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“日本の発酵カルチャーを世界へ” 創作みそ汁専門店が浅草に新登場。

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公開日 2018年7月31日

日本人なら誰しもが馴染み深い国民食である「みそ汁」。その文化の素晴らしさを丁寧に掘り下げ、ユニークなアレンジを加えて国内外に発信する、気鋭の創作おみそ汁専門店が浅草にオープン。これまでにない斬新なスタイルで浅草に新風を巻き起こしています。

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観光客でごった返す雷門通りから浅草寺側へ一本中の道に入ると、ひっそりと老舗の飲食店が立ち並ぶ「食通街」と呼ばれる小径があります。昭和の名残が漂う、その通りの一角に2018年6月にオープンしたのが、おみそ汁専門店「MISOJYU」です。
有機栽培で生産者らが丹精込めて作った美味しい食材を、大胆かつユニークなアレンジで“みそ汁”として提供するスタイルが話題で、オープンするやいなや、観光客らを中心に、浅草の新たなスポットとして人気を集めています。

コーヒー店として使われていた日本家屋を、その面影をかすかに残しながらも、シックなグレーの漆喰とグラフィカルなアイコンサインで可愛らしくモダンな印象にリノベーション。懐かしさと新しさが混在するセンスのよい店構えに、否が応でも、期待が高まります。
テイクアウトもイートインもどちらも可能。「ホテルが多いわりには朝食を食べるところが少ない」という周囲の声に応え、朝8時30分から営業しています。

メインメニューとして、レギュラーの創作みそ汁が5種類。ラインナップは、「ごろごろ野菜と角煮のすんごいとん汁」(¥880)、「豆乳とホタテのとろーりみそポタージュ」(¥880)、「まるごとトマトとほろほろ牛スネのみそポトフ」(¥880)、「森のいろいろきのこのおみそ汁」(¥780)、「いつもと違ういつもの豆腐のおみそ汁」(¥780)と多彩。サイドメニューには6種類のおにぎりや惣菜が用意されています。それぞれ単品でも、小鉢を加えたセットメニューとしても注文することができます。

「創作おみそ汁」とうたうだけあり、ネーミングや具材の組み合わせの斬新さに目を奪われがちですが、料理のベースである味噌や出汁に徹底してこだわっているのが、このお店の醍醐味です。
頂いたのは、看板メニューの「ごろごろ野菜と角煮のすんごいとん汁」。
目の前に差し出された瞬間に圧倒されるのが、そのずっしりとしたボリューム。ぶつ切りの野菜と分厚い角煮がお椀一杯に漬かり、食べる前から満腹になりそうな存在感です。
シェフが全国の生産者を訪ね歩く中で出会ったという島根県浜田市にある「やさか共同農場」が有機農法で作った味噌と、築地で仕入れる厳選した鰹節と昆布でひいた出汁から生まれるみそ汁は、やさしい口当たりながらも旨味が凝縮された濃厚な味わい。ドライフルーツと数種類のハーブを混ぜた赤ワインに、じっくり漬け込んで作った角煮も、嚼むたびに豚肉の旨味が広がる絶品で、みそ汁との相性が抜群です。
おにぎりにも、お店特有のこだわりが詰まっています。
宇治和束町の碾茶を使ったという塩おにぎりは、食べた瞬間に、産地の風景が目に浮かぶような、新鮮な茶葉の風味が口一杯に広がる贅沢な味。独自にブレンドしたという無農薬のお米は、冷めてもモチモチとした弾力が失われず、最後まで美味しく頂けます。
「MISOJYU」を手掛けたのは、書道家の武田双雲さんが発起人となって結成された「TEAM 地球」。ブランドディレクターやデザイナ−、オーガニックのスペシャリスト、ベンチャー経営者など、年齢、国籍を問わないメンバーが集まったクリエイティブ集団です。(2Fのイートインスペースには、武田双雲さんの作品が展示されています。)
地球環境に配慮し、循環型社会の実現をミッションに掲げ、プロジェクトの第1弾として、2016年に、湘南の鵠沼海岸に「土」にこだわったオーガニック食材を軸にしたカフェレストラン「CHIKYU」をプロデュース。その第2弾に当たるのが今回、浅草に立ち上げた「MISOJYU」なのです。

店舗のコンセプト作りやメニュー開発などを主に担当したブランドディレクターでアメリカ人のエドワード・ヘイムスさんに「MISOJYU」に込めた思いを伺いました。

「日本の優れた発酵技術に支えられた、みそ汁という食文化を国内外の人に、もっと発信したいという気持ちがありました。昔から日本人が当たり前のように食べているご飯とみそ汁という組み合わせは、実は、アミノ酸やタンパク質など栄養バランスに秀でた、スーパーフードなんですよ。余計なものを加えなくても素材の美味しさが味わえ、体にもよい。そんな、素晴らしいみそ汁文化を浅草というインターナショナルな街で提供したかったのです」。
どうやったら海外の人にも無理なく日本のみそ汁の魅力を伝えられるのか。
悩んだ末に、エドワードさんが辿り着いたのが、“創作おみそ汁”というスタイルでした。

「海外ではスープをサイドディッシュではなくメインディッシュとして食べる習慣があります。ですので、食べ応えがあり、かつ海外で馴染みのある、ポタージュやポトフ、クラムチャウダーのようなスープメニューとみそ汁を組み合わせることで、みそ汁の美味しさを自然に感じてもらえたらいいなと。結果的に日本人にも新鮮で、どこか懐かしさのあるメニューが出来たと思います」。

将来的には、浅草だけでなく、同様のスタイルで、アメリカなど海外での出店も視野に入れているそうです。
食の多様化や効率化が進み、伝統的な日本の食文化に触れる機会が少なくなってきている昨今、海外の人だけでなく、我々日本人にとっても「MISOJYU」は、日本の大地で採れる食材の美味しさや発酵文化の奥深さを再確認できる貴重なお店です。

これまでになかった一味違った新感覚のみそ汁体験。
浅草にお越しの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

(文:上田太一)
(撮影:高倉千鶴)

MISOJYU(ミソジュウ)

住所
東京都台東区浅草1-7-5
電話番号
03-5830-3101
営業時間
8:30~11:00 11:00~19:00
定休日
月曜日
平均予算
¥1,000~¥1,999
最終更新日:2018.8.15
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。