ちくわ。 おでかけ情報

実は軽くて使いやすい!歴史ある手作り傘で、雨の日をごきげんに。|小宮商店

good mornings

公開日 2020年5月21日

これから始まる梅雨の時期。心が沈みがちな雨の日も心は晴れやかに過ごしたいですよね。そんな雨の日の相棒にぜひおすすめしたいのが、「小宮商店」の手作り洋傘。安全で、丈夫で、美しい。使えば使うほど、作りの良さを実感できる逸品です。

エリア
日本橋
馬喰町駅
東日本橋駅
馬喰横山駅
カテゴリ
デート
一人で
友達と一緒
体験・ショッピング
街を知る
ひと昔前は繊維問屋街として栄えた馬喰町、東日本橋界隈。かつてはたくさんの傘職人が住まい、70店以上の傘専門店があった土地ともいわれています。時代の流れとともにその多くが廃業に追い込まれていくなか、「小宮商店」では今でも変わらずに昔ながらの仕立ての良い洋傘を作り続けています。

お店は東日本橋駅、馬喰横山駅から徒歩1分、馬喰町駅から徒歩3分の場所にある、アクセスの良い立地です。

創業は1930年。今年で90年を迎える老舗洋傘専門店です。現在の代表取締役・小宮宏之さんで3代目。もともとは街の傘屋に傘を卸す問屋がルーツで、7年前からこの直営店をはじめました。

3代目の小宮宏之さん。優しい笑顔でお出迎え。

洋傘は江戸時代の末期、ペリーが来航した際に船長ハリスが持参していたことで、日本人に広く知れ渡った道具。

その当時、日本の庶民が使う傘といえば、油を塗った和紙を竹の骨組みに貼った「番傘」が一般的で、鉄製の骨に絹や綿などの生地を張った「洋傘」は、一部の限られた層しか持つことのできない高級装飾品でした。そうした時代背景のなかで、小宮商店は創業者・小宮宝将さんの出身地であった山梨の甲州織の生地を使った一流の洋傘作りをはじめました。

小宮家を三代にわたって支える、ベテラン職人兼スタッフ・石井健介さんの修業時代の写真(1961年)。 (写真提供:小宮商店)

店舗では400〜500種類もの傘を販売。一部の輸入傘を除き、すべてが店舗の近所にある自社工房で製作されたもので、長年育まれた確かな技術を持つ職人さんたちがひとつひとつ手作りしています。

雨傘、日傘、晴雨兼用傘を取り揃え、軽量傘や自動開閉の傘など、種類豊富にラインナップ。骨の数も8本、12本、16本、24本から選ぶことができます。

また、店頭には傘の知識を心得たアンブレラマスターの資格を持つ販売員さんも在籍。使う人の体型や趣向、ライフスタイルからその人にあった傘を一緒に選んでくださいます。

オンラインショップよりも実店舗の方が品揃え豊富。カラーに関しては、店頭に出し切れていないものもあるそう。

「日本で一般的に流通している大量生産の傘と比べると、小宮商店の傘は値段が高いのは確かです。しかしながら、お客様へ作っているその背景を伝えるとしっかりと納得してくださいます」

そう話してくれたのは、広報担当で店舗スタッフも務める加藤順子さん。ご実家も傘屋さんだったという彼女は、子供の頃から手作りの傘を使うことが当たり前だったそう。

傘のさまざまな知識を教えてくださった、加藤順子さん。

「傘は時代が進むにつれて使う素材が新しくなることもありますが、作り方は昔からまったく変わっていません。手作りの傘はやっぱりさしているその姿が美しいし、開いたときのパチッと鳴るあの音がたまらないんです! 傘は何十本と持っているのですが、その日の服装によってファッション感覚で選んだり、用途によって使い分けて楽しめますよ」

木漏れ日が美しい影を落とす、涼しげな花柄刺繍の日傘「Floral Lace」(¥20,900)。伝統的な手法を用いつつも、ファッションとして幅広い層が楽しめるテキスタイルです。

創業当時から変わらず「使い心地の良さ」を突き詰める小宮商店の傘は、常に使う人のことを考えた細やかな気遣いを忘れません。昔から手間のかかる作業も、職人の手によって丁寧に手がけられています。

