ちくわ。 おでかけ情報

足取り軽やかな谷中散策のお供に、クレープ。新しくなった「喫茶 皐(さつき)」

good mornings

公開日 2019年4月6日

これまで喫茶店として営まれていた「喫茶 皐(さつき)」が、今年からはクレープスタンドに生まれ変わってまちにお目見え。散策の楽しいまち・谷中をめぐるときの気分すらちょっと変えてくれそうな、新たな味覚の登場です。

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昔風情を大切にしたまち並みが魅力の谷中にあって、ちょっと異色の、かつまち歩きのお供としても新鮮な新たなるお味が今年から登場しています。

それは、クレープ。カヤバ珈琲、旧吉田屋酒店、SCAI THE BATHHOUSEといった、谷中ならではのいぶし銀の魅力が光るスポットの数々が面する通りにある、軒先からしてフレッシュな酸素を含んでいそうなこのクレープスタンドのお店が、その在りか。
広大な谷中霊園から続くのんびりしたオーラの中、経年変化の魅力ゆたかな古民家系のお店に入り、しばし腰を据えじっくり食べたり・飲んだり。賑やかさで群を抜く谷中銀座のあたりならいざ知らず、この界隈で楽しむ食は長らくそんなイメージだったわけですが、ここはちょっと違います。
ふと気軽に立ち寄っては、美味しいのを片手にちょっとブレイク。またはその食感・味わいに口もとをほころばせつつふんふん鼻歌混じりに外へ繰り出したくなるような。そんな気分を誘うお店なのです。

お店のクレピエ(クレープ職人)・平澤瞳子(とうこ)さんから手渡されるクレープにはいつも、噛んでおいしい、生地そのものの食感と味わい。
それを存分に楽しむなら、バターシュガー系の3種がぜひともおすすめ(左から順にレモンバターシュガー、バターシュガー、シナモンバターシュガー)。

ほんの表面だけがほどよく固めで、あとはしっとりもちもち感。それが二重、三重に重ねられたものにはむりと食いつけば、その噛み心地のよさにしばし無言で頭を縦に振るのみ。

「いま、クレープ食べてる…」「クレープが、おいしい…!」。そんな確かな実感を伴ったもぐもぐタイムです。それぞれ、税込たったの350円にしては、しあわせな気分が不釣り合いなまでに大きすぎます(笑)。

ドレッシングをかけて食べるサラダなどでも、もっぱらソースや具の味といったウワモノばかりが目立ってしまうことは多いでしょう。そんな中、クレープはやっぱりこうでなくちゃ、と思わされることしきりです。生地そのものに何よりの魅力があるという、back to the basic系の味わい。

バターを生地にあてがい、惜しげもなく塗りたくる。のち砂糖やレモンペースト、シナモンを投入

ファンシーなスイーツ系と並んで、このお店では「皐の牛すじ山葵(わさび)風味(税込550円)」のような、身の部分にお惣菜が入った「デリクレープ」も。

牛すじとコンニャクをレタスが取り囲み、さらにその周りがクレープ生地で包まれているその見た目。ちょっとバラのようで綺麗にまるまるとしています。

この地域だけで飲める「谷中ビール」とペアで楽しむのもまたよし

生地の食感ともまた似て非なる、牛すじ・こんにゃくそれぞれの柔らかさ。レタスのシャキッと感をアクセントに挟みつつ、計三つの柔らかさが織りなす噛み心地ハーモニー(!)があると言ってもよさそうです。

ちょっと甘めのわさび醤油ソースにも、たこ焼きやお好み焼きのような和のカジュアルフード全般に通じる甘じょっぱい系のおいしさ。これは、人知れず谷中のまちで屋台系フードの新スタンダードが登場しちゃったかも?ですよ。

観光でやってきたとあるフランス人の家族ご一行様も、家族3人で分け合って食べて「美味しかったから」と、改めて一人一個ずつ買って食べていった、なんてエピソードも。ジャパニーズクレピエとしての平澤さんの腕前とセンスは、クレープの本場の舌をも魅了することに成功しています。
実は和なメニュー展開はスイーツ系の方にもしっかりあって、口にした途端にふっと柔らかく消えゆく不思議な口どけが特徴的な「おいり」がトッピングされていたりします。今後もまた創意工夫ゆたかなメニューを打ち出してくれるかもしれません。
もともと2年前にお店が始められたときは、スタンダードなまちのカフェだった「喫茶 皐」。

東京でも有数の風情あるまち並みに触れようと国内外の人々が訪れる谷中でも、ひときわ注目度の高いロケーションにあって、より求められる・より愛されるお店とは。ゼロベースからこれを問いつつ再オープンしたのは今年の元旦の日のことでした。
その店名、そしてドアマットにも残る改装前の記憶とこころざし。それを大事にまずは2019年というはじめの一歩・はじめの一年を歩んでいる最中です。

まちめぐりが楽しいこの界隈で、装いも新たな新生・喫茶 皐がはじめた新しいまちの味。口も心もうきうきすれば、散策中の風景だってなんだかブランニュー。そんなことだってあるでしょう。
(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣)

喫茶 皐

住所
東京都台東区谷中6-1−28 コーポビギン1F
電話番号
03-6316-6216
営業時間
9:30~19:00
最終更新日:2019.4.9
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