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珈琲の香りに誘われて…向島の今昔を感じながらめぐる散歩道

ちくわ。編集部

公開日 2018年12月20日

江戸情緒残るこの界隈を歩いてみると、風情のある街並みは残しつつ、緩やかな進化を感じます。最近は「東向島珈琲店」の登場で、純喫茶の多く残る浅草や、サードウェーブコーヒーで話題の清澄白河に次ぐ、新たなコーヒーの聖地になりそうな予感。話題のコーヒーを味わいつつ、温故知新の精神溢れる向島をぶらぶら歩いてみましょう。

エリア
向島
押上駅
曳舟駅
カテゴリ
デート
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友達と一緒
お散歩
グルメ

まずは「すみだ郷土文化資料館」にて、エリアの歴史をさかのぼる

   

早速コーヒーを飲みに行こう! と言いたいところですが、まずはこの界隈の歴史を知ってから歩きましょう。コーヒーの味わいと同じように、街により深みが感じられるはず。

   

「すみだ郷土文化資料館」1階の年表は、人が暮らし始める前の墨田区の地形から紹介するこだわりっぷり。江戸時代の住民を写した写真など、貴重な資料も保存されています。また、2階から上は企画展示室。ジオラマで再現された昭和初期の街並みを見られ、その光景を思い浮かべながら歩くと、当時との違いを感じられて楽しいですよ!

すみだ郷土文化資料館

住所
東京都墨田区向島2-3-5
電話番号
03-5619-7034
営業時間
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
定休日
月曜(祝日に当たるときは翌日)・第4火曜日(館内整理日・祝日に当たるときは翌日)*臨時に休館または開館する場合あり
平均予算
観覧料100円、中学生以下無料
最終更新日:2018.11.30
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「牛嶋神社」に祀られている牛を撫でて、健康祈願を! 

次は、すぐ近くの「墨田公園」の一角に鎮座する「牛嶋神社」でお参りを。
こちらは、860(貞観2)年に慈覚大師の御神託によって創建。総檜権現造りの美しい社殿で、東京スカイツリーの氏神様です。祀られているのは須佐之男命(すさのおのみこと)で、これと習合されている牛頭(ごず)天皇への信仰が、今に続く牛信仰の根底にあるのだとか。そのため、この神社には狛犬とともに「狛牛」が鎮座しています。

この神社で有名なのは、境内に祀られている「撫牛」。牛を撫でたのと同じ部分のケガや病気が治るという言い伝えがあり、さらに心も強くなるそう。身体の調子が悪いという人は、そっと撫でていくのが吉。
また、元禄以降衰えていた落語中興の祖と言われる、江戸後期の戯作者・烏亭焉馬(うていえんば)が建てた「いそかすはの狂歌碑」もあり、墨田区の登録文化財。向島の料亭で焉馬が行った「噺の会」が、落語が盛り返すきっかけになったそうです。

牛嶋神社

住所
東京都墨田区向島1-4-5
電話番号
03-3622-0973
最終更新日:2018.10.22
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コーヒーとものづくりを通して人を繋げる「東向島珈琲店」

大通りを北上し、いよいよ東向島新進気鋭のコーヒー店「東向島珈琲店」へ。間口が狭く、小さく見える外観ですが、入ってみると奥行きがあってゆったりした印象。
「時間、空間、仲間の3つの『間』が、店を通じてより良くなるように」と、いうオーナーの願いから、単純にコーヒーを提供するだけでなく、繋がりある作家の作品を展示・販売したり、時折ワークショップを行ったりします。
コーヒー豆は、作っている人の顔が見え、生産から収穫の手順が明確な農園をオーナー自ら厳選したスペシャリティコーヒー。これを自家焙煎し、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に抽出しています。淹れられた「ジグリ農園」のコーヒーは、まろやかで深みある味わい。これに合わせるのは、看板メニューの「自家製レアチーズケーキ」で決まり。上にかかっているジャムは、ブルーベリーやラズベリーなど数種類から選べます。きめ細やかな食感と、クリームチーズの香りが口中を包みます。

東向島珈琲店

住所
東京都墨田区東向島1-34-7
電話番号
03-3612-4178
営業時間
平日 8:30〜19:00(L.O.18:30) 土日祝日 8:30〜18:00(L.O.17:30)
定休日
毎週水曜日、第2・4火曜日
最終更新日:2018.11.30
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自転車ではなく、自転車を楽しむ雑貨を売る「千輪」

ひと休みした後は、レトロな雰囲気が色濃く残る鳩の街通り商店街へ。ぜひ立ち寄りたいお店があるんです。それがここ「千輪」。
自転車のメーカーに勤めていた店主の長谷川さんは、処分される廃棄自転車や、すぐ壊れる安い自転車を見ているうちに、「本来エコなはずの自転車がエコじゃなくなっている」と感じたそうです。そこで、自分の自転車に愛着を持ってもらうため、珍しくて可愛らしい自転車グッズを揃える「自転車雑貨屋」をオープン。自転車本体の販売はせず、修理やカスタマイズ、雑貨の販売を行っています。
「当店に来たことで自分の自転車を長く、大事に使ってくれる人が増えてほしいですね」と、長谷川さん。こんなかわいいグッズをつけていたら、大切に使いたくなりますよね!

千輪(chirin)

住所
東京都墨田区向島5-50-3 鈴木荘1F
定休日
火曜日
最終更新日:2017.9.14
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昭和初期の古民家をリノベーションした、レトロなカフェ「こぐま」

もう少し先へ進むと、こちらもとってもレトロで気になるお店に到着。「こぐま」です。
「こぐま」は、もともと「カネコ薬品」が営む薬局だったそう。建物自体は1927(昭和2)年のもので、店内には木製の古時計や薬棚が残されており、座席は小学校の机と椅子。薬棚の陶器は購入可能です。店内奥の本棚に並んでいる書籍を読みながら食事ができます。
おすすめは「焼きオムライス」。優れたものづくりに送られる「すみだモダン」グルメ部門を受賞し、墨田区から区を代表する料理と認められています。ふんわり卵とトロットロのチーズ。さらに、奥に隠れている焦げ目のついたチキンライスをハフハフしながら食べましょう。
 
コーヒーはほろ苦い「こぐま珈琲」と、まろやかな「こぐまブレンド」、「水出しアイスコーヒー」から選べます。他にも、「昔、クリームソーダ」や「なつかし、コーラフロート」など、昭和の趣を残したメニューがたくさん。思わず注文したくなりますね。

こぐま

住所
東京都墨田区東向島1-23-14
電話番号
03-3610-0675
営業時間
10:30~18:30(L.O.18:00)
定休日
火曜・水曜
平均予算
¥1,000~¥1,999
最終更新日:2017.7.18
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モノにも食にもユーモアと愛着をもつ向島エリア

姿を見ると触らずにはいられない撫牛や、食事も本も楽しめる古民家カフェ、自転車を売らない自転車屋さんなど、ユーモアとアイデアに溢れたスポットに出合えるこのエリア。古くから続いてきたこの街の良さを残しつつ、新しいものを生み出していこうという街の人の思いを感じられます。コーヒーの味のように奥深い向島、今こそ散策してみてはいかがでしょう。

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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。

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