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思い描くのは、等身大のエバーグリーンな暮らし | classico

good mornings

公開日 2018年11月29日

谷中キッテ通りのお店「classico」にあるのは、その名の通り日々の「暮らし」にまつわる素敵なあれこれ。衣服といいアンティークといい、地に足のついた心地よい毎日を営むためのヒントを含んだものばかりです。

エリア
谷根千
千駄木駅
根津駅
カテゴリ
デート
一人で
友達と一緒
体験・ショッピング
街を知る
一年365日。その全てに朝が来て、やがて夜が来る。
振り返ればなんてことなかったような一日も、寝ぼけまなこでシャツに袖を通したときの触れ心地とか、家路を急ぐ足取りの一歩一歩アスファルトを踏みしめた感触とか、そういう無数の瞬間的記憶が積み重なってできているはず。
何気なさすぎて、あえてワンシーンというほどでもないそれら所作のひとつひとつ。そしてそこに感じる心地や気分のいちいちが日々の暮らし、ひいてはじぶんをかたちづくる大切な1ピース。

人がこの世に生まれて亡くなるまでの間に体験するのが結局「どんな風に時間が流れるか」、そこに尽きるのだとしたら。

役職や肩書きといった得てして窮屈な上着を羽織るのもほどほどに、もっと大切にするべきは、それ以前にある素の自分、そして自分と日々歩みを共にしてくれる人のことではないでしょうか。
classicoにあるものとは、そんな意味での充足した毎日を送ろうとするこころざしに寄り添ってくれるもの。Tシャツも靴も日用品もアンティークも、皆ここでは価値が等しい、良い暮らしのための「道具」という位置付けです。
今でこそさほど珍しくないアイテムの取り合わせですが、ここがオープンした2006年当時、店主・高橋隆(りゅう)さんが提案するこのようなコンセプトのお店はほぼ皆無。時代がclassicoに追いついてきた、ということなのでしょう。
近所をはじめ谷根千エリアに点在する店の中には、このお店の姿に感化されてスタートした例も少なくありません。もともと客としてその良さに触れる経験を重ね、やがて「私も自分なりの創意や想いに忠実な空間を持ちたい」と。

そんな志の数々がまさにこのお店で育まれていったのです。
商品を取り扱ったり目利きしたりするにあたり高橋さんが大切にしているのは、作り手の顔や思いが感じられるというような、一種のストーリー性。信頼のおける、価値を広めるに値すると思えるものであること。

開口一番「取引したいです」というだけの相手ではなく、以前からの縁があったり心動かされる何かを持っている相手とだけ手を組みたい。例え中継役の代理店がいなくなってしまったなら、外国であっても自ら現地に赴き直接発注したい。そういうパッションの積み重ねがあってこそのこれらアイテム、なのです。
例えば彼が初めたブランド・h.b(エッチ・ビー)のオックスフォードシャツ。江戸川区の町工場に足を運び、職人たちが自分とタッグを組むにふさわしい技術や情熱の持ち主であるのをその目で確かめた上でこうして製品化されています。

サイズ感(程よくゆったり、程よく短め)、小さめのボタン、それに襟周りや生地の質などといったもろもろについて塩梅の良い、文字通り老若男女を問わず愛用者が多いアイテムです。
衣服は全体的に、ベーシックでユニセックスなものを中心としたラインナップ。10年、20年と末長く付き合えそうな服ばかりの中からお気に入りを「これ!」と選ぶ心持ちといったら、なかなか他で経験できるものではありません。

少し時が経ってしまえば誰も見向きもしなくなる衣服を「トレンドだから」と熱心に煽って売るだなんて、良心がとがめる。かつていたアパレル業界で知ったそんな慣習を嫌悪していた高橋さん。

いま彼がclassicoで実践しているのはそういうものとは無縁の、自他ともに心地良いあり方。刹那的ではなく、安定的に続くことが期待される関係性です。
よく晴れた日の朝、袖を通したシャツの肌触りに何を感じるか。ふとした瞬間に言われようのない充実感を覚えることの素晴らしさ。

大げさでなく、きょうもあすも、毎日が一度きり。その充実への第一歩を、ぜひclassicoと共に踏み出したいものです。
(文:古谷大典)
(写真:小島沙緒理)

classico(クラシコ)

住所
東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル102号
電話番号
03-3823-7622
営業時間
12:00~19:00
定休日
火曜日
最終更新日:2018.11.26
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。