素敵な下町夫婦の手がける揚げ物系定食が美味しい / とんかつみづま
夕焼けだんだんからよみせ通りに出て、そこからさらに一本曲がった小さな小さなすずらん通り。観光客の姿もすっかりまばらで、よりいっそう普段着的なロケーションに位置するここは、客が12,13人も入ればいっぱいの、小さなまちのとんかつ屋さんです。
旦那さんは調理、奥様は接客を担当する夫婦ふたりのチームワークにほっこりしてくるのですが、各種カツをメインに据えたランチ定食そのものも当然、美味しいのです。スタンダードなカツの美味しさは言わずもがな、お新香や味噌汁に加えてこんにゃくが出てくるのがユニークで、家庭的な雰囲気が一層高まります。
クリームコロッケ定食もおすすめ。まるまるとした形と、コーンの甘みが広がるアツアツ感。小さいお子さんも、いい大人も、みんなで楽しめる一品です。
ごま油を味わう、昔ながらの江戸前天丼を / 天米(てんよね)
西日暮里駅からまっすぐ東に向かった先、道灌山下の交差点は、文京区、北区、台東区、荒川区が隣接し合う、谷根千目当ての観光客が足を延ばすこともほぼない場所。でもここに、元気のある声の、江戸っ子気質な大将が作る、美味しい天丼がいただけるのです。
サクサク系ではなく、しっとり系の舌触り、そしてごま油の味を確かに感じる、甘めのタレの天丼。変に気取っていないのが、潔くて、日常的で、良いのです。
B天米
- 住所
- 東京都文京区千駄木3-23-6
- 営業時間
- 昼:11:30〜2:00 夜:17:00-21:00
- 定休日
- 毎週水曜日
- 平均予算
- [昼]¥2,000~¥2,999
※このスポット・イベントは、移転・閉店・休業している可能性があります。
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タコ料理の天国、ここにあり / 三忠(さんちゅう)
千駄木駅をでて団子坂を登り始めると右手に見えてくる、タコの足。アニメっぽいデフォルメ感で目を引きますが、店内では、カウンターを始め、これでもかというほどのタコグッズを拝むことができます。実はこのお店、タコ料理専門店なのです。
タコTシャツに、ぬいぐるみに、そのほか色々あります。お箸の紙包みまでもタコイラストを入れている始末。もちろん褒め言葉です(タコの割にはサングラスがイカしてますが…!)。
とても感じの良い店員さんたちが優しく気遣ってくれる店内(いい感じに海の香りも!)でいただくたこめし(黒)。タコの墨でご飯が黒く色付けされた珍しい一品です。この黒の他に、キムチとタコのコンビが美味しいたこめし(赤)も同様におすすめ。
極小のお店で味わう、谷中的味わい / 谷中 一休
西日暮里駅から200メートルほどのところにある、驚くべき小ささの物件に居を構える居酒屋さん。その小ささをもってして、絶大なるインパクトの眺めを作り出しています。
カウンターに4〜5人、あとは奥のお座敷。それが客席の全て! このマイクロ空間ぶりはなかなかの見応え。
トンテキや生姜焼きなどのお肉系、またはお魚系をメインとした定食を、いざ、美味しく味わうとしましょう。お店の方も優しく気さくで、この小さな小さな箱の中で過ごすたった20〜30分のランチタイムすら、人間味あるとても素敵な時間になるはず。
「東京都指定食堂」のノスタルジーとともに / かめや
根津駅を出てすぐ、居酒屋さんなど飲食系のお店が軒を連ねる路地。ここにある「かめや」はなんと、戦中戦後の食糧難の時代に存在した「外食券」制度のもと、券持参者に食事を提供する食堂でした。「東京都指定食堂」だった過去を持つお店なんて、そうそうあるものではありません。
「食堂」然とした長テーブルに座りいただく、これぞ昭和のスタンダードな、懐かし系の定食。価格帯もリーズナブルです。メインは肉系もお魚系も両方あります。
まちの情緒を、お食事中も逃さずに楽しみきる!
谷根千のまち歩きは目的地めがけ一直線、というよりはぶらぶらとあてもなく散歩するくらいの方が、かえって雰囲気をよく楽しめるのでは。でもランチやおやつなどお腹を満たす場所には、とっておきの「いいお店」、選んでおきましょうね。この界隈に滞在する時間のあいだ、めいっぱいその良さを味わって!
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