

ただひたすらまんがを読みにくる人、子育ての息抜きの場がほしいとおしゃべりにくる人、おでかけ中に授乳やおむつ替えをしたいとふらっと立ち寄る人、仲良しのママさん同士で集まる場所がほしいと来店する人など、お店を訪れる目的はさまざま。皆さん、自由気ままに各々の時間を楽しんでいます。

「sama-sama」とは、インドネシア語で「どういたしまして」「みんな一緒」という意味。お互いサマ、おつかれサマ、のように居心地の良い場所になりますように、店名にはそんな思いが込められています。

(写真提供:ママまんがルーム saMa-saMa)
その他にも、ベビー向けのおもちゃや絵本、子供も大人もリラックスできる大小のハンモック、ウォーターサーバーもあったりと、設備は十分整っています。また、店内では食べ物やおもちゃの持ち込みも自由! ついつい長居したくなる居心地のいい空間です。

ご利用時間は1時間 ¥600から。延長料金は20分 ¥100で、3時間以上の利用はフリータイムで¥1,200! 初回の来店ではフリータイムでも600円でご利用可能。利用時間としてはカウントされますが、買い物、外食、予防接種など途中外出も自由にできます。また、貸切利用も1時間 ¥1,500で2時間以上から可能です。

小田原歴は8年目。シンガポールで8年半ほどキャリアウーマンとしてバリバリ働き、結婚・出産を経て日本へ帰国。次住む場所はのびのび子育てができる環境で、大好きな海がある街。かつ、旦那さんの仕事上、都内に新幹線通勤できる場所がいい。そんな条件で探していたところ、ここ小田原の地にたどり着きました。

店長の黒後裕紀さん。縁もゆかりもなかった小田原に下見へ訪れたときは、ちょうど桜の季節。小田原城の美しい景色に惚れ込んで、小田原移住を決意したそう。
行政が運営している遊び場もあるけれど、駅の周りには意外と少ない。家の近くでママ世代の地域の人と気軽に繋がれる場所があったらいいのに…。そんな黒後さん自身の子育て経験から、2016年に「ママまんがルーム saMa-saMa」はオープンしました。
「ここにお店を持つことで昔からよく街を知る商店街の人とのつながりができたり、ママさんたちでも同じ学校だけではない、少し広い地域でつながりも持てたことで、自分自身より子育てがしやすくなったと感じています」

ご取材に伺ったのは、2020年3月中旬。ちょうど公立学校の休校が決まった直後。お子さんをやむなく留守番させることになっていた親御さんのために、お店では「平日昼間の小学生の居場所」としても開放していました。

子連れで参加できるヨガ教室や、音楽遊び、ベビー英語教室、写真などを切り取って作るスクラップブッキング作り、赤ちゃんのだっことおんぶ講座、子育て家族の防災おはなし会などなど。プロの講師さんや、育休中のママさんの特技を生かした、楽しくてしっかりためになるイベントが盛りだくさんです。
現在は、新型コロナウイルス感染拡大の防止に伴い、オンラインイベントもいくつか開催中! この機会にお家で気軽にぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

音楽遊びのイベント中!(写真提供:ママまんがルーム saMa-saMa)

「スクラップブッキング体験ワークショップ」の作品例。 イベントは、ママさんたちの特技を生かせる場としても活用いただけます。

お店の改装前と改装後の記録。1階の改装は、近所の不動産屋さん「旧三福不動産」が手がけています。
小田原移住に興味があるというご家族であれば、お店の宿で一泊しながら小田原をじっくり散策して、子育て事情を相談してみるのもいいかもしれません!

2年ほどかけながら、黒後さん自らご主人と一緒に改装した宿部屋。大人6名までご利用できます。
(文・北居る奈)
(写真・北浦汐見)
Aママまんがルーム saMa-saMa (サマサマ)
- 住所
- 神奈川県小田原市栄町1-17-31
- 電話番号
- 070-4006-3122
- 営業時間
- 火・水・木 09:30~15:00