストを楽しむことができます。
「CUBAN SANDWICH 1,100円」も、一般的なレシピに忠実ながらも、ポークを煮込む前にライムとオレンジでしっかり漬け込むなど、ひと手間を加えることで、オンリーワンの味わいに仕上がっています。
立ち上げから中心メンバーとして関わってきたシェフの諏訪浩之さんに、お店が生まれた経緯や料理に込めた思いなどを聞いてみました。
お店のヒントは、以前から麹町でベーカリーカフェなどを経営していたオーナーと一緒に訪れたNYはブルックリンの最新の食文化にあったそうです。
「それまでアメリカといえば、食に無頓着でファストフード中心、太っている人が多いというイメージしかなかったのですが、ブルックリンに初めて行って驚きました。料理が美味しいのはもちろん、食材への関心がとにかく強く、どこで誰が育てたものなのかという段階からメニューを組み立てているんです。レストランでも自家農園を持っているところが多くて。本質的に食と向き合う文化が芽生えていました。僕らも手作りのパンを軸にしながら、それを日本で表現できないかなと思ったんです」

そんな思いを抱いていた矢先にオーナーが現在の物件を偶然見つけ、構想が本格化。麹町のカフェから続く、“よいを食べる”=“イートグッド”というコンセプトをより深めたスケロクダイナーが誕生したのです。
パンだけでなく、すべての食材への意識・関心を高め、できる限り自家製のもの、もしくは生産者の思いに共感できるものを積極的に仕入れています。

卵はオーナーの自宅から近い神奈川県三浦半島にある安田養鶏所から届くもの。牛肉は放牧飼育されストレスなく育ったオーストラリア産のグラスフェッドビーフに限定。ソーセージ、ベーコン、ハム、チーズ、バターなどはすべて自家製というから驚きです。

「地元の方や観光客が気軽に日常的に集える場所、それでいて、ちゃんと安心できて、美味しいものを届けたい。そういうシンプルな思いでやっています。まだまだですが、僕らの思いが少しずつですが街に浸透しつつある手応えもあるので、もっともっといいお店にしていきたいですね」と諏訪さん。
センスのよい空間と趣向を凝らしたメニューの数々。そして、その背景にしっかりと存在する、食に対する真摯な眼差しとポリシー。スケロクダイナーが多くの人々の心を惹き付けるのも納得です。

浅草の“新名所”、ぜひ訪れてみて下さい。

(文:上田太一)
(撮影:河田真司)

スケロク ダイナー (SUKE6 DINER)

住所
東京都台東区花川戸1-11-1あゆみビル 1F・2F
電話番号
03-5830-3367
営業時間
[火~金曜日]10:00 ~ 23:00 10:00 ~ 17:00 [土日・祝日]8:00 ~ 22:00
定休日
月曜日 (祝日の場合は翌平日)
平均予算
[夜]¥2,000~¥2,999 [昼]¥1,000~¥1,999
最終更新日:2017.8.21
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。

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