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夢見心地の海の広がり。相模湾を見晴らすカフェレストランと馬牧場のある「サドルバック」

good mornings

公開日 2020年4月11日

ここは小田原の中心部から7、8キロほど離れた海を望むカフェレストラン兼牧場。えもいわれぬ眺望のもとでのカフェや食事、またのびのびと暮らす優しい馬たちとふれあうこともできます。

エリア
小田原
根府川駅
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東海道線の下り、小田原から真鶴にかけてのあたりで、時折トンネルの暗闇を挟みつつ現れる海の眺めはすばらしく、ちょっとの間でも電車に停まってもらえないのが口惜しい限り。箱根山へと続く傾斜地から望むその雄大さをしばしゆっくりと味わえたなら……。そんな憧れを誘ってやみません。

ありがたくもその思いを存分に満たせられる場所が実はあって、根府川の駅から南へ4キロほど、民家もまばらな道を車で走らせた先にある「サドルバック」がそれです。

サドルバックカフェ

子ども連れの場合は11歳以上から可とするなど、落ち着きを大切にした雰囲気のカフェレストラン。その下へと降りれば馬たちと触れ合える牧場も。よく晴れた日ともなれば、海と空の青さに心あらわれるような時間がここでは過ごせるはずです。

中でもこのテラス席の、目の前を遮るもののなさといったら。頭のてっぺんからつま先まで、全細胞で記憶にとどめておきたい見晴らし。
手前から向こうへと海岸線をたどった先には、逗子や三浦半島。途中、彼方に太くそびえ立つ姿があるかと思えばそれが横浜ランドマークタワーというから、目で捉えられるスケールの大きさにただただ言葉を失うのみ。

遠く沖を走る船が10分も20分もかけて少しずつその位置を変えていくかと思えば、その奥にはうっすらとしたシルエットの南房総。ここに腰掛けているその間、ふと向こうを見やるたびに果てしない気持ちになってくるのです。

ちなみに青が淡くなり水平線沿いに赤みを増してゆく黄昏(たそがれ)どきの空のグラデーションもまた美しく、陽が沈むのとは逆方角ならではの趣深さ。
つかの間、日頃のよしなしごとをすっかり忘れてしまうここでのひとときのお供は、ベークドチーズやミルクレープほかケーキ類、アルコール含めた各種ドリンクといったカフェメニュー全般のほかに、食事類も。

ポットパンにおさまったシーフードグラタンやシーフードカレー、ビーフシチューというのもあって、パン単体はもちろん、汁を少し吸ったものにも違った食感とおいしさ。メニューに登場するかどうかは当日の入荷状況しだいというアジ丼も、これぞ目の前の海がくれた幸(さち)なんて多幸感もひとしおの新鮮さなので、可能なら是非ありついておきたいものです。

シーフードカレーがポットパンに。辛さしっかりめの大人感

相模湾の味覚の筆頭格をいただく、あじ丼

サドルバック牧場

大海原を見下ろす解放的な気分のカフェ時間がある一方で、建物の階下、2フロア分ほど下ったそのふもとでは馬牧場も営まれていて、海と馬という珍しい取り合わせの光景を目にすることができます。

右上の家屋がサドルバックカフェ

ここで飼育されているのは日本在来の和種・木曽馬(きそうま)を中心に、ポニーも合わせ全20頭ほどの馬たち。それにヒツジやヤギ、アヒルやミニブタも少々。

起伏に富んだ緑、さざめく海に囲まれて暮らす動物たちは表情ものびのびとしていて、大平原的なものとはまた異なる、ここならではの牧歌的な空気があります。

足もとが短め、かつがっしりした和種馬が小屋を離れて坂を登っていくようすなども、山がちな日本の風土に適応した在来種らしいナチュラルビューティ。まさしく機能美です。

桜の木も年々大きくなり、近年の春先は桃源郷の趣

つくし、茜、はなといった名の女の子たちと、八兵衛、千太郎、ハスキーといった名の男の子たち。和種らしく上背も低めで性格もおとなしい彼らと触れ合えるプログラムは「初心者体験乗馬」から、馬上から矢を射る月イチの「馬上弓くらべスクール」、またより総合的に馬と接する「うま寺子屋」といった子ども向けスクールまで。

背中にまたがりゴーやストップといった制御をただ一方的に行うのではなく、乗せてもらえることへの感謝の気持ちを大事に、馬は馬で抱えているはずの気分や調子を探り、汲みとってあげること。それにお手入れも。馬との双方向的な関わりあいを通じ、動物や自然とのよりよい共生を考え実践する子どもが育つように、というのがプラグラムの根底にある意図であり、願いです。

サドルバックの高橋径行(みちゆき)さん。その時々で「うまのきもち」がわかるのが流石

商業的に競走馬としてのサラブレッドの育成が盛んな現在、和種馬は全国でもわずか300頭ほど。彼らをメインとするここでの乗馬なら陣中の戦国武将のほんとのリアルが、時代劇で登場するサラブレッドよりちょっと低い視線でカッポカポ歩き進める体験が、出来ます。ヒト同様に腸の長さも西洋の馬よりちょっと長めだとか、気持ちをすぐに表情には出さないとか、気質・体質ともども日本在来らしい特徴は、かつて乗馬をたしなんだ人にとっても意外な発見となりそう。

絶景のカフェ時間、それに乗馬で馬たちとたわむれることも。美しい自然の息吹に触れられる、こんな場所があるのです。
(文:古谷大典)
(写真:奥陽子)

サドルバック

住所
神奈川県小田原市江之浦415
電話番号
0465-29-0830
営業時間
11:00—19:00(L.O.:18:00)
定休日
火曜日
平均予算
[昼]~¥999
最終更新日:2020.5.31
データ提供:食べログ
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。

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