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ケニア産のコーヒー豆はトマトようなフレーバー。 極浅煎りで豆の個性を知る、驚きのコーヒー体験を。

2015年に千代田通りに面したレトロなビルの1階にオープンした「GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)」。オーストラリア発のスペシャルティコーヒーの有名店「Paul Bassett」でチーフバリスタ兼ヘッドロースターとして活躍していた鈴木清和さんが手がけるこの店では、豆の産地ごとに違う味わいを鮮明に感じる、ちょっとびっくりするようなコーヒーが楽しめる。まだ知らないコーヒーのおいしさを体験してみて。

公開日 2017年5月13日

カテゴリ
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グルメ
街を知る
エリア
神保町駅
ライター
good mornings
ケニア産のコーヒー豆はトマトようなフレーバー。 極浅煎りで豆の個性を知る、驚きのコーヒー体験を。

街の風景に溶け込む、ガラス張りのコーヒースタンド

オフィスビルが立ち並ぶ神田錦町で、「GLITCH COFFEE&ROASTERS」はとっても目立つ存在。千代田通りと路地が交わる角にあるガラス張りの店をのぞくと、コーヒーを片手に思い思いの時間を過ごしている人の姿が見えて、それが良い街の風景になっている。
店内は、L字型のカウンターにドリップスタンドやエスプレッソマシーンが並び、奥には大きな焙煎機がどんと置かれている。白く塗られたむき出しの天井や壁、木と金属を組み合わせたスツールなど、無骨でさっぱりとした空間になんだか男の美学を感じる。
オーナーバリスタの鈴木清和さんは、挨拶するなり3杯のコーヒーを淹れてくれた。豆のラベルには、産地の国名や地域、農園名、それからフレーバーを表す言葉が書いてある。

まず最初に「エチオピア GEDEBU」を飲んでみると、これが衝撃的。コーヒーのイメージが180度変わるくらいフルーティーで、ほんのりレモンのような香りがする…! 
続いての「エチオピア ARICHA」はNATURALという精製方法で、ベリー系の少し甘い香り。最後に飲んだ「ケニア GACHATHA AA」は少しパンチがあり、トマトジュースのような風味がする。コーヒーなのにロースト感はあまりなく、紅茶やワインのようにスッと広がるフレーバー。こんなにごく浅煎りのコーヒーは初めてかも。
「僕が作りたいのは、産地の個性がちゃんと表現できているコーヒー。いま味わってもらったのは、もともと豆が持っている味なんです。産地や豆のクオリティにこだわったスペシャリティコーヒーというものは、実は40年前くらいからずっとあったんですが、ケニア産の豆がトマトジュースやカシスのような味がすることを知っている人は少ない。エチオピア産はNATURALだとベリー系、WASHEDだとレモンのような風味がするものなんです。もちろんこの味を出すには、品質の良い生豆を選び、豆の個性を引き出す焙煎をし、的確な方法で抽出しなくちゃいけない。そのどこが欠けても、僕がおいしいと思うコーヒーは提供できないんです」と鈴木さん。

シンプルだからこそ、原料から一杯のコーヒーになるまでのプロセスの1つ1つが大切。より良い豆を求めて、鈴木さんは現地の農園まで行き豆を買い付けることもある。
一杯ずつ丁寧にドリップしてくれるコーヒーは常時5種の豆から選ぶことができる。気分で選んでもいいし、スタッフに味の特徴を教えてもらうのも楽しい。コーヒーの味を純粋に楽しむにはやっぱりドリップが断然おすすめ。けれど、通常はブレンドを使うことが多いエスプレッソにもシングルオリジンの豆を使っているので、カフェラテでも産地に思いを馳せることができる。

「ドリップでもエスプレッソでも、僕は豆のブレンドやりたくないんです。だってもったいないじゃないですか。お米で例えると、新潟県魚沼地区の◯◯さんか作った最高ランクのコシヒカリがあるとして、それをわざわざ他のお米と混ぜて食べることはしないですよね。一生懸命作った豆なのに他の農園のものとブレンドするなんて、生産者が泣いてしまう。それに使っている豆がどこのものかわかることで、お客さんが『おいしい』と思ったときに農園のことが伝わりやすい。産地のことを大事にしたいんです。」
もともと「Paul Bassett」で10年間活躍してきた鈴木さん。満を持して自分の店を持つことになったからには、自分のスタイルで、自分の思うコーヒーを作りたいと思ったのだそうだ。神保町はそんな鈴木さんのこだわりを表現するのに一番良い場所だったという。

「繁華街から離れているぶん、本当にコーヒーが好きな人がここに来てくれます。渋谷や新宿と言った場所だとコーヒーも流行のファッションのように消費されていってしまうけれど、神保町はそういうムードがなくて、ずっと好きでいられる街。今までいろんな場所でコーヒーを淹れて来て、ここが一番心地いいです。あとは人と同じことをしたくないっていうのもありますね(笑)。」
そう言えば、黒いジャケットにゴツめのシルバーリングという鈴木さんの風貌も他のコーヒー屋さんとはちょっと違っているかも。自分のスタイルを貫く精神が、神保町という場所とリンクしているのかもしれない。今後は海外経験を生かして、日本のコーヒーを世界に広めたいという鈴木さん。東京中のバリスタを集めて焙煎の勉強会を行ったりと、精力的に活動中だ。
GLITCH COFFEEのコーヒーと一緒に楽しんでほしいのが、同じビルの2階に入っている雑貨店「FESTINA LENTE」だ。アンティーク好きの鈴木さんもよく見に行くという。

「見ているだけで幸せになる店です。いま流行しているものは来年には飽きられて捨てられるかもしれないけれど、アンティークって20年、30年後も使われているだろうと思うんです。商品が飾ってある台がすごくかっこよくて、『どこで買ってくるの?』なんて聞いたりしています(笑)。また4/22(土)・23(日)にテラススクエアで行うCOFFEE COLLECTIONというイベントを主催しているのですが、そこにFESTINA LENTEさんも出店してもらうんです。おいしいコーヒー店ばかりがそろうので、錦町に遊びにきてください!」
(※イベントは終了しました。)


(文:井上麻子)
(撮影:丸山智衣)