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伝説の「アンプレス」とともに香り立つ、神田の思い出

100年近く続く老舗が軒を連ねる神田・須田町。この街で昭和8(1933)年から営業しているのが「珈琲ショパン」だ。ショパンの名曲とコーヒーのふくよかな香りが混じり合う空間で、読書したり、おしゃべりをしたり、思い思いの時間を過ごす人々。80年以上の間ずっと神田人の憩いの場として、変わらない時を刻んでいる喫茶店なのだ。

公開日 2016年12月1日

カテゴリ
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エリア
神田駅
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小川町駅
ライター
FREE AWAJI BOOK
伝説の「アンプレス」とともに香り立つ、神田の思い出
朗らかな笑顔で迎えてくれたのは、店主の由紀子さん。夫であり、今は亡き先代の跡を引き継いでお店を切り盛りしている。「創業者は義理母で、夫が二代目。創業時は今のりそな銀行になっている場所にお店があったのですが、昭和61(1986)年にここへ移転しました。当時は“名曲喫茶”としてレコードでいろいろなクラシックを流していたんですが、『店名がショパンなのに、ベートーベンは変だよ』とお客さんに言われて、途中からショパンだけを流すようになったんですよ」。

ステンドグラスに隠された秘密

家具やインテリアは創業時のものを使用。壁にかかった木製オブジェやテーブルの上の大きな灰皿に、長い月日が染み込んでいるように感じる。特に印象的なのが趣のあるステンドグラス。なかでも奥の棚にはめ込まれている一枚には、ちょっと面白いエピソードが。
「これは店名がデザインしてあるのですが、ショパンのスペルは『CHOPIN』なのに、これをよく見ると……ほら『SHOPIN』になっているでしょう。もちろん創業者のマダムはすぐに気づいたんですが、『これでいいわ』って笑って、そのまま使うことに。うちのお店の小さな秘密です」。

うますぎるコーヒーと、不動の人気者「アンプレス」

カウンターを任されているのは、学生時代から45年間ここで働いているというチーフ。ネルドリップで淹れる「ブレンド珈琲」¥500は、浅煎りのオリジナルブレンド豆をたっぷり使って抽出することで、力強い風味とほど良い酸味のある個性的な味わいに仕上がっている。
コーヒーと最高の相性を誇るショパンの名物が、食パンに粒あんをサンドして焼き上げた「アンプレス」¥450。バターを3度に分けて塗りながらじっくり焼き上げることで、外はサクッと、中はもっちりに。芳醇なバターな香りと塩っ気、粒あんの甘さがなんとも良いコントラスト…!
この名物を生み出したのは、外でもないチーフなんだそう。「35年前にお客さんと話していて思いついてね、ずっと裏メニューだったんだよ。当時は銀行に努めているお客さんが多くて、ランチ後にコーヒー休憩、仕事帰りにアンプレス、と一日二回来てくれる常連さんも多かったよ」とチーフ。一つずつ焼き上げるので、オーダーは1テーブル1つまでなんだそう。最近は「アンプレス」目当ての若いお客さんも増えて、ますます人気が上昇しているという。

昔も今もこれからも、神田人の憩いの場所でいたい

「街やお客さんが変わっても、私達は変わらないものをここで提供してくだけです」と話す由紀子さん。ショパンとコーヒーとアンプレスが織り成す、昭和の神田を味わいに来てみては。

珈琲ショパン(CHOPIN)

住所
東京都千代田区神田須田町1-19-9
電話番号
03-3251-6227
営業時間
[月~金]8:00~21:00 [土]11:00~21:00
定休日
日曜・祝日
平均予算
~¥999
最終更新日:2017.3.21
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。

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