ちくわ。 おでかけ情報

ビール初心者・苦手な人必見! 飲みやすいと評判の三鷹発祥クラフトビール「OGA BREWING」

good mornings

公開日 2020年8月8日

作り手の数だけオリジナルの味わいがあるといわれる、奥深いクラフトビールの世界。現在日本にはマイクロブルワリーと呼ばれる、小規模でビールを生産する醸造所が400軒ほどあるといわれています。今回は、ビールが苦手という人にこそぜひ訪れてほしい、"ビール好きが増えること"を目標に掲げた東京・三鷹のブルワリー(醸造所)をご紹介。『ナショナルビールは苦みと炭酸が強い、冷たいうちに喉越しを楽しむもの』、そんなイメージをおいしく覆してくれます。

三鷹駅
カテゴリ
デート
一人で
子供と一緒
友達と一緒
グルメ
OGA BREWING(オージーエーブルーイング)の醸造所&カフェがあるのは、三鷹駅から徒歩13分ほどの静かな住宅街。なんと、マンションの1階に佇んでいました。
「ビールが苦手な人やビール初心者にもぜひおすすめしたいのが、クラフトビール。色、香り、味わい、ひとつとして同じものはありません。だからこそ、自分好みが見つかるはず。特にうちでは、クラフトビールを初めて飲む人、飲み始めの人にビールを好きになってもらうことをコンセプトにしています」

そう語るのは、オーナーの小笠原恵助さん。もともとデザイナーとして日本各地で生産されているクラフトビールのラベル制作に携わり、もっとたくさんの人にクラフトビールの魅力を伝えたいと三鷹や吉祥寺でビアパブを開いたり、クラフトビール専門の酒屋を営んでいました。そんな大のビール好きならではの経歴を経て5年前、自分が作りたいビールを形にするために、なんと醸造家としての道も歩み始めたのです。

クラフトビール歴は15年以上のオーナー・小笠原恵助さん。

ビールの原材料は麦とホップと酵母と水のみ。温度管理や発酵、熟成のタイミングなど、さまざまな工程を数値化することで、ビールのレシピはできあがります。

OGA BREWINGのレシピ作りの特徴は、「コンセプトから作ること」。

誰が、どんな時に、どんな風に飲むのか、その土台となるコンセプトをしっかりと決めてから細かく味を設計。感覚を数値化しながら、味覚へと落とし込む。だからOGAのビールは口にすると、『なるほど!』と声に出したくなるはずです。

店内の奥には醸造所が。ひとつのタンクで800本のビールができるそう。

カフェでオーダーできるビールは、タップから提供。ブルワリーで飲むビールは、生産者が思う設計通りの味が楽しめるという点で、フレッシュでおいしいと感じられるはずです。

「ビール業界で有名な方の言葉で、お刺身に例えるなら柵(さく)から切ってそのまま提供するのが、タップから注ぐ生ビール。切ったものをパックに詰めて販売するのが、瓶ビール。ものが悪くなるわけではなく、素材をどのように楽しむかで選ぶものです」

注ぎ方ひとつをとっても、だいぶ味わいは変わるもの。香りを立たせるために、グラスは回しながら注ぎます。

カフェで常設のクラフトビールメニューは「三鷹ペールエール」、「三鷹ウィートエール」、「吉祥寺IPA」の3種類のみ。OGA BREWINGではクラフトビールとしてはあまりクセのない、入門の味を揃えています。『種類が多くて何を頼んだらいいかわからない』、そんなクラフトビール初心者でも3択ならば安心! メニューに書かれた専門用語も、わからなければ丁寧に教えてくださいます。

緑を見ていると穏やかな気持ちになれるから、お店のメインカラーは緑。岩手県で山と海に囲まれて育った小笠原さんらしい発想です。

ビール初心者にまずおすすめしたいのは、お店で一番人気の「吉祥寺IPA」。老若男女問わず、たくさんの人で賑わっていて、歩けばいつもワクワクする。そんな華やかな吉祥寺の街を表現しました。

「吉祥寺IPAレギュラー(¥850)」。IPAとは、インディア・ペールエールの略称で、香りがあって苦めのビールスタイル。柑橘を思わせるフレッシュで甘い香りが印象的で、苦味は初心者でも飲みやすいようにフルーツピールのような優しい苦味を再現しました。ゆっくりと飲み進めていくことで、麦の味わいもしっかりと感じられるはずです。

