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肢体で描く美の高みを目指して | コントーション®スタジオ・ノガラ®

good mornings

公開日 2020年5月23日

ノガラはサーカス芸の一種・コントーションを教える国内唯一の専門スタジオ。本場モンゴルで修行を重ねた主宰者・もーこさん以下身体のしなやかさと技術を体得した講師陣たちによるレッスンやイベントが行われています。

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東西線の落合駅からすぐそばの路地にちょっと目をひく看板が見つかるのですが、そこは日本初にして唯一のコントーションを専門とするスタジオ。

サーカスで登場する軟体曲芸「コントーション」に魅せられ、モンゴル国立サーカス学校でこれを学んだ女性・もーこさんが5年前にはじめた施設です。
ここには5歳以上の子どもから男性を含む大人までが通っていて、志高いコントーショニストたちもいれば、フィギュアスケートやダンスなどのパフォーマンス向上の一環で柔軟性を本格的に高めたいという生徒も。

日常生活では要求されない、飛び抜けたしなやかさと平衡感覚で芸術的ポーズを精度高くキメるのを目指し、可動域を少しずつ少しずつ塗り替える痛みにも耐えながら訓練は日々なされています。

もーこさん(左)と、同じくノガラのインストラクター・ash(アッシュ)さん(右)

身体が「の」の字に丸く収まるこの「やどかり」も基本ポーズのひとつ。視界の上から自分自身の足が降りてくるというのも、ちょっと想像しきれない世界でしょう。

体重や圧力が一部に集中すると身体を痛めてしまうし呼吸もままならず、そうならないためには負荷が身体の各部位に分散された「正しい」姿勢を講師の客観的なサポートとともに身につけていくのがどうしても必要。ということで椎骨(ついこつ)のひとつひとつに異なるトレーニングをしてあげるくらいの精密さでレッスンは進められます。

目に見えてわかりやすい数値的な基準もないし、成長はあくまで牛歩の歩み。耐え忍んだ末に待っている未来の自分の姿だけが希望という中で頑張り続けることが求められます。もーこさんいわく「この点、日本人は結構向いているはず」だそう。
そんなハードワークがどんなかたちでペイされるかは、以下の通り。生きた彫刻を思わせるような、みなぎる美しさが手先・つま先から。流れる書体で書かれた文字みたいな、この身体のライン。

空中芸の基礎練習も。足はなんと開脚 200 度

パフォーマンスの場で披露されるこういったそれぞれのポーズは、あくまでつかの間の出来事。目に焼き付けておきたくなるような尊いものを感じるという人は、少なくないでしょう。

講師と生徒達による軟体組み技の一例 ©NORBI Whitney

もーこさんとコントーションとの出会いは、高校時代のこと。留学プログラムの参加先としていくつかあった中から何気なく選んでみたのがモンゴル。家畜の世話など遊牧生活を体験する日々の中ホーミーや馬頭琴と並びコントーションが披露される機会があり、その美しさに惹かれたのがきっかけです。

のち進学した東京外国語大学での専攻はやはりモンゴル語。一時休学してまたも現地へ赴きますが、その目的は本格的に遊牧生活を経験してみたかったから。ついでにちょっとだけコントーションにも挑戦できたら。そんなノリで教えてくれる場を見つけようとつてをたどるも、本気で取り合ってもらえないことばかり。

実は、サーカス大国モンゴルにおいて、コントーションといえばそれはあくまでプロを目指す人が幼少期から必死に取り組むもの。サーカス団での活躍を夢見る子ども達が日々練習に明け暮れるも将来的にそれを実現できるのはごく僅か。それほどまでに厳しい世界であることを、当時二十歳過ぎのもーこさんは現地の大学OBから諭されてはじめて知ります。
それでも頑張り次第であのポーズは自分でもできそうな予感がするし、ぜひ挑戦したい。逆境にかえって燃え上がる持ち前の反骨精神で諦めずにトライし続け、やがて国立サーカス学校からのOKを引き出すことに見事成功、モンゴル有数の指導者・オトゴー先生のもとで初の成人&外国人門下生という前代未聞のスタートを切り、練習に励む日々を送ります。

技術向上に注いだ2年を経て帰国後、パフォーマンス活動やイベント企画・開催などコントーション普及に努めるうちに「師事したい」という声が次第に多くあがり始め、現スタジオを開設。そうして今の指導者としての姿があります。
なお4月には「コントーション®・トレーニングシステム」の動画配信をスタート。これは感染症対策のためグループレッスンを一時中断している中、少しでも自宅トレーニングが充実するようにとの思いから制作されたもの。
ちなみに各動画ではもーこさんの声で解説がなされており、一部無料のレッスン動画もあるので試しに視聴してみては。基本のキがわかり興味深いです。

(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣)

studio NUGARA(スタジオ・ノガラ)

住所
東京都新宿区上落合2丁目13-10 B1
最終更新日:2020.5.15
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