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夜ごと集い語らう場所は、活版印刷機のある現場 | Rhythm and Betterpress

good mornings

公開日 2019年2月17日

お酒片手に談笑する笑顔とグッドミュージックと。森下のまちかどに去年姿を表したリズムアンドベタープレスには、仕事帰り、ちょっといい感じに心ゆるませ一日を終えようとする人々がやってきます。実は日中ここでは活版印刷機がガシガシ稼働していたりするのも、意外。

森下駅
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1年前から、森下駅近くのとある角地では、夜な夜な人々が集っては楽しそうにしている光景が日常化しています。
家や仕事場がこの近所にある人も、さほど近くもない人も、むしろ遠い人だって距離をいとわずやってくる。

ある人は、ここの立ち飲み空間としての居心地が恋しくて。またはある人は、そこに今夜くるはずの誰それと無性にバカ話をしたくなって。いまだ見知らぬ地域の面白い人たちと知り合えるかも、なんて期待を抱く人だって少なからずいる。

そんなこんなで、ここには夜ごと様々な人が訪れては、しばし気ままな時間を過ごしていくのです。
それがリズム&ベタープレスの、立ち飲み屋としての日常。

長いあご髭とちょいハスキーな声で男気バッチリなお店のマスター、宍戸さんがつくったこの空間は、オープンからちょうど一年を迎える今、エリア有数のナイスな社交の場として確実に頼りにされています。
カウンターすぐそばのターンテーブルからはいつも、生音系グッドミュージックがオールジャンルで。店名の頭文字がリズム&ブルースよろしく”R&B”であるあたりも、音楽好きを自認する人なら心の中でふとニヤリとしてしまうはず。
A面が終わればつどここへ立ち戻り、盤を裏返してB面を。そしてB面が終わればそのタイミングでレコード棚の中を見回し、その時の気分でまた新たな一枚を。そんな選曲の気取らなさのごとく、この場に居合わせる客もまた、肩肘張らず気ままに過ごすのです。

なんでもないようで、実はこういうのが大切というか、一種のぜいたく。
ハムカツ、ポテサラ。他にも唐揚げ、枝豆、冷奴(ジェノベーゼソースとともに)などを、思い思いに。

注目メニューのひとつは、飲み屋さんのカレーだからといってあなどれないボリュームの「オムカレー」(750円+税)。卵まろやか、アンドひき肉がくれる肉的満足感ともども、空きっ腹のあなたを満足させる一品。

常連さんのリクエストで生まれた「ライス抜き」もあり(600円+税)

気のおけない仲間同士で仲良くわけわけして食べるのも良いでしょう。

窓も大きく、グッドバイブスが外へあふれ出そうな素晴らしきこの空間ですが、実はその奥には、宍戸さんのオペレーションのもと日中大活躍する活版印刷機が鎮座しておられます。
がっつりと年季が入ったメタルの色味といいまさしくいぶし銀という感じのこのマシーンは、ドイツ・ハイデルベルク社で半世紀近くも前に製造されたもの。

まるで年代物のバイクのようなオトコくささを放っていてカッコ良いですが、それでいていまだに現役とは頼もしい限り。
この通りリズム&ベタープレスは、立ち飲み屋である一方で、印刷所での勤務経験のある宍戸さんが興した活版印刷所としての顔も持っているのです。

印刷は印刷でも、版(型)を作りそれを紙に刷るという、アナログ度の非常に強い部類に入る活版印刷。凸凹が持つ手触り感、それにインキの色味といった特徴は、宍戸さんにとっても日々手応えが感じられ魅力的な部分でもあります。
名刺やショップカードなどをつくることを考え中で、ユニークでありたい人、手触りや温もりが欲しい人は、宍戸さんにお願いしてみるのも良いでしょう(お店HPの上段にはオーダーフォームがあります)。
ちなみに、響きがスマート過ぎて造語であるのを忘れてしまいそうな”betterpress”という単語も、「活版」を意味する”letterpress”をもじったもの。ベターを目指すこころざしが素敵ではありませんか。
江東エリアの楽しい溜まり場として頭角を現したこの空間、東東京シーンのいまを感じたい人にとっては外せないスポットといって差し支えありません。だからどうぞ、カモン。
(文:古谷大典)
(写真:井上綾乃)

Rhythm and Betterpress

住所
東京都墨田区千歳3-4-8 直井ビル 1F
電話番号
03-6666-9190
営業時間
活版印刷 9:00 ~ 16:00 立ち飲み 17:00 ~ 22:00(21:30 LO)
定休日
日曜・祝日
最終更新日:2019.2.5
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