ちくわ。 おでかけ情報

笑顔花咲く街を願って。荒川区ほかを巡るスタンプラリー「下町 花・フェス」

good mornings

公開日 2021年1月9日

荒川区町屋の「花やMOMO」店主・大竹さんが代表を務めるこの地元スタンプラリーもこのたび7回目。全130もの小さなお店のあちこちに立ち寄り・触れ合える交流の機会が、2021年8月までのロングランにて設けられています。

町屋駅
カテゴリ
デート
一人で
子供と一緒
友達と一緒
体験・ショッピング
街を知る
2014年に始まった、まさに地域に根を張るかのごとく近隣の店から店へと渡り歩くスタンプラリーがあります。「下町 花・フェス」と名づけられたこの催し、荒川区全域と一部足立区、北区、台東区にかけて全130もの店舗などが参加するという、頭数的になかなか大掛かりなものです。

カフェ、レストラン、精肉店、銭湯、ヘアサロン、雑貨店、社会福祉施設、動物病院、ギャラリー、劇場…と他にも様々な場所、それも人の顔が確かに見える小さな場所ばかりで構成されていて、期間中は普段以上の「どうも」や「こんにちは」が地域のあちこちで交わされることとなります。
訪れた先の各店では、各自デザインも異なるお手製オリジナルハンコが持参のパンフに押され、これが10個貯まれば1枚、30個で3枚というようにしてのちのち使えるお得なクーポンが受け取れる仕組み。

全店制覇した「グランドマスター」にはスペシャルな特典も

南千住の老舗酒屋「もりたや」の高橋絵里子さん(左)も、実行委員としてこのイベントづくりに参画

よそ行きが過ぎるあまり本心が今ひとつ見通せない。そんなうわべだけの人間関係と違って、互いを知る者どうし芯のあるひと付き合いが見られるのが下町の美点。目には見えなくとも、何より大切なそのこころをもっと、ということでこれまで通りすがるだけだったかもしれない地域のあの店・この場所に足を運ぶきっかけとなるこんな取り組みを始めたのが、町屋で「花や MOMO」を営む大竹ミキさん。

金土日と週末限りで店舗営業するかたわら、飾りたい場所・贈りたい相手の状況も踏まえつつ客の希望するイメージから市場でふさわしい花々を見つけアレンジして納品する、いわばオーダーメイドのお花屋さんです。
計算され尽くした店頭ディスプレイで商品をその場限りにアピールするのではなく、買ってくれたお客さんの家でそれが最大限輝いてくれることこそが本望。なので「こんな風に置いてみたよ」となじみ客から送られてきた画像をふと目にしては、思わずにんまりしてしまうことも多いとか。

花のアレンジを学び・楽しむ単発講座も毎月開催するほか、食や健康関連の物販、それに体験ごとやアートなども織り交ぜた「クラシノMarket」も主宰。お店もイベントも、その目指すあり方の根底には「自然にあるものの恵み、それを日々受け取れることのしあわせがもっと感じられる世の中になったら」という願いがあります。
そんな心が心を動かし続け、このたび7回目を迎えているこの花フェスですが、例年ひと月限りでの開催だったのが今回は初のロングラン。2020年10月始めから来年8月いっぱいまでと、11ヶ月間にも及んでいます。

必ずしも思うがままに外出・接触の叶わない昨今の情勢を受けてのこの措置ではあるものの、これは地域の小店へと足を運ぶアクションがより日常化するための好機であるともいえます。

花アレンジの講座に合わせ、もりたやでの出張販売も

各参加店舗の足並みを揃え連携を図る上で要となる「地域代表店」が日暮里、東尾久、町屋といったエリアごとに設けられるなか、南千住では今回が5回目の参加という「もりたや」ことモリタヤ酒店がその担当。

実行委員として運営に深く関わってもいるお店の高橋絵里子さんですが、あるとき「息子のママ友から、こんなお店があるって、とMOMOのことを教わったちょうどそのタイミングで大竹さんが(花フェス参加打診のため)店の戸をノックしてきた」のがそもそものきっかけ。そんな縁から界隈の花フェス参加第一号店となったのが、4年経った今回ではエリアにある全25の参加店舗を束ねるまでに深く関わっています。

一年前からは、大竹さんによる講座の開催場所のひとつとして、月イチペースで花や植物と向き合うひとときも。

講座。クリスマスシーズンということでツリーづくり

ヒムロスギ、クジャクヒバをベースに緑のグラデーションを。又は差し色にマツカサ、ヒメリンゴ、コットン等を入れても

毎度の講座でも、所定の材料を各人等しく渡すのでなく、あえてその時々での持ち合わせを目の前に広げ、そのとき限りの巡り合わせや発想からものを作り上げるのが大竹さんのアプローチ。教科書どおりにことが運ばず、往々にして出たとこ勝負なのは、思えば実人生にも共通するところ。スタンプラリーもまた、一期一会の出会いにアンテナをそばだて、目の前のヒトやモノに真正面から向き合う彼女の姿勢ならではの、このイベント・この形式なのです。
開催期間は2021年8月いっぱいまでにつき、今後当分のあいだ荒川区および近隣で出回る黄色いB5サイズの冊子パンフを見かけたなら、ぜひ手にとりパラパラとめくってみて。これ、36ページにわたり各店舗のデータはもちろんシェアサイクルのステーションまで記された地図も載っているなど、ラリー終了後も引き続き活用できる、ちょっとした便利帳のようです。
(文:古谷大典)
(写真:小島沙緒理)

下町花・フェス

住所
東京都荒川区区内 ほか
開催日程
2021年8月末まで
最終更新日:2020.12.18
大きな地図で見る

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。