外房線の駅からの利用もできる! クジラがテーマの道の駅「和田浦 WA・O!」
今回ご紹介するのは、ツチクジラの捕鯨基地である和田町ならではの道の駅。南房総市の外房の玄関口ともいえるJR和田浦駅から歩いて10分足らずにあります。ドライブの途中に立ち寄るというイメージのある道の駅ですが、道の駅「和田浦 WA・O!」は電車を使っての小旅行の利用もOK! 駅からのお散歩や海でのレジャーのときでも使えます。
レストランやお土産など「食」のテーマもクジラです。敷地内には、クジラに関することを集めた資料館「勇魚(いさな)文庫」もあります。
クジラの肉ってどうやって食べるの? どんな食べ方があるんだろう?
道の駅「和田浦 WA・O!」では、伝統の味として江戸時代から地元で親しまれているクジラの「タレ」が手に入ります。クジラのタレとは、手のひらサイズにスライスされたクジラの肉を特製のタレに漬け込んでから天日に干したもので。食べるときには軽く炙って、さきイカのようにさいて食べます。
クジラのタレだけでなく、クジラの缶詰やクジラの加工食品などもあります。和田浦のクジラ製品以外にも、全国の捕鯨基地から集められたクジラ肉の食品が揃っているんですよ。数は多くはありませんが、クジラをモチーフとした工芸品もあります。
クジラの給食は売り切れ御免! お食事処「和田浜」
クジラの竜田揚げなどクジラ肉を使った料理を食べることができます。戦後の食糧難の時代にクジラは貴重なたんぱく源で、給食では人気のメニューでした。食数限定売り切れ御免の「くじら給食 648円」は懐かしい給食スタイルをイメージしたものです。
「和田浜特製くじら丼 1,728円」はクジラ肉のお刺身、竜田揚げ、カツをひとつのどんぶりに盛り込まれています。クジラが苦手な方には、海の近くならではの海鮮料理もありますからご安心ください。
クジラの骨格標本の迫力にびっくり!
全長26メートルの巨大骨格標本が敷地内に展示されています。その正体は地球上最大の動物であるシロナガスクジラ。アングルに悩みそうなくらいの大きさですが、ぜひともカメラにおさめましょう。
骨格標本の横には観察用の台が備えつけてあります。骨格を近くから見ることができるので、じっくりと観察してみてください。何か新しい発見があるかも?
クジラに関するものを集めた「勇魚(いさな)文庫」
勇魚とはクジラのこと。海にかかる枕詞「いさなとり」が語源といわれています。
勇魚文庫は小さなスペースに大きなクジラに関するものが所せましと展示されています。これもクジラ繋がりだったなと思えるものが多数集められて、時間が経つのを忘れて見入ってしまうほど。
人々の暮らしと密接に繋がってきたクジラだからこそ、これだけの品々が集まったのかもしれませんね。
人々の暮らしと密接に繋がってきたクジラだからこそ、これだけの品々が集まったのかもしれませんね。
地域の人々の暮らしとクジラとの関係を考えるきっかけとして
夏はクジラ漁の季節です。例年6月5日にクジラ漁が解禁されます。捕鯨と解体は、規定の頭数を捕獲するまでの期間限定です。道の駅「和田浦 WA・O!」でクジラ漁を生活の一部としてきた地域の人々の暮らしに思いを寄せてみませんか?
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