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飲んで泊まれば、まちに親しみ。文京区のまちかどに新たな賑わいの芽吹き| bunkyo blanc

good mornings

公開日 2019年5月16日

bunkyo blanc(ブンキョーブラン)は、東京大学出身の若き三人がタッグを組んでつくり上げた、飲んで泊まれる「まちのかど」。文京区は大観音通り界隈の明るい未来を少なからず予感させる、居酒屋兼ゲストハウスです。

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これまで地元民が往来するばかりだった文京区のとある界隈に、ちょっと聞き捨てならない注目のスポットができまして。まちかどの風景に新たな色が加わっています。

そこは千駄木駅と白山駅の間。犬も歩けばお寺にあたる大観音(おおがんのん)通りなかほどの、古くは駒込千駄木町1番地だったところ。昔風情を今に残す千駄木の、いわば出席番号 1番的な縁起の良い立地です。
そんな記念すべき場所に人知れずオープンした「bunkyo blanc(ブンキョーブラン)」。この場所が持つ歴史的な文脈に根ざしつつ、道ゆく人のワクワクルンルン度(テンションと言い換えてもいいでしょう)をグッと引き上げてくれる居酒屋兼ゲストハウスです。

1階には、谷根千巡りを楽しんできた海外からの旅人も、仕事から帰路につく途中でちょっと一杯やっていこうと訪れた地元民の姿も。全10席ほどの小さな居酒屋「ことことことぶき」はこのまちのリビングダイニングとしてあらゆる人の憩いの場となっています。
その上、2階はゲストハウスになっていてふたつの宿泊部屋が。観光客も下の階で想定外に飲みすぎてしまった人も、空きがあればこちらへ気軽にぶらんと宿泊できます。そんなわけでbunkyo blanc(ブンキョーブラン)、というネーミングなのです。

定員2名、一泊六千円からの「たたみのお部屋」
(取材先提供画像)

定員5名(最大6名)、一泊一万円からの「だんだんのお部屋」
(取材先提供画像)

そんなbunkyo blancの立ち上げには、他ではそうそう聞くことのできない興味深いストーリーがあります。

仕掛け人は、皆揃って92年生まれ・東大出身の切れ者系男子三名。柄澤薫冬(からさわ ゆきと)さんと三文字昌也(さんもんじ まさや)さんは建築や都市計画がその専門。残る一人豊田健(とよだ けん)さんは、在学中に世界各地で学んだ多国籍料理とそれを生かした場づくり力が持ち味。

「ここを楽しいまちの拠点にしよう」と各自ひとかたならぬパッションを携えつつ、立ち上げから運営までの一大プロジェクトを三人四脚で手がけ、今に至っています。

豊田さん(左)と柄澤さん(右)。厦門(アモイ)出張中の三文字さん留守の間も、頑張るぜ。

彼らの本気度の片鱗がうかがえるエピソードをいくつか。驚くなかれ、柄澤さんはなんとこの物件を所有する地主。建築設計会社に勤めるかたわら、昨年フルローンでこの土地自体を購入しました。プロジェクトは、文字通り根を張るかたちでスタートしたのです。

そしてこの築35年のビルをフルリノベーション。設計・施工をすべて自分たちで行い、内装工事をちょっとずつちょっとずつ進めました。

かつての「ことぶき食堂」の名前を引継ぎ、色んなことが重なる場所「ことことことぶき」として再始動。

ホームセンターで買った1.2トンものモルタル(!)を手でこねて打った床といい、二人だけで板材を打ち付けて塗装した天井部分といい、4ヶ月以上にわたる相当な苦労の果てに完成したもよう。
そんな具合で去年9月にまず2階のゲストハウスを、続いて今年1月に1階の居酒屋「ことことことぶき」を順次オープン。この界隈では珍しい目新しいお店に、街ゆく人も決まって興味深げな視線を送る昨今です。

ことことことぶきの味は、bunkyo blancにとって欠くべからざる引力のひとつ。なにせ多国籍料理とお酒、と銘打っているのですから。料理長・豊田さんは大学時代、長い休みの度に外国へ飛んで現地料理を教わったといいます。そんな多国籍料理の引き出しの数々を、このお店でとくとご賞味あれ。

手づくりのキッチンにて料理長の腕が鳴る鳴る。

例えば、淡路島産の「葉にんにく」を使った「蒜苗回鍋肉」(ホイコーロー)。 葉にんにくは日本ではごくマイナーな食材ですが、豊田さんが本場・中国四川で学んだホイコーローにはこれが欠かせないのです。黒い豆豉(トウチ)の存在感にも、リアル中華料理の趣を感じます。おいし。
またはもっと西へ飛んで、「きゅうり、トマト、フムスのイスラエルサラダ」。カラフルでライトな見た目も魅力的ですが、サラダの一番下の層には、ここ5年ほどの間にすっかり定着した感のあるイスラエルのスーパーフード・フムス(ひよこ豆のペースト)も入っていて、健康にも良さそう。
他にも南インドやタイで学んできた味を、バイスサワー、ホッピー、デンキブランといった昭和感漂うアルコール類と一緒に。彼が手がける料理の幅広さはInstagramでも目にすることができます。
世界からの宿泊客も、仕事帰りの地元の人や子どもも、たまたま通りがかりにぶらっと入ってみた誰でも、あらゆる人にとって新たなる味覚の発見がありそうなリビングダイニング・ことことことぶきです。

知性と志を備えた三人組による、このユニークな「まちの拠点」が、地元文京区の人の交わりを面白くしてくれそう。そんな予感をひいき目なしに感じますよね。

(取材先提供画像)

実際、この通りおいしい実を結び始めています……!

(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣  一部取材先提供画像あり)

bunkyo blanc(ブンキョー ブラン)

住所
東京都文京区向丘2-34-3
最終更新日:2019.5.9
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