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神保町がミュージカル・タウンに…!? ミュージカル俳優・角川裕明さんの夢

2016年11月の『第二回 神保町映画祭』でグランプリを獲得した『ミュージカル/MY☆ROAD MOVIE』。その監督はなんと、現役ミュージカル俳優の角川裕明さん。“日本のミュージカル文化を作る”という野望に向けて、彼の目はいま、神田の街に向けられていた…。

公開日 2017年3月13日

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神保町駅
ライター
good mornings
神保町がミュージカル・タウンに…!? ミュージカル俳優・角川裕明さんの夢
これを読んでいる人の中に「ミュージカルが好き」という人は、どれくらいいるだろうか。日本でミュージカルというと大衆向けのエンタメというより、“コアなファンが楽しむ”というイメージがどうしても強い。

「そんな現状を変えたい!」と奮闘しているのが、角川裕明さん。すらりとした美しい姿勢に力強い眼力。なんだかオーラを感じるなぁ……と思うのもそのはず、なんと彼自身、『エリザベート』などで活躍する現役のミュージカル俳優さん!
「日本にミュージカル文化を花開かせる」というミッションを達成するため、彼のフィールドは舞台の外へと広がっている。

ミュージカル俳優が作る“日本のミュージカル映画”って? 

ミュージカルの最大の魅力は、セリフを音楽にのせて歌い踊るという演劇形式。ファンタジックで情緒的なその手法が、観るものをグッと惹きつける。ただこの“突然歌い踊る”という部分に、違和感を感じる観衆がいるのも事実。実は角川さんも、その1人だったという。

「僕は歌をやりたかったので、ミュージカルをやる前は正直少し“ダサい”と思っていた。でも『レ・ミゼラブル』という作品に出演させていただいて、ミュージカルって素晴らしいものなんだと考えが変わりました。同時に日本のミュージカルの問題点も考えるようになって。人生のミッションとして、既存の作品の魅力を伝えるだけでなく、日本のミュージカル文化そのものを確立できたら面白いなって思ったんです」。
広告代理店のサラリーマンから歌手を目指して転職し、ミュージカルの舞台で活躍するようになった角川さん。そんな彼だからこそ冷静にミュージカルの未来を見つめ、新しいアイデアが生まれてくる。その一つが、ミュージカル映画の製作。監督作の『ミュージカル/MY☆ROAD MOVIE』は、2016年11月に行われた第二回神保町映画祭でグランプリを受賞。でもどうして“映画”という表現方法を選んだのだろうか?
「日本のミュージカル映画のスタンダードってないなと思って、スタンダードを作りたかったのがきっかけです。それに映画なら2000円以下で観ることができ、上手く行けばテレビでも流れる。よりミュージカルというものを広げやすい手法だと思ったんです」。
『ミュージカル/MY☆ROAD MOVIE』では、気持ちをメロディにのせて歌うというミュージカルならではの手法に観客がスッと馴染めるよう、角川さんならではの演出も光る。

「日本人の国民性は“静”。外国人が「oh yeah lalala〜♪」なんて流れで歌い出すのは自然に感じるけれど、日本人だと少し不自然な印象を生んでしまう。日本でミュージカル文化を育てるには、日本に根付いた“日本ならでは”の表現が必要だと思うんです。『ミュージカル/MY☆ROAD MOVIE』では、登場人物が自転車を漕いでいるリズムがいつの間にかラップになっていたりと、歌に入る最初のタイミングをナチュラルにするように工夫しています。神保町映画祭で作品を観てくれたお客さんに、良い意味で『ミュージカルっぽくなかった』『PVのような雰囲気を感じた』と感想をいただけて、うれしかったですね。こういうものもミュージカルっていうんだ、と興味を持ってもらうきっかけになったと思います」。

3月26日は“ミュージカルの日”。神田錦町がミュージカル・タウンに?

そんな角川さんが2016年から取り組んでいるのが、3月26日を「3(み)ゅー2(じ)か6(る)の日」「ミュージカルの日」として、さまざまなイベントを仕掛けるプロジェクト。神保町映画祭の繋がりで、2017年は3月22日〜26日に神保町を含む都内数カ所、3月27日に神奈川県でイベントが開催される予定だ。ミュージカルに興味を持つ人との交流はもちろん、ミュージカルを通じて“街”を盛り上げることができたら、と角川さんは語る。
「アメリカはブロードウェイ、イギリスはウエストエンドといったミュージカルの街があります。文化が育つ背景には国や街、そこに集う人々などの協力を得て文化を応援する仕組みを作り、土地と文化がウィンウィンの関係で発展していく環境が必要です。僕は日本にもそんな『ミュージカル・タウン』を作りたくて、神田という土地にその可能性を感じています。神田は楽器、古本、学生など、街のアイデンティティがしっかりある場所。文化の受け皿としての基盤が整っているんです。まだまだ始まりですが、今後いろんなことを一緒にできていけばと思います」。

3月26日プロジェクト以外にも、ミュージカルの情報がまとまった総合サイトや、カフェを作るなど、角川さんの頭の中はアイデアでいっぱいの様子。「ミュージカルといえば日本の神田」という日が、いつか訪れるかもしれない。
(文:井上麻子)
(撮影:丸山智衣)


■イベント情報

■角川さん主催 326ミュージカルフェス
2017年3月22日〜26日(予定)第2回 東京ミュージカルフェス
2017年3月27日(予定)第0回 神奈川ミュージカルフェス
詳細はFacebookページにて順次リリース: https://www.facebook.com/tmf2nd/

神保町エリアでは、3月24日(金)に以下を開催
=ココロカラフルミュージカル祭=
①「学生ミュージカル祭」
 13:30〜17:30 / @ テラススクエア前 広場
 →未来を担う学生の熱いパフォーマンス!

②「ミュージカル好き学生交流会」
 18:30〜21:30 / @ テラススクエア フードコート
 →学生×学生、学生×業界人 の大交流会!

第2回 東京ミュージカルフェス ココロカラフルミュージカル祭

住所
東京都千代田区神田錦町3丁目22テラススクエア
最終更新日:2017.3.13

※このスポット・イベントは、営業期間外です。

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■神保町映画祭
ミニシアターの街・神保町から「映画文化振興」と地域活性化を目指した映画祭を行うことを主旨としたエリアイベント。第2回となった2016年11月開催回では、エントリー127作品のうち6作品がノミネートされ、グランプリ作品として角川裕明さん監督のミュージカル映画『 MY☆ ROAD MOVIE 』が選出された。
公式Web: http://www.jmf.tokyo/

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。