いいものを「均等」に「早く」作れて一人前といわれる傘職人の世界では、本物の職人になるまで10年もの月日を要するともいわれています。(写真提供:小宮商店)

傘作りはまず職人ひとりひとりが持っている専用の木型で、生地を裁断するところから始まります。二等辺三角形ではなく、少し丸みを帯びた三角形に裁断。これが傘の美しさを左右する非常に難しい工程だそうです。

小宮商店の職人さんは現在10名ほど。生地を裁断した職人が仕上げまですべての工程を担当します。上は80代のベテランから、下は20代の若手まで。長く培われてきた技術はしっかりと継承されています。(写真提供:小宮商店)

裁断した布を骨に縫い付ける以外にも、完成までにはたくさんの工程があります。

傘を開くときに手を添えて上に押し上げる「ロクロ」とよばれる部分には、怪我をしないように生地をしっかりと覆い(ロクロ巻き)、骨の関節で生地に当たる部分には生地が汚れたり擦れたりしないように、小さく切り抜いた生地をひとつひとつ縫い付けています(ダボ巻き)。

その他にも10以上もの細かな工程をすべて手仕事でこなすため、1人の職人が作れる傘は1日4〜5本。さしてみると、丁寧に縫い付けられた布地はピンと張り、うっとりと眺めてしまうほど美しく仕立てられています。

つくりのよい傘の証ともいえる、美しいロクロ巻き。

ダボを生地で保護するダボ巻きの様子。すべての骨に施します。(写真提供:小宮商店)

作りの良さに加え、骨や生地・手元など、傘に使用する素材も厳選。

特に小宮商店で創業当時から人気のある「甲州織」の生地においては、数少ない昔ながらのシャトル織機で1日に4mほどしか織れない希少なもの。高密度でつい触れたくなるシルクのようになめらかな肌触りで、光沢感のある美しい仕上がりは、持つ人の佇まいまでも凛としたものにしてくれます。

雨晴兼用シリーズの「かさね」は、甲州織の生地を使ったロングセラー。撥水加工・耐水加工とともに、UVカット加工も施した生地は表と裏の色が異なる色になるように、二重で織られています。カラー展開は10種類。好きな色を探してみて。

「かさね」シリーズは折りたたみ傘も販売しています。

温もりを感じさせる手仕事感に、高い機能性。持ってみると実はとても軽いというのも実用的。一般的に流通している安価な傘と比べれば、その違いは歴然です。

小宮商店の作る東京洋傘のなかの一部は伝統工芸品としても認定されており、長年務める職人さんも伝統工芸士としてその技術を高く評価されています。

(写真左)表は無地で裏はボーダーになるように二重で織り上げた甲州織の「裏縞」(¥35,200)、(写真右)刺繍の間から入る風が涼しい、かわいらしいレースが女性的な「Floral Lace」(¥20,900)

愛着を持って長く使い続けてほしい。そんな思いを込めて、小宮商店のすべての傘には1年間の無料保証もついています。1年以上経った傘でも有料にはなりますが、しっかりとメンテナンスに応じてくれるそうです。

また、傘は「末広がりの縁起物」ともいわれ、大切な人への贈り物に購入する方も多いそう。小宮商店では持ち手の部分に名入れサービスも行っています。

直彫りでも、ネームプレートを取り付ける場合でも、お値段は¥2,200。ご注文後、1週間程度で完成します。

愛着を持って長く使い続けたい。そんな一生ものの小宮商店の洋傘と、これからは特別な雨の日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

作家さんとのコラボレーションから生まれた「かさね55cm16本骨 描き絵傘」(¥44,000)。さすと自然と笑みがこぼれる、かわいらしい生地です。

(文・北居る奈)
(写真・佐々木孝憲)

小宮商店

住所
東京都中央区東日本橋3-9-7
電話番号
03-6206-2970
営業時間
10:00~18:00(水曜は~20:00、土曜は~17:00) ※土曜は月2回営業
定休日
日曜・祝日 ※日曜は大江戸問屋祭りの日のみ年2回9:00~16:00営業
最終更新日:2020.5.21
大きな地図で見る

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。