『まったりゆったり飲めるビールを作りたい』、そんな思いから始まった小笠原さんの醸造人生。そして、その夢を叶えたのが、「三鷹ペールエール」。小笠原さんいち押しのクラフトビールです。

自然が溢れ、文化の育ちやすい落ち着いた空気が漂う「三鷹」。良いものに対するアンテナの高い、成熟した人々が暮らす、そんな三鷹らしさが凝縮されています。

「まったく派手じゃないし、流行らないし、キャッチーでもない。けれど、三鷹ペールエールがビールの入り口になったら、ビールの世界がもっと広がるのではないかと思っています」

OGA BREWINGでは三鷹と吉祥寺をはじめ、中央線それぞれの駅にちなんだ、オリジナルのクラフトビールも製造。隣同士の駅でも全く違った顔をみせる、中央線ならではの個性がビールで上手に表現されています。

「三鷹ペールエール」は一番左(¥605)。中央線の駅ビールは三鷹・吉祥寺・武蔵境・西荻窪・立川が販売中。今秋には、国立をテーマにしたビールも完成する予定です。

ビールは冷たいうちに勢いよく飲む干すイメージがありますが、それがおすすめなのは大手ビールメーカーの商品に限るそう。クラフトビールは香りを楽しむアルコールのため、時間をかけてじっくりといただくのがツウの飲み方。一杯20〜30分ほどかけてゆっくりと飲み進めていくことで、ビール本来の深いコクを感じられ、1杯で3パターンほどの味を楽しむことができるそうです。

店内の家具は、フィンランドの老舗高級ファニチャー・ブランド「artek」の一流品を厳選。特に人気のビンテージソファは1940年代のもの。じっくりとビールを堪能できます。

行列ができる吉祥寺のお菓子屋さん「Sreamy」のクッキーも大人気! お値段もお手ごろ。店主さんがクラフトビール好きで繋がったそう。

「ビールが苦手という人でも、他のお酒でどんなものが好きか教えてもらえれば、系統立てておすすめできるビールはたくさんあります。クラフトビールにはそれぐらい種類があるんですよね」

OGA BREWINGでは中央線の町を象徴するビールの他にも、アニメ「攻殻機動隊SAC_2045」の世界観を表現したものや、三鷹の特産品・キウイを使ったビール、吉祥寺を代表する漫画家・江口寿史さんがラベルを手がけたものなど、さまざまなビールを販売。クラフトビールに興味がない人へ少しでも飲むきっかけを作れたらと、小笠原さんはさまざまな業界で活動の輪を広げています。

『こんなビールを作りたい!』と思ったら、OEMで作ってもらうことも可能。表現したい世界観をビールへバッチリ落とし込んでくれます。

今年からは地元の農家さんに協力してもらい、三鷹産の大麦と小麦も栽培。今年の10月くらいには三鷹産で作る三鷹ビールが完成予定です!

「私自身、お酒の場でいろんなことを教わりました。お酒を飲んだら話せなかった人と語り合えるようになる。そんなコミュニケーションの場をもっと増やせたらいいなと思っています。やっぱり好きなことで繋がる輪は楽しいですから」

ビールは世界でも一番消費されているアルコール。なかでもいろんな味を楽しめるクラフトビールがあれば、会話の糸口は自然と見えてくるはずです。
「目標は『はじめてクラフトビールを飲んだのはOGAです!』とたくさんの人にいってもらうこと。おそらくうちのビールは慣れてくると、半年から1年くらいで物足りなくなると思います。でもそんな人でもたまにきて、久しぶりに飲むと安心するよねといってもらえる、そんな味を提供し続けたいですね」

確かな信念を持ったOGA BREWINGのビールは、今日もたくさんのビールファンを増やしています。
(文・北居る奈)
(写真・北浦汐見)

OGA BREWING CAFE & 醸造所

住所
東京都三鷹市下連雀4-1-16
電話番号
0422-29-8210
営業時間
平日15:00〜22:00(L.O.21:30) 土日祝11:00~20:00(L.O.19:30)
定休日
火曜
最終更新日:2020.7.21
大きな地図で見る

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。