ちくわ。 おでかけ情報

もろびと集う大衆食堂は、おはよう10時からおつかれ9時半まで | 動坂食堂

good mornings

公開日 2019年3月16日

飾らず気取らずな下町食堂的風情に満ち満ちたこのお店。壁に黄色いメニューの札がずらりと並ぶ圧巻の眺めには、60年以上続くお店らしいメニューの豊富さ、それに底力までもしのばれるようで、さすが。

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さりげなくもダイナミズムみなぎる響きの、動坂。下りきればそこは文京区の北端。東京都北区との境目もまさしく目と鼻の先という動坂下交差点にたどり着くのですが、ここに昔ながらの食堂風情にあふれるお店があります。

お相撲さんがしこを踏むがごとく、どっしり構えた四文字が軒先を飾る動坂食堂。
スペースいっぱいにボンボンボンボン。それにカラーリングといい実によい感じに大衆食堂していて、歩いて偶然こういうのにお目にかかれば無性に嬉しくなってくる人も、多いのではないですか。

扉を開ければ広々として、人数的なキャパのことに限らず、包容力を感じさせる店内。日曜日を除く毎日、全部で40以上もの数の座席に着くのは、おじいちゃん おばあちゃん お父さん お母さん お兄さん お姉さ…(しばらくつづく)。
多忙極まりお昼ごはんにありつけるのが午後3時。お店の選択肢もごく限られてしまいトホホな外回り営業マンなどにとってもオアシスのような、11時間半に渡りぶっ続けでの営業スタイル。なんて頼れる「まちのごはん処」でしょうか。
長い歴史を通じてこれこそが一番人気、などとお店自ら気負ってアピールしてみせることこそないものの、仮に市場調査でもしてみれば必ずやトップの座を争うことになろうかというメニューが、このミックスフライ定食。

大きなお椀にモリモリ盛られたごはんや味噌汁を従えつつ、それにも増したインパクトで登場するフライの面々は、海老ふたつに帆立にヒレカツにししとう、それに白身の魚も。

およそ千円ほどでボリュームともども豪勢なこの定食がいただけるなんて。

帆立をさっくりしてみる、の図。

海のものも陸のものも、サクサクと口を訪れてはその中で舞い踊りするかのようなしあわせなごはんのひととき。胃もたれしないよう、しっかりお腹をすかせてからお店に来るのがよいでしょう。

店内で何より目を引くのは、壁面の上のほうでずらり横一列に並ぶ短冊の列。
色味にも昭和の「かほり」漂うこの黄色いモノが横へ長く・大きく広がるようすは、そのままお店がもつ引き出しの多さなのであって、リスペクトの念を禁じ得ません。その数、定食が20種類超え。単品だと60種類近くにも。
お店は朝は10時から夜9時半まで止まることなくオープンしているので、時間ごとに客層や人数もまたグラデーションのように変わりゆきます。さすが地域の頼れるお店らしく、この食堂でしばらくゆっくり過ごすだけで、まちの一日のダイナミズムが多少なりとも感じられて面白いところです。

日が沈めば、きょう一日の仕事を終えた働き人たちの姿が目立ち始め、定食あるいは酒と肴で歓談する上司&部下のサラリーマン客が多数を占めるようになります。賑わうまちの定食屋という雰囲気を求めるならこの時間がやはり一番のハイライトでしょう。

もつ煮込みと瓶ビールで一日をシメるなど。

22年前にお店に改装・一新してからは、もとより豊富だったメニューは一層拡大。お店の天野さんいわく「それまでは、それこそボロい一戸建ての、レストランではなくていかにも『古びた食堂』という感じだった」のが、新しくなって以降、女性のおひとり様が気兼ねなく店にやってくる姿も日常のものとなり、文字通り老若男女が姿を見せるお店となるに至っています。

これからも、ますますのご活躍を祈念しております…。
(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣)

動坂食堂

住所
東京都文京区千駄木4-13-6 アドリーム文京動坂 1F
電話番号
03-3828-4498
営業時間
10:00~22:00(L.O.21:30)
定休日
日曜・祝日
平均予算
[夜]¥1,000~¥1,999 [昼]~¥999
最終更新日:2019.9.20
データ提供:食べログ
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