そんな奥神楽坂に位置する「e-to」は、神楽坂駅の2番出口から徒歩3分ほど。駅近でありながら非常に静かな裏路地にひっそりと佇んでいます。

e-toが面している小道は、神楽坂駅から江戸川橋通りへ向かう抜け道としてもよく活用されています。

シンプルながらどこか心落ち着く空間。味のある家具は古いものをリペアして仕立てています。

月2回販売している、千駄木の「ベーカリーミウラ」のパン。自家製のミルク酵母と北海道産の小麦を使った食パンが大人気。
そう語るのは、店長を務める江藤智津子さん。器の商品開発の仕事を長年手がけていたそうで、「e-to」は今は亡きグラフィックデザイナーのご主人と「器」と「野菜」をメインに2人ではじめたお店でした。

店長の江藤智津子さん。温かいお人柄に心底癒されます。
定番のものからちょっと変わり種まで、日々の食事で調理しやすい15〜20種類ほどの野菜が購入可能です。

野菜は主に長野や徳島、新潟、京都などから届きます。
作られたその背景までお話を聞いてみると、より一層おいしくいただけるはず。


【おすすめ商品①】山田精油の「エキストラバージンごま油」
ごまの風味をあえて控えめにすることで、オリーブオイルやなたね油のような植物性オイルとして気軽に使えます。「これがあまりにもおいしくて他の油は使えなくなってしまったほど。なんともいえない甘みがやみつきになります」(江藤さん)

【おすすめ商品②】ミネラル工房「白いダイヤ」
江藤さんの出身・新潟県産の粗塩。日本海の海水をくみあげて、沸騰させないようにじっくりと炊き上げています。本当にえぐみがなくて、まろやかな味わい。お店では業務用として仕入れたものを量り売り販売しているため、お値段も少し良心的。100g¥400


お魚やお肉のメイン料理は3種類のなかから1品、副菜は6種類のなかから2品を選べるスタイルで、主菜は1週間ほど、副菜は3週間ほどの周期で献立が変わるそう。心と体を労わりたいときに猛烈に駆け込みたくなる、そんな食堂です。

一汁三菜の定食「イトめし」(¥1,080)。ごはんはもち麦入りの白米か玄米か選べるスタイルで、農薬も肥料も使わず自然栽培で育てた新潟のコシヒカリがいただけます。お味噌汁はご近所の「発酵美人堂」の味噌を使用。この日選んだメイン料理は暑い日にもさっぱりといただける「アジと野菜の梅肉和え」。お惣菜は江藤さんのお母様直伝「卵フライ」と、大人気メニュー「エビとズッキーニの辛子醤油和え」をチョイス。

店内で飲める麦茶は、東京・練馬に工場を構える「川原製粉所」のもの。水出しで驚くほど深い香ばしさが味わえる、夏におすすめしたい逸品。物販スペースで購入もできます。

お客さんの声に応えながら、少しずつ楽しみが増えていく「e-to」。これからは、神楽坂では意外と貴重なカフェとしても営業できるように、スイーツやドリンクのメニューも開発中なんだとか♪
神楽坂の食の発信地として、これからの活躍も楽しみなお店です。

(写真・佐々木孝憲)
Ae-to(イート)
- 住所
- 東京都新宿区矢来町138 ムカサ第一ビル 101
- 電話番号
- 03-6457-5009
- 営業時間
- 11:30〜18:30
- 定休日
- 金曜・日曜
- 平均予算
- ¥1,000〜¥1,999