駅近にご立派な庭園が / 殿ヶ谷戸庭園
国分寺崖線(がけの連なり)の斜面が利用された、自然の地形に即してつくられている回遊式庭園です。駅近なのを忘れてしまいそうな風向明媚感はさすがの国指定名勝。敷地の中央部分の大芝生の眺めからして優美です。
秋の七草やししおどし等、みやびな雰囲気を各所で演出してくれている園内では、このような竹林がおい茂る「竹の小径」も。
しかしなんといっても白眉はこちら「次郎弁天池」の眺めです。池の水は辺りから湧き出る水をせきとめることでできています。
人の手がまだつけられていない頃の、武蔵野本来の自然をどうぞごゆるりご覧あれ。
人の手がまだつけられていない頃の、武蔵野本来の自然をどうぞごゆるりご覧あれ。
その名も紅葉亭という家屋からの池の眺め、それも(名前から察せられる通り)秋の紅葉シーズンに訪れると最高の眺めが待っています…。11月の下旬に開催される「紅葉の会」も、堪能するにはうってつけかも。
ちなみに池のすぐそばで、湧水の出所はココ、と小さな掲示でピンポイントに指し示してくれていたりもします。
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みずみずしい遊歩道 / お鷹の道・真姿の池湧水群
「お鷹の道」もまた、国分寺崖線の下を流れる湧水の水路沿いに設けられた遊歩道です。
木陰がちで夏でも割合涼しめなのがありがたい散歩道ですが、その名は実はここが江戸時代には将軍の鷹場(鷹狩りをする場所)でもあったことに由来しています。
木陰がちで夏でも割合涼しめなのがありがたい散歩道ですが、その名は実はここが江戸時代には将軍の鷹場(鷹狩りをする場所)でもあったことに由来しています。
遊歩道はこのように池に合流していて、道分かれした向こうに弁財さまがまつられています。ここが「真姿の池」です。
一帯ではかつて「水口八十八ヶ所」と呼ばれるほど多数の湧水源が見られていたものの、都市化により枯渇したり埋め立てられるなどして今やすっかり希少な存在。お鷹の道から真姿の池にかけてのこの光景は、地域の本来の姿を今に残す貴重なものです。
コイが泳ぎ、ザリガニ釣りを楽しむ子どもの姿もある。そんな東京でも珍しいのどかさなのですが、さすが環境省選定名水百選に選ばれているだけあります。
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往年の国分寺の姿も必見 / おたかの道湧水園
お鷹の道沿いに見つかるこの比較的新しい施設ですが、門を潜り抜けた先はやはり清らかな湧水、および木々ほか植物からなる憩いの場となっています。
江戸時代の長屋門、明治時代にさかのぼる蔵も合わせてどうぞ。
江戸時代の長屋門、明治時代にさかのぼる蔵も合わせてどうぞ。
このほか園内では、かつてこの辺り一帯に広がっていたお寺・武蔵国分寺の境内を再現した模型展示も。精巧さのあまりお寺が栄えていた頃へとちょっとばかしタイムトリップすることだってできるでしょう。
Cおたかの道湧水園
- 住所
- 東京都国分寺市西元町1-13-10
- 電話番号
- 042-300-0073
- 営業時間
- 午前9時から午後5時まで(入園は午後4時45分まで
- 定休日
- 月曜(祝日・振替休日の場合は翌日休)
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うるおいの国分寺ネイチャー
自然は自然でも、水のきれいさが自慢の自然というのは東京においてそう多くはありません。アクセスも比較的楽なことだし、ここでみてきた国分寺ならではのネイチャースポットに、機会があれば是非訪れてみてはいかがでしょうか?
この記事で紹介したスポット
