ホンモノの自然は落ち着く / 野川公園
調布、小金井、三鷹の三つの市にまたがる広大な緑地公園です。東八道路を挟んで南側にはもともとゴルフ場だった場所らしく広々かつなだらか起伏もある芝生広場、子どもも楽しめるアスレチック系遊具やバーベキュー場など、大きな公園らしい充実の設備が点在しています。
一方、東八道路を橋で越えた北側の方が武蔵野の面影を色濃く残すエリアになっていて、この一帯こそが他の公園にはない野川公園らしい魅力に溢れていて、おすすめなのです。
緑深くて市街地からもそう遠くないことをつい忘れてしまいそうなこのあたりでは、柵で仕切られた自然観察園もあり、シーズンには「ほたるの里」でゲンジボタルの姿が見られたりも。
自然観察園の手前にはこのような「自然観察センター」もあって、野川や国分寺崖線といった辺りの地理、それに生息する動植物の生態について、知識を深めることもできます。
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水の音を立てて廻ってます / 三鷹の水車「しんぐるま」
野川公園の敷地を離れ南方へと続く川を辿ってしばらくすると、200年以上むかしにさかのぼる貴重な水車が見つかります。隣にはこれを所有する農家さんによる「大沢の里古民家」という施設も。
ここ、入場料200円で敷地に入ることができて、社会科見学で訪れる小中学生の姿も多いです。「しんぐるま」と名付けられている水車は、有形民俗文化財の指定を受けている敷地ならではの風情もあいまって素敵ですが、木製にもかかわらず立派なメカニズムを持った機械であることもまた驚きです。
B三鷹の水車「しんぐるま」
- 住所
- 東京都三鷹市大沢6丁目10番15号
- 電話番号
- 0422-45-1151
- 営業時間
- 4~10月:午前10時~午後5時 11~3月:午前10時~午後4時
- 定休日
- 火曜(祝日の場合は翌日休)
- 平均予算
- 200円 (大沢の里古民家との共通券、中学生以下は無料)
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野川公園から切り替わっての / 武蔵野公園
ローカル感が魅力の西武多摩川線を境に、同じく野川沿いではあるのですが敷地としてはこの名の通り、別の公園に切り替わります。
こちら側もまた、野川公園の北側ほどナチュラルでみどり深々としているわけではないにせよ、野川沿いがさすがの気持ちよさです。春の桜、またくじら山という小高い一帯で行われるイベントもお楽しみに。
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気軽に登れる標高80メートル / 浅間山公園
野川を少し離れた多磨霊園と敷地を接する浅間山(せんげんやま)公園。ここも周りから隔絶されたように手つかずの自然が今も姿をとどめているスポットです。
太古の昔に周囲を流れていた川が長い時間をかけて土地を削りとってきた中、ここだけが小高い丘として残ったというのがその成り立ちです。
太古の昔に周囲を流れていた川が長い時間をかけて土地を削りとってきた中、ここだけが小高い丘として残ったというのがその成り立ちです。
堂山、中山、前山の3つの頂(いただき)が連なったこの浅間山ですが、最も高い堂山が標高80メートルなので気楽に登れてしまえます。
敷地内で見られる植物の中でも、こちらムサシノキスゲはなんとここだけにしか自生していないという代物。5月中旬に見頃を迎えます。
敷地内で見られる植物の中でも、こちらムサシノキスゲはなんとここだけにしか自生していないという代物。5月中旬に見頃を迎えます。
最高峰である堂山にはこのように浅間神社も。後方では北側の市街地が望めます。
なお眺めのベストを求めるなら南側へ。天候が良ければ富士山も望める「関東の富士見百景」が待っています。
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野川や浅間山で、気軽によくばりネイチャー
自然が色濃く残る野川と浅間山を軸に注目どころを見てきましたが、中央線と京王線のはざまにあるこれらスポットは徒歩でのアクセスには少なくとも15分以上歩くことが必要。もっとラクに行きたいという人なら、武蔵小金井駅などメジャー駅からのバスアクセスも検討してみましょう。
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