猫のもの。和寄りのもの。昔風情あるもの。ぶらつけば心も即穏やかな谷中銀座商店街の、この安定感ある魅力はなんなのでしょう。

ここでは誰しも、密度濃いお店の並びに左右キョロキョロしてしまうこと必至。なので「あれなんか美味しそう」と夢中になる一方、その逆側に立つお店のことを図らずもスルーしてしまう事態が日々頻発しているはずなのですが、ひとつ、知っておきたい異色の体験ができるお店があります。
夕焼けだんだんを降りてすぐのイラン、トルコ、ウズベキスタン料理のお店・ザクロレストランの、日本一ウザい店長(これは大いにほめ言葉)・アリさんが4年前に始めたトルコモザイクランプ制作体験のお店・「ZAKUROらんぷ家(や)」がそれ。
夕焼けだんだんを降りてすぐのイラン、トルコ、ウズベキスタン料理のお店・ザクロレストランの、日本一ウザい店長(これは大いにほめ言葉)・アリさんが4年前に始めたトルコモザイクランプ制作体験のお店・「ZAKUROらんぷ家(や)」がそれ。



どこがどうなっているのか近くでまじまじと眺めたくなる、シルクロード的エキゾティシズム漂うモザイクランプやスタンドライトの模様。一見複雑で細かそうなものの、このお店では体系だったやり方、そして本場トルコで発行される正式な資格を得たスタッフのサポートのもと、誰でも気軽に取り組めるようになっています。
体験者がこのお店で行うのは、ひし形や四角のかたちをした小さな1センチ大のガラス片、それに細かなビーズを、糊を塗った透明なランプの上にペタペタと貼り付けていく、そういう工作作業。
体験者がこのお店で行うのは、ひし形や四角のかたちをした小さな1センチ大のガラス片、それに細かなビーズを、糊を塗った透明なランプの上にペタペタと貼り付けていく、そういう工作作業。


店長の藤生(ふじゅう)さんほか、お店のスタッフの方に所々ポイントを教わりつつ、色とりどりの小さくて綺麗なガラス片を、所定の場所にひとつひとつ貼り付けてゆくのです。
同心円状に広がるような形で花のような模様を描くのが、定番のかたち。
同心円状に広がるような形で花のような模様を描くのが、定番のかたち。

配色についてそこまで緻密にならずとも、ペタペタと貼り付けていくうちに自ずといい感じに綺麗な雰囲気を帯びてくるのに気がつくはず。わずかにでも完成イメージが見え始めたなら、自信を持って迷わず進められるでしょう。シルクロード的な雰囲気、自分でも出せるんだな、と。
大きなピースをひと通り貼り終えたら、次はとびっこのようなビーズの出番。
大きなピースをひと通り貼り終えたら、次はとびっこのようなビーズの出番。


スプーンを使ってこれを上からふりかけては、全体に敷き詰めるように手で広げて押さえて、を繰り返します。全体にムラなく貼り付けていけば、それはもうけっこう綺麗な眺め。
間もなくかがやけ、わたしのエキゾチックビューティ。
間もなくかがやけ、わたしのエキゾチックビューティ。

体験作業としてはここまで。所要時間、約2時間です。
この後およそ2週間ののち、発送または店頭での引き取りにて完成品とのご対面と相成ります(この間、糊が乾燥したのちに専用のコーティングなど細かな補修がお店の専門スタッフの手により施されます)。
この後およそ2週間ののち、発送または店頭での引き取りにて完成品とのご対面と相成ります(この間、糊が乾燥したのちに専用のコーティングなど細かな補修がお店の専門スタッフの手により施されます)。

このお店、土日ともなればあらかじめ予約がびっしり埋まっていることもしょっちゅうという人気ぶりなので、やってみたい人はその点をお忘れなく。
ザクロレストランでのディナーも併せて楽しんでいけば、それはそれはアジアンロマンティックな、濃くて忘れられない一日となるでしょう。
(文:古谷大典)
(写真:奥陽子)
ザクロレストランでのディナーも併せて楽しんでいけば、それはそれはアジアンロマンティックな、濃くて忘れられない一日となるでしょう。
(文:古谷大典)
(写真:奥陽子)
AZAKUROらんぷ家(ザクロらんぷや)
- 住所
- 東京都荒川区西日暮里3-15-5
- 電話番号
- 03-3822-0610
- 営業時間
- 平日 11:00~19:00 休日 11:00~20:00
大きな地図で見る