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視るチカラも暮らしの便利も大拡張。アイデアグッズだらけの「レンズ屋 虫めがね」

good mornings

公開日 2020年12月6日

下町の光学レンズメーカー・東京セイルが構えるこのアンテナショップには、生活やレジャーのあらゆる現場で需要がありそうなレンズ応用グッズがいっぱい。社長や専務の創意工夫には頭が下がります。

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東京都北区・王子本町に本社を構える東京セイルは創業1977年の光学レンズメーカー。学校教材で見られるようなルーペやレンズにはじまり、今では各種レンズ応用製品も手がけています。

新潟・燕三条の工場にて生産された製品の保管用スペースが一部転用された、そのアンテナショップが思いのほかたのしいです。
『レンズ屋 虫めがね』と称するそのお店にあるのは、事務的にひとことでまとめてしまえば「レンズ応用製品」。でもその実態というのがアイテムの数だけ驚いてしまうような充実のラインナップになっており、ショップ内にはめくるめく興奮のタネが色々と控えています。

手始めに、万華鏡。筒の部分から中身までほとんど全てが作家の手作りというケースが業界的にほとんどを占めるなか、工業生産も一部活かした同社のそれは、華やかな模様をつくり出すビーズの収納部分がアタッチメントで取り外し可能。異なる絵柄が筒一本で楽しめるのです。
さらにこれ、ビーズ収納部分の代わりに専用レンズをアタッチすることで、筒をかざした先の景色が万華鏡同様の原理によって曼陀羅のように変化するようすも楽しめます。カレイドスコープ(万華鏡)とテレスコープ(望遠鏡)のあいの子ということから、その名も「テレイドスコープ」。公園の木々や草花、あるいは犬猫の表情でもなんでも、ありとあらゆるものをくるくる回せるとなればこれは当分飽きることがありません。

お店の品揃えにおいてインパクト的にもメインというべきは、おそらく身だしなみ・体のケア関連グッズ。「レンズ付きつめきり」「レンズ付きとげぬき」「レンズ付きデンタルミラー」「レンズ付き耳かき」など、用途に応じいろいろあって驚き。老眼で見え方にストレスを感じる人ならなおのこと、重宝するアイテムはひとつやふたつに限らなさそう。

手のつめ切り、足のつめ切り、レンズがオールインワン

奥歯もしっかりレンズで拡大。ライト付きのものも

このほかにも「ダニ発見ルーペ」とか。手に入れたアイテムの多さだけストレスフリーなセルフケアが叶います。

ちなみに職業柄どうしてもバラのトゲ(←毒を含む怖いやつ)が手指に刺さる庭師さん、またカットしたお客さんの細かな髪の毛が刺さって痛いという美容師や床屋さんを「レンズ付きとげぬき」が救っているというケースも。観光で来日中にこれを見つけ、鼻の角栓をとるのに役立てているという中国人もいるのだとか。

また手芸をたしなむというアナタなら「針山ルーペ」も見逃せません。
マチ針の、玉の部分の上にレンズがついているというコチラ。針山にぷすっと刺せばレンズごしに見える世界のなんとがっつり大きなこと。「あら、ラク〜」とため息混じりに感心する奥様の声が聞こえてきそうな、スムーズな糸通しを可能にします。

さらにもひとつ。支柱の先で固定された鏡部分が自由に回転させられる三面鏡「スリーウェイミラー」です。縦、横、斜めと角度を適宜変えることで頭頂部、後頭部、えり足と自由自在に見渡せます。
頭頂部から後方の毛髪が薄いのが気になる男性にも、毛染めの仕上がりチェックにも、日本髪を結った女性ならうなじセクシー度のチェックにも、怪我をした頭に薬を塗るとき他人に頼らずひとりで済ませたいという人にも(まだまだつづく)。

レンズメーカーの商品展開としては、カメラやメガネ、顕微鏡や双眼鏡など、教育系の用途を念頭に商品開発するのが常套。しかるにこちら東京セイル株式会社が推し進めるのはこのとおり、かゆいところに手が届くような日用お役立ちグッズの充実なのです。一休さんのとんちというべきかドラえもんの四次元ポケットというべきか、代表取締役・村田稔さんの脳みそのなんと柔らかなこと。
「商売的に、もうレンズだけやっていてはいけない」とあるとき思い始め、知人友人との会話など日常のふとしたことでニーズを拾っては開発に活かし続けること10年20年、バージョン違いや改良版も含めこれまで手がけたアイデアグッズの数はゆうに200を超えるのだとか。頭(こうべ)を垂れて、ひたすらに敬意を表すのみ。

スマホが普及した近年における自信作はこれ。スマホに取り付ければそれが顕微鏡に早変わりするという優れモノ「スマホカメラ用拡大レンズ」です。

取り付ければスマホが自立してくれるのがまた便利

スマホの背中側にあるアウトカメラと重なるようにパチっと取り付け、カメラを起動すれば、この通り。雑誌のグラビア写真が実はドットばかりであったり、一枚のお札にひそむ偽造防止の印刷技術が色々凄かったり、ムシの観察コケの観察、あらゆるミクロな世界の探訪がスマホ一台で可能になります。当然ながら、そのまま写真が撮れてしまえることもお忘れなく。

精密機械を検品するお仕事でも「不良品みっけ」と動かぬ証拠を写真に残せる。これは、少なくない人の仕事に大きなインパクトを与えそうです。

他に、潜望鏡もあれば、美術品のディテール・月のクレーターのどちらもウォッチング可能な単眼レンズもあったりで、まだまだ探りがいが尽きない店内。今後もなお一層の新たな発明が生まれては商品ラインナップが充実することが予想されます。
お値段も100円〜1,000円の範囲に収まるものが大勢を占めるということで、一家に一台と言わず、ひとり一個は何がしか買ってみたくなる「レンズ屋 虫めがね」なのです。


(文:古谷大典)
(写真:小島沙緒理)

レンズ屋虫めがね

住所
東京都北区王子本町2-10-8
電話番号
03-3908-1639
営業時間
11:00~18:00
定休日
なし
最終更新日:2020.11.16
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