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「八代目 傳左衛門めし屋」の定食ごはん、谷中の昔風情もろともいただきます

good mornings

公開日 2018年7月27日

昔ながらの家屋をモダンに変身させたリノベ系施設は数あれど、飲食系ではカフェやバーが多かった印象の谷中。ですがこのほど7月1日に登場したばかりのこのお店では、大正長屋を改装してできた趣ある空間で美味しい和定食が楽しめるのです。

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物件自体が持つ昔懐かしい魅力を残しつつ、そこに同時代的なおしゃれ感を融合させたリノベ系施設なら、今や谷中のまちで決して珍しい存在ではありません。そういったお店で供される、場のオーラも含めたカフェご飯のおいしさは今やすっかり定番となって久しいものです。

そんなこの町でつい最近船出を果たしたばかりなのが「八代目 傳左衛門(でんざえもん)めし屋」。大正時代にさかのぼる長屋の一部を改装してできた定食屋さんです。
年季を経て目にも優しい木の色味。その上にすがすがしいまでに映える青い布地に、なんともストレートな「めしとおかず」。家庭的でいかにも栄養バランスの良さそうな定食ご飯の絵が、おかずの種類などは人それぞれに違うとして、もうすでに眼に浮かんでしまうところではないでしょうか。
軒先の土間にいにしえのかほりを感じつつガラガラと戸を開けたその先には、店長の加賀谷 恵さん改め、「八代目 傳左衛門」その人の姿。家系をさかのぼればその昔、江戸時代に越後国の農民だった七代前が「傳左衛門」の屋号を名乗り始めたことに由来して、とのことですが、いかんせんこの平成女子スマイルなのに「でんざえもん」!
思わずめまいを起こしてしまいそうなのをこらえつつ、ひとつ思い切って「傳左衛門さん…!」なんて実際に呼んでみれば、時代を超越した新しい感覚世界が目の前で切り開かれる気がするとかしないとか(注:主観です)。

7月1日にオープンしたばかりということもあり、いまは姉の吉田 瞳さん(画像左)の助けも得つつ奮闘する日々。ちなみに吉田さんは近隣にあるあの「上野桜木あたり」のお店「谷中ビアホール」の女将でもあるということで、いわば姉妹ともにこの魅力ある谷中の日常を日々つくり続ける存在なのです。
このお店の客席は主に2階。テーブル席が8席、それにお座敷が10席という和洋折衷スタイルで(1階にもカウンター7席)、大正モダーンを今に受け継ぐかたちになっています。
お座敷では道路に面した窓からすぐ向かいにある酒蔵も望むことができ、明治時代にさかのぼるその姿の色味や質感がまたノスタルジック。お祭りの日にはこの地域の総鎮守・諏方神社のおみこしも目の前の道路を巡行するとのことで、いろいろナイスなロケーションです。
そして何より肝心の「めしとおかず」はというと、そんな空間に似つかわしい、まごころがじんわり伝わるような、スタンダードな定食ごはん。中でも「特製 肉じゃが定食」は見た目にもひときわあたたかい、ほっこりした気持ちを誘う一品です。
「ひと口ですぐに満足してしまうのとは違う、むしろ毎日食べても飽きないような、そんな肉じゃが定食を」目指して作ったという傳左衛門さんですが、たしかに濃すぎず、ほどよい味付け。一度食べたからもういいかな、ではなく、そう遠からず恋しくなってしまいそうな余韻を残す味わいです。
大きめのじゃがいもをはしで割るときの手応えもよく(いい感じにほくほく!)、お肉やにんじん、いんげんの色味もそれぞれに際立っていて見た目にも映える肉じゃがですが、じゃがいもやお米といった定食のメインとなる具材を中心に、傳左衛門さんの実家・新潟県新発田市や所縁ある土地の食材が色々と使われているのもポイント。
いまのところ毎日3種の定食が用意されていますが、そのバリエーションを増やすことも検討中らしく、お店の「めしとおかず」が今後どう豊かになっていくのか、期待したいところです。
ちなみに1階入り口の扉を開けてすぐ、右手真上に見える和傘は、傳左衛門さんの家に代々伝わるもの。他のリノベ系施設に比べ、歴史風情ある谷中のまちの文脈をよりストレートに受け継ごうとしているこのお店らしさが端的に現れたディスプレイです。
栄養いっぱい、「おいしくなあれ」の気持ちがこんもりこもった「めし屋のめし」を、どうぞあなたもおた「めし」あれ。
(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣)

八代目傳左衛門めし屋(はちだいめ でんざえもん めしや)

住所
東京都台東区谷中6-1-27
電話番号
03-5834-8246
営業時間
11:00~15:00
最終更新日:2018.10.26
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。