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できること沢山。表現のポテンシャルに富むひょうたんアートを「田舎ごっこ」 で

good mornings

公開日 2021年2月27日

ひょうたんを用いたアートが、実はスゴいです。加工しやすくそもそもがユニークなそのカタチからはかなり意外なものづくりをすることが可能で、それが学べる体験や教室といった貴重な機会が下北沢にはあります。

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下北の中心部の雑踏で、とあるハンコ屋さんのウィンドーにはどういうわけだかひょうたんごろごろ。

これら、実はIT関連をフィールドとする株式会社プロセットの社長・大内邦昭さんが本業のかたわら10年ほど前にはじめたアートクラフト教室に関するもの。その名も「田舎(でんしゃ)ごっこ」と遊び心ある名前のもと運営されています。
生まれながらにしてユーモラスなそのフォルムは、遠くアメリカではかれこれ20年ほど前からアートの素材として着実に浸透しているらしく、カッティングやペインティング、焦がして文字などを刻むバーニングといった種々の加工には今や専用工具や塗料までもがメーカー開発・販売されているほど。形のごく良いものに漆を塗布してつややかな徳利にしたり、あるいは素朴な民芸品など、用途の幅が極めて限られる日本とは状況が大きく異なります。

そして、そんな珍しいひょうたんアートがそのビル6階に設けられた教室にて学ぶことができるのです。フロアには、これまでに講師や生徒が手掛けた作品、それに工作待ちのひょうたん(収穫したのち、中身を取り除き乾燥させたもの)たちがこれまたごろごろと並んでいます。

一口にひょうたんと言えど種類は実に約120も

教室では手始めに、ひょうたんの欠片を使用しカッティング、バーニング、トールペイント(着色)といったひと通りの技法を経験し、その上でおのおの自分だけのものづくりに取り組んでいきます。一回あたり二時間のワンセッションを3ヶ月の間に6回、そんなペースでの定例開催です。

そこでさて何ができるかというと、豊富な可塑性ゆえむしろ悩ましいまでにその自由度は高く、作り手のイマジネーションが問われます。居間の片隅を飾る置物にしてもいいし、あるいはもっと実用的に、小分けに包装されたお菓子を収める入れ物とか鳥小屋とか家の表札とか。ステンドグラスをはめてランプを作る手も。

ニーズ次第では結婚式のウェルカムボードや居酒屋さんの看板なども。全て過去の実例です。

欠片の裏側。とにかく軽い

電動ドリルを複数使い分け、サクサクと

米国で販売されているひょうたん専用塗料

参加回数6回という単位で継続的に取り組むアート教室のほか、単発参加できる体験プログラムもあって、2時間ほどでひょうたんランプ、また半日ほどでひょうたんスピーカー(かどの取れた、柔らかな音がいい)を作ることができます。

まずはお試しの機会を、という人はこちらを。

大内さん自作スピーカー。形状を生かし蛇に仕立てたり

真上から吊り下げられることで、重力の作用でシンメトリックに育ったもの。自然に地面で生育することでどこかしらオリジナルな偏りを備えたもの。

ともに多彩な用途が考えられて、特に後者は見立て方次第でどこに飛んでいくかわからない可能性を秘めているのもひょうたんならではの面白みです。落ち着きを感じさせるまんまるとした形状には、無性に顔のひとつでも描きたくなってはきませんか。

素材となるこれらひょうたんは大内さん自らが千葉県の畑で育ててもいて、ひょうたん愛のボルテージが上がった人などは畑内で特定の株を所有し育てる「株主」になる道も用意されています。

手塚治虫の漫画に登場するヒョウタンツギ。大内さんはそもそもがこれの大変なファンであるという

かけ時計も、素材のシミがかえっていい味

……と、そんな知られざるひょうたんアートの世界です。

自由度高く手を加えられるから思いついたアイデアも具現化しやすく、触り心地良い素材をころころともてあそびつつ、これを何物に仕立てようか、実に妄想しがいのありそうな時間を過ごしたい人は挙手を願います。


(文:古谷大典)
(写真:小島沙緒理)

田舎ごっこ (でんしゃごっこ)

住所
東京都世田谷区北沢2-12-14
電話番号
03-3414-0677
営業時間
9:45~18:00
定休日
土・日・祝日
最終更新日:2021.2.15
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