ちくわ。 おでかけ情報

色鉛筆を手に、もうひとつの猫への愛の注ぎ方 | 猫のいる 猫の絵教室

good mornings

公開日 2020年11月8日

絵画教室は絵画教室でもなんとニッチに猫専門、です。猫画家という珍しくも心強い肩書のMako先生の手ほどきを受けながら油性色鉛筆を使った猫の絵描きに親しめるこの教室。昨年12月の立ち上げ以来「愛猫をきれいに描きたい」という生徒さんなどで人気です。

越中島駅
門前仲町駅
カテゴリ
一人で
体験・ショッピング
撫でてかわいい。餌をあげてかわいい。どこぞの他人さまがアップした親バカ丸出しの動画を見てすら、やっぱりかわいい。猫を中心に回っているのではないかと錯覚してしまいそうな日々を生きる私たち。

自らは決して多くを語らず、またそうたやすく近寄ってくれもせず。だもので、キホンこちらの思いはいっこうに募るばかり。

そこでしかし、です。その憧れの姿かたちを絵に起こしてみるという一見素朴な営みに、ひと筋の光が見えてくるような気がしてはきませんか。
猫専門の雑貨屋での買い物など、外から取り入れて満たすよろこびならそのレパートリーにも既に慣れているもの。でも、自分の目や手や神経を様々にはたらかせるうちに、世界に二つとない自分だけの「猫なる何か」が姿をあらわすというのは、他とは単純比較できない何かプライスレスなよろこび。うまく描けたら描けたほど、その愛着も増してくる。お腹グーグーの状態で口に運ぶご飯がきらめくおいしさなのと同じです。

「猫のいる 猫の絵教室」に通うよろこびとは、つまりそういうこと。この教室では飼い猫のいるなしにかかわらず、全ての猫ラバーが猫絵を専門とする画家の指南を受けつつ、愛情の限りに気持ちを絵に託すことができるのです。
肩書もずばり「猫画家」のMakoさん。好きこそものの、で心おもむくままに描き続ける趣味からの流れでオンラインオフライン双方で評判を得た今では、依頼を受け猫肖像画を手掛けたり猫カフェでの絵描きワークショップも開いている、この教室の主宰者です。

春は菜の花。夏は花火を見上げて。秋なら紅葉冬には椿と、花との取り合わせや季節らしさを盛り込みつつ猫を描くというのが、ある種トレードマーク的な、彼女の得意とする作風。作品ひとつひとつに異なる愛がそのカタチをとっています。
言わずもがな生粋の猫ラバーである彼女が教室で生徒さんをお迎えする際は、実は二匹の猫もいっしょ。レッスンは常時、実際の猫の気配とゆったり気ままなその生態に心解きほぐされつつ行われます。

ひとりめはルナさん、マンチカンの7才。物怖じせず、その気になれば机の上にもお邪魔することもある社交的な性格です。
そしてもうおひとかた。絵を介し机上であれこれやりとりするMakoさん生徒さんの足元で、何をするでもなくただじっとしているのがお好きな柚子(ゆず)さん、キジ白の3才。そのつもりはなくとも気配がさっぱり消えてしまっていることもしょっちゅう。
かたやラテン語由来、かたや和風と名前も対照的なら、おからだもかたや手足が短く、かたや全体的に大きな体躯のわがままボディ。個性です。

というわけでこの場に集ったみんなと猫さんたち全員のエネルギーで絵を楽しく描こう上手くなろうということが目指されるこの教室。Makoさんの作品同様に油彩色鉛筆を、そして着色を施す対象はケント紙またはMDFボード(本来DIY用品なだけにちょっと驚き)を。ふわり繊細に描くなら前者、くっきりはっきりさせるならば後者を使って。

現場に用意された画材を自由に使えるから手ぶらで通えるというのも、気楽で良いところ。

写メなど持ち込み画像のほか、飼い猫がいない人なら参考写真を収めた「猫さんファイル」も参考に

油に溶かせば、色鉛筆の線描感や粉粒感もふんわりなくなる

顔まわりの毛流れを把握し描き分けるのも、大切なポイント

はじめの10分をテクニックの解説などの講義に充て、続いての2時間はたっぷり実習に取り組む、そんな2時間10分からなるワンセッション。描き方等々、あまりセオリーに縛られすぎないだけの自由さも大切にしながらレッスン、レッスン。

着物の柄を背景にしてみたい、という生徒さんがいれば「それもいいね」、なんて具合です。
昨年12月にはじまって以来、レッスンのたびに猫トークにも大いに花が咲くこんな教室に通うのは、小学生のこどもから定年退職したおとなまで、女性を中心にかつ男性の生徒数もある程度しっかり。

猫に魅せられた老若男女なら要検討モノのたしなみ事であるのが、そんな生徒構成からも既に実証済みなわけですが、気になった方は是非いかがでしょう。

どすこい6キロ。抱きかかえれば重い柚子さんと

特に、おはようからおやすみまで日々の暮らしを共にする飼い主さんなら、夢中になる遊びから妙な癖のことまで「愛猫のことなら誰より知っている」と半ばムキになってでも自負したくなるもの。

でももしかしてそんなアナタですら、描くことを通して初めて気がつくような、知られざる「猫のかわいい真実」がその姿のどこかに影を潜めているかもしれません。どこかに……。
(文:古谷大典)
(写真:小島沙緒理)

猫のいる 猫の絵教室 ATELIER cats

住所
東京都江東区越中島2丁目4−6
最終更新日:2020.10.16
大きな地図で見る

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。