ちくわ。 おでかけ情報

本に囲まれ髪切れば、もっと充実の時間、きっと新しい自分 | 文学堂美容室retri

good mornings

公開日 2019年12月1日

古着屋、ライブハウス、演劇場、カレー屋、酒場。下北沢らしいお店といっても様々ですが、中にはこんな美容室も。書棚で見つかる好きなこと、好きなストーリーに触れながら施術してもらえます。

下北沢駅
カテゴリ
デート
一人で
体験・ショッピング
街を知る
演劇や音楽が盛んで、古本からカレー屋まで、店主自身が個性や趣味趣向をのびのびと発揮している。下北沢は、人の思う「これがイイ」「これがスキ」に星の数ほど出会える、自由かつポジティブな街。

だから、文学堂美容室retri(レトリ)の存在もまたその意味でとてもシモキタ的。井の頭線の駅西口へと続く鎌倉通り沿いの店頭看板に掲げられた店名、そこからただちに匂うコンセプトには、とてもらしさを感じるのであります。

本棚の一角には、店主による「今月のレコメンド」、お客さんの推薦メモ「1人1冊STORY」なども。

このお店には、世にあるスタンダードな美容室の、あのちょっとまぶしいほど白一面で余白の目立つ空間の代わりに、本棚。右も左も手を伸ばせば届く距離だから、タイトルや背表紙に惹かれた小説や実用本、漫画単行本などをサッと手にとってみては、ひとつの世界をじっくりと味わえます。

1時間2時間、しばしじっくり腰を据えることになる施術時間なだけに、ひとつの世界、ひとつの話題を深掘りするのはきっといい時間の使い方。日々多忙という人ならなおのこと、定期的にせわしい気分をここでリセットできることの意味は大きいでしょう。
延べ二千冊を超える蔵書空間が美容室というここは、生田目(なまため)泰孝さんが個人で営むお店。

SNS、中でもTwitterで噂を聞きつけ来店するお客さんがとても多く、最近読んだ本のこと、長らく行きたかった本屋さんに立ち寄れて嬉しかったこと、シモキタらしく近隣で観劇しての感想といったつぶやきへの共感ありきの「アレいいですよね」「これもきっとお好きだと思いますよ」等々、会話に花が咲くこともしょっちゅうだそう。
森博嗣、森見登美彦、小川糸などのお気に入り作家ほか彼の私物書籍がメインのブース、漫画がメインのブース、窓際で解放感も得られるブースという計三つをそれぞれ案内してもらい、どれかひとつを選んで着席。さて施術、となるはずがふと目に入った一冊が原因で30分近くも話し込んでしまったり。

ワックスなどスタイリング剤もドリーミー。

でも「あ、(そういえば)カットでしたね」なんて言いながら本題に取りかかれる間柄であればこそ、単に言葉じりを追っているだけでは抜け落ちてしまうニュアンスの部分もしっかり押さえてヘアスタイルを提案してもらえるはず。好きなことや関心を通じて人となりをわかってもらえることの強みです。

彼が得意のショートスタイルに限らず「実はこんなスタイルも似合うかも?」なんて、思ってもみなかった新しい自分に出会うことだって期待できそう。
そんなわけで、美容室によくありがちな妙な緊張感〜まな板の上の鯉みたいに「これから調理される」感じにも似た〜とはだいぶ遠いところにある心地よさが魅力のretriです。

目移りする本棚に囲まれ、気になる一冊やら話題やらに浸って・語って過ごすこと1~2時間ほど。ちょっと新しいこんな空間で、髪も心も相応にちょっと新しく、リニューアルしてみては。
(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣)

文学堂美容室retri(レトリ)

住所
東京都世田谷区北沢2-27-6 エルブーデ2F
電話番号
03-6407-0375
営業時間
平日 10:00~21:00 土日祝 10:00~20:00
最終更新日:2019.11.25
大きな地図で見る

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。