千葉の里山にある貴重な地層「千葉セクション」を見て「チバニアン」を先取りしよう!

地球の歴史の区切りが「チバニアン」(=千葉時代)と呼ばれることになるかもしれません。審査は現在進行形。話が順調に進んで正式に認定されると、約77万年前~約12万6千年前の地質時代が「チバニアン」と呼ばれることになります。
今回は、そんな渦中の「千葉セクション」見学を始め、時の流れを感じるようなスポットを巡るドライブコースをご紹介。「千葉セクション」で地層の見学にたっぷりと時間をとるか、サクッと地層の見学をして、その後のスポットで時間を使うか、好みに合わせて時間配分の調整をしてくださいね。
ドライブの拠点として立ち寄りたい道の駅「木更津うまくたの里」
都心からアクアラインを経由して50分、木更津市にある道の駅「木更津うまくたの里」に立ち寄りましょう。
ドライブの休憩がてらトイレをすませ飲み物もゲットして準備OK!
道の駅「木更津うまくたの里」から「千葉セクション」までは20分ほどです。久留里街道を南下して、県道160号線を左折。さらに県道81号線で右折して南へ向かいます。「千葉セクション」の仮設駐車場付近、田淵会館への入口は狭い坂道。注意して進入しましょう。
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「千葉セクション」では何を見たらいいの?「チバニアン」ってそもそも何?
駐車場からは道案内の看板に沿って川のほうへと下っていきます。歩いて5分ほどで市原市田淵にある「千葉セクション」に到着です。
そもそも地球は、大きな磁石のようになっています。そのため、方位磁石ではN極が北を指すのですが、過去にはN極が南を指していた時代がありました。その証拠となる地層がはっきり見られるのが、ここ「千葉セクション」というわけです。
「千葉セクション」には色つきのビスが打ってあります。緑色のビスは現在と同じくN極が北を指してる時代の地層で、赤色のビスはN極が南を指していた時代の地層。間にある黄色のビスの部分は、地場がふらふらしていた時代の地層だそうですよ。
「千葉セクション」は養老川の川岸にあります。夏場にはヒルもいますし、少しだけ山道を通りますから、肌を露出しない長袖・長ズボン、長靴でいくのがベストでしょう。
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古民家レストラン「郷里(ふるさと)」には蔵もある!
見学の後は、ランチタイムです。県道172号線を北へと向かいましょう。途中、県道81号線との分岐で左折して、県道172号線を進みます。久留里線の高架をくぐってから左折し、田園風景の中を進んでいきましょう。君津市の古民家レストラン「郷里」には15分ほどで到着です。
さまざまなメニューが一皿で食べられる「郷里ランチプレート 1,400円」は、食数に限りがあります。メニューを取り置きしてくれるサービスもありますから、事前に問い合わせをしてみてもよいですね。
130年を超える古民家のよさを生かしたインテリアを眺めて料理が運ばれてくるのを待ちましょう。なんだか時間がゆっくりと流れていきますね。
敷地内には、蔵を改装したアトリエや、クラフト体験ができる「いたづら工作室」があります。「いたづら工作室」の営業日は郷里のホームページで確認できますよ。
創業180年を超える老舗の醤油蔵「宮醤油店」
「郷里」からは、県道93号線を西へ向かいましょう。県道163号線を経由して国道127号線を南下し、君津市にある宮醤油店に30分ほどで到着です。
江戸時代の末期、天保5年(1834年)創業。タマサ醤油の呼び名で親しまれています。
店構えの重厚さから、代々受け継がれた伝統ある醤油づくりへの心意気が伝わってきますね。
宮醤油店の醤油は、富津市にある「マザー牧場」でジンギスカンのタレのベースにも使われているんですよ。特別な事情がない限り工場見学はいつでもできますが、必ず見学したい場合は事前予約をおすすめします。
時の流れの中で積み重ねてきたものは尊い価値がある
「千葉セクション」付近の地層は2メートル堆積するのに1,000年もかかったのだとか。気が遠くなるほどの時が流れたんですね。人々の暮らしもコツコツと積み重ねながら価値を作り上げていくものなのかもしれません。
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