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新橋の八百屋のエモエモお野菜。大地の恵みに数限りなし | 東京くだもの

good mornings

公開日 2019年2月28日

八百屋「東京くだもの」があるのは、新橋駅の南、第一京浜から一本入った路地の並び。飲食店等プロの利用がメインなだけに珍しい野菜も多く並ぶそのようすは「サラリーマンの街」のイメージとは一見結びつきがたく、新鮮です。

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サラリーマンの街・新橋に、八百屋です。ビジネスビジネスしたこの街にいながらにして、いのち輝くオーガニックな恵みにアクセスできる場所が実はあるなんて。
その店の名は「東京くだもの」。ここが特筆すべきは、棚に並ぶ野菜の中には珍しいものが少なくないこと。サイズがやたら大きかったり珍しい色だったり。

実際にどんなものが入荷するかは、いかんせん季節や天候含む大地の調子次第。サイコロを転がすようなつもりでその時々の出会いを楽しみに店頭へ赴けば、ゴロゴロみつかる、ビジュアルインパクト。冬ならやはり、主に根ものが目を楽しませてくれます。
直径を測ると約20〜25㎝ほどもある「聖護院(しょうごいん)大根」。不覚にも顔を描きたくなる衝動すら覚える、この豊かな余白感は。普通の大根に比べまろやかなそのお味を、アナタなら今晩どう調理してあげますか。
他方、色で魅せるものも。「紅芯(こうしん)大根」は、包丁で真っ二つにすると現れるその鮮やかな赤が相当な吸引力です。
さっくりこの通り。味的にもしっかり甘く、輪切りにしてサラダにすればシャキシャキ歯ごたえと彩りで二重の爽快感。
そしてこれは「黒大根」。泥を落としきれていないわけではなくて、表面の皮はしっかりみず洗いしてもこのまんま。まさしく「根っから」黒いのです。
切った時の断面は白黒のコントラストが見事過ぎ。見事なまでにまんまるの中にギュッと密に詰まった繊維。純白感が、いとうつくし。普通の大根に比べ柔らかくわずかな甘さが。

そんな具合におのおの個性豊かなものたちなので、よりどりみどり選んでカゴに収めてみれば、この通り、ちょっとその見栄えがフラワーアレンジメント級にはなやか。ブラボー!
このお店が珍しい野菜も扱うのは、銀座や東京駅周辺も含めた都心の一大消費地らしく、飲食業界のプロからの、視覚的なものも含めたユニークさを求める声に応えてのもの。ちなみに住まう人がほとんどいない土地柄、需要こそあまりないものの一般客も普通に買い物することができます。
「東京くだもの」の歴史は古く、戦後まもない昭和22年。本格的な復興への道のりもまだまだ軌道に乗る前という頃の、銀座・松屋の近くにお店を構えられたのがその始まり。そのときのつながりもあって、得意先には銀座のデパートなどの大口客もあったりします。

70年以上続くこのお店でいま店頭に立つ星さんが主に携わるのは、ランチ前の午前、ディナー前の夕方などに来店する飲食のプロ達相手の接客。そして仕入れも。
かのめずらしい野菜の数々には最近登場したものも多く、それぞれの旬の時期や特徴といった情報にキャッチアップしつつ、飲食のプロ達への受け具合などのトレンドを把握しそのニーズを捕らえた商品を調達してみせます。

下仁田ネギにも、産地直送ならではの息吹。ちょっと火を入れただけでとろけるような甘さを発揮。

あのにんじん。この小松菜。時期が違えば出会えるものも様々。千葉県産を筆頭に取り揃えられた、生命力ある、世にもエモエモなお野菜の数々です。

新橋のステレオタイプをちょっと書き換えるようなオーガニックな体験で、この街の風景も少し変わって見えてきそう。

(文:古谷大典)
(写真:井上綾乃)

東京くだもの

住所
東京都港区新橋5-14-14
電話番号
03-3432-1511
営業時間
月~金 9:00~17:30 土曜日 9:00~12:00
定休日
日曜・祝日
最終更新日:2019.2.25
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