離れ小島的に、ひとりのどかに走る / 西武多摩川線
西武線というと池袋や新宿にアクセスできるイメージですが、この多摩川線だけは中央線の武蔵境駅と接続するのみで、他の西武線のいずれとも繋がっていません。ひとりぽつんと、駅間の距離も比較的長い線路を走り続けています。
武蔵野境駅を発って、府中市の東側をメインにごく緩やかなS字を描くようにして是政(これまさ)駅まで。全長わずか約8キロほどの短くシンプルなところもほのぼのしていて、ローカル感に拍車がかかります。
以下、南下した際の順に沿って主だった見どころを紹介していきましょう。
以下、南下した際の順に沿って主だった見どころを紹介していきましょう。
都立霊園として最大面積 / 多磨霊園
多磨駅から徒歩5分ほどで着くこちらは国内初の公園墓地であり、また都立霊園としても最大面積をほこる立派なものです。
広い敷地ではさくら、新緑、紅葉と季節ごとに自然を楽しむこともできて散策にも向いています。
また実はお墓でも、岡本太郎氏や長谷川町子氏など、変わった形をしたものも含め著名人が多数眠っている点も注目です。気になる偉人がいないかあらかじめチェックしておいてから訪ねてみるのも良いかも。
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戦争の足跡も / 旧陸軍調布飛行場 白糸台掩体壕
住宅街で突如ものものしく、ごろんと土器が横になったようなものが埋まっている一帯が、白糸台駅近くにあります。
これは掩体壕(えんたいごう)と言って、太平洋戦争末期に、空襲から戦闘機を守るべく造られたもの。コンクリでできた屋根はなんと60センチ近くもある分厚さで、毎年11月3日の文化の日には内部が特別公開されています。
これは掩体壕(えんたいごう)と言って、太平洋戦争末期に、空襲から戦闘機を守るべく造られたもの。コンクリでできた屋根はなんと60センチ近くもある分厚さで、毎年11月3日の文化の日には内部が特別公開されています。
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競馬と並ぶエキサイトの種 / ボートレース多摩川
平和島や江戸川と並ぶ都内のボートレース場所のひとつがここ。波や風の影響を受けにくい、ごく穏やかな静水面は他のボートレース場では期待できないポイントです。
勢いよく水しぶきをあげて滑走する選手たちの姿もエキサイティング、なのでちょっと覗いてみては?
勢いよく水しぶきをあげて滑走する選手たちの姿もエキサイティング、なのでちょっと覗いてみては?
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終点にて。 / 是政橋
武蔵境境方面から見て終点となるのが是政駅で、降り立てばそこには多摩川に架かるこんな大きな橋も。富士山も見れたり眺めも比較的良いです。
川沿いの遊歩道をしばらく歩いてのち遠くから振り返ってみても、その姿はわかりやすいです。
歩き続ければ、程なくして府中郷土の森公園にもアクセスできてしまいます。木陰が欲しい方はこちらへどうぞ。
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終点に。その2 / 多摩川親水公園
なお郷土の森公園と逆方向には、こんな公園も控えています。大きな河川ならではの開けた眺めが欲しい方なら、こちらで遊びましょう。是政橋からだと約15分で着けるはず。
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たまにはいかが? のどかに東京ローカル
わずか8キロほどと短くてマイナー感が魅力の西武多摩川線。多くの人にとって未探訪というスポットも多いはずなので、気が向いた時にでもちょっとここいらへ出かけてみると、楽しめるかもしれません。
この記事で紹介したスポット
