
「女性がひとりで気軽に入れるお店を作りたいと思ったんです」と笑うのは1932年(昭和7年)創業の神田の酒店「小西」常務の三澤一水さん。2013年10月17日に「角打ち 神田小西」をオープンさせた。角打ちとは酒屋の片隅のカウンターで升酒などを出す立ち飲みのこと。いわば和風バーである。だが、新たに開いた店は日本酒ではなくワイン。グラスワインを片手に炭火焼などの小皿料理を楽しむ立ち飲みスタイルだ。黒板に書かれた10種ほどのワインはすべてグラスで頼める。
ワインへのこだわりは、酒屋ならでは


照明は明るく、入口から店内が見通せて死角がない。女性ひとりでも安心して入れる「女性目線」の店づくりの結果だ。
照明が明るいのは、グラスをかざしてワインの色を見る人への配慮でもある。女性の“酒飲み”は研究熱心な人が多い。「お客様は楽しみ方を知っています」と語る店長の北山太一朗さんが、丁寧にワイン選びや相性の良い料理の相談に乗っている。
照明が明るいのは、グラスをかざしてワインの色を見る人への配慮でもある。女性の“酒飲み”は研究熱心な人が多い。「お客様は楽しみ方を知っています」と語る店長の北山太一朗さんが、丁寧にワイン選びや相性の良い料理の相談に乗っている。
ワインと相性のいい小皿料理


この日、北山店長が選んだワインは、イスラエル産の赤ワイン「ヤルデン」と、フレッシュ仔羊もも肉のスパイス焼。羊肉にこだわるシェフ長谷川卓也さんの珠玉の逸品だ。華やかな「ヤルデン」との相性は抜群で、女性にもお奨めだ。
丸テーブルを囲む3~4人のグループ向けに新サービスを始める。隣の酒屋「小西」で小売りしているワインを購入。抜栓料1000円で持ち込めるというものだ。こだわりの女性にとことん楽しんでもらいたい。そんな新しい業態が生まれてくるのも、神田ならではだろう。
丸テーブルを囲む3~4人のグループ向けに新サービスを始める。隣の酒屋「小西」で小売りしているワインを購入。抜栓料1000円で持ち込めるというものだ。こだわりの女性にとことん楽しんでもらいたい。そんな新しい業態が生まれてくるのも、神田ならではだろう。