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独自の制作体験やスクールもあるガラス作家工房「Lucky Glass Studio」

good mornings

公開日 2020年7月26日

ガラス工芸の作家・君島夫妻のアトリエでは、独創的なメソッドで作られるガラスのお皿の制作体験も行われるなど、要注目。吹きガラス、切子といったガラスワークを複合的に手がける個人アトリエも珍しいです。

大森駅
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例えば、喉の乾きを癒しつつ光越しに眺めるアイスティーの器しかり、ガラス、それも着色や細工が施されたものなどはそれだけで涼やかな気分を倍増しにしてくれるもの。透明というだけで、不思議と見入ってしまうのです。

ましてや、その色や形の探求の末につくられるモノたちともなれば、その美しさは青天井。
夫婦揃ってガラスという素材を用いた作品づくりに励む君島(きみじま)修二さん・恵里子さん夫妻。大森にある彼らの制作現場・Lucky Glass Studioではオープンアトリエと称し、週末や祝日を中心に体験やスクールに足を運ベる一般開放の日も設けられています。

足を踏み入れる機会もそうそうない、ガラス作家工房でのものづくりです。

吹きガラスを手がける修二さん。扱うものは1300℃と、桁違いの熱さ

切子ガラスを手がける恵里子さん。研磨用の機械・グラインダーにグラスの底をあてがいミクロな線を慎重に刻んでいく

これまでの作品の一例

箸置き制作、切子ガラスなど数ある体験の中でも、ここならではのいちばんの目玉は「キャンディボウル」「キャンディプレート」と名付けられる器の制作。

ごく細長い棒状ガラス・ケーンを、金太郎飴のように細かく切り分けてできたパーツを生かして作るガラス器なのですが、植物の茎みたいに芯と外側で違うカラーが施されていて、その種類はなんと270も。バラエティ豊富なその断面の表情も手伝い、その出来栄えは上手下手というより作り手ごとの味が際立つものになります。

キャンディプレートは食器や調度品に。またボウル状に底のあるキャンディボウルも

体験自体は、自由に選んだケーンを下に敷いた型紙に沿って円を描くように並べてゆき、円の内部は無色のガラス粒を敷き詰めればそれだけでOK。所要時間、90分。のち10日ほどの間に工房で熱して冷まして完成となればそれが自宅に届くという流れです。

本来ならいちど粘土でプロトタイプを作ってからそれを石膏で覆って型をとり、型の空洞部分にガラスを流し込んで…、と手間や時間も膨大にかかるガラス皿づくり。日にちもまたいでしまうし初心者体験の題材にはムリ、となるはずが研究熱心で独自に現行の作り方を開発することで修二さんがこれを可能にしてしまったという、ここならではプログラムです。

そんないわば「君島オリジナル」、実はこれに限らず、なんとそもそもの仕事場自体が、床から溶解炉から修二さん自身が汗水垂らして造ったものばかりというのです。

炉を作り、作業の手順上合理的な導線で小道具を配置して…。度重なる工夫の末にある今のアトリエ

コップへ、一輪挿しへ。固まってしまわないうちに手際良く成型

バーナーワーク、吹きガラス、電気炉を使う「キルンワーク」等々、多岐にわたるガラスワークは本来、個々の専門性の高さからいずれかひとつの道を選んで究めていくのが常套。寿司屋、そば屋、天ぷら屋と和食のジャンルごとにお店が分かれているのと同じです。

そこが、彼の場合は3つも4つも果敢に挑戦しては器用に取り入れたりと意欲的。恵里子さんの手がける切子やサンドブラスト(砂で削ることでガラス表面に模様をつくる技法)との掛け算で、夫妻それぞれの創作、またスクールで学び・挑戦できる内容においてもおのずと拡がりを持たせられている模様。

一点に対し16本もの直線を走らせる 「菊つなぎ」など、目を見張る切子の繊細さ

ケーンは汎用性が高く、加工次第でイヤリングやピアスの素材としても

体験にも登場するケーンが270種のバラエティをほこるのも、外部からカット済みのものを調達せずもっぱら自作でまかなっていればこそ。手先が不器用だから、とものづくりからは距離を置いてきたアナタであっても、垣根を設けず貪欲にトライしてきた気風の現場で、気軽に「味」だけで勝負できるキャンディボウルorキャンディプレートづくりにトライしてみれば、新たな自信がつくかもしれません。

(文:古谷大典)
(写真:丸山智衣)

Lucky Glass Studio

住所
東京都大田区中央4-22-17
電話番号
090-9158-2571
営業時間
13:00~19:00(土日は11:00~)
定休日
不定休
最終更新日:2020.6.22
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