駅構内や周辺が見違えるほど整備された下北沢ですが、街の中へ繰り出せば、個性的な店が多く、路地裏散歩の楽しさは変わりません。
30回目を迎える「下北沢演劇祭」は、1990年に世田谷区が「北沢タウンホール」を開館したのを機にスタート。「日本一の演劇の街」を目指して回を重ねてきました。
30回目を迎える「下北沢演劇祭」は、1990年に世田谷区が「北沢タウンホール」を開館したのを機にスタート。「日本一の演劇の街」を目指して回を重ねてきました。

会場となるのは、小劇場演劇界では代表格の「本多劇場」をはじめ、合計10劇場。

駅から徒歩5分圏内に、たくさん劇場があります。

会場のひとつ「ザ・スズナリ」は、最も古株。「すずなり荘」というアパートでしたが、改築して芝居の稽古場として使われていました。


参加するのは、有名・無名問わず、個性豊かな20団体以上。「『下北沢演劇祭』の舞台に立つのが夢」という人も少なくなく、初参加の劇団も多く登場します。また、演劇祭から羽ばたき名を馳せた俳優もいると聞きます。

多彩な作品が目白押しで、「地域に根ざした手作りの演劇祭」らしく、公募で集まった世田谷区民による舞台も注目の的。観るだけでなく、参加できるチャンスがあるのも「下北沢演劇祭」の魅力なのです。

(第29回公演より)
「何か表現してみたい!」「舞台に立って演じてみたい!」、そんな区民が集まり、演出家の指導のもと稽古に励み、作品を作ります。

(第29回公演より)

多彩な参加団体の中には、下北沢を拠点に活動を続ける「劇団東京乾電池」も。2回目の参加となる今回の演目は、『卵の中の白雪姫』(作:別役実 演出:柄本明)です。
「せっかく地域に劇場があるのだから、ぜひ親子で楽しんで」と、製作担当の柄本佳子さん。
稽古場をのぞいてみると、本番に向けて熱気ムンムン!
「せっかく地域に劇場があるのだから、ぜひ親子で楽しんで」と、製作担当の柄本佳子さん。
稽古場をのぞいてみると、本番に向けて熱気ムンムン!


演出の柄本明さんは、メンバーの演技に本気で笑ったり、細やかにアドバイスしたり。
子ども時代、興味のある舞台をひとりで観てまわった経験がある柄本明さん。下北沢で育つ子どもたちもそんな体験ができるようにと、「劇団東京乾電池」の2月16日(日)の公演は「こどもの日」。小学生以下はワンコイン(500円)の特別料金で、子どもだけの入場もウエルカム!
子ども時代、興味のある舞台をひとりで観てまわった経験がある柄本明さん。下北沢で育つ子どもたちもそんな体験ができるようにと、「劇団東京乾電池」の2月16日(日)の公演は「こどもの日」。小学生以下はワンコイン(500円)の特別料金で、子どもだけの入場もウエルカム!

観劇の後、寄り道できる飲食店が多いのも下北沢のいいところ。ひとりでぼんやりしたり、仲間と演劇談義に花を咲かせたり、たっぷり余韻に浸りましょう。

おすすめは、「ザ・スズナリ」と「シアター711」の1階にある「鈴なり横丁」。まるで舞台のセットのような雰囲気の空間に、バーやたこ焼き屋が!
「下北沢演劇祭」開催中は、毎日街のどこかで演劇に触れることができます。気になる作品を見つけたら、今すぐご予約を!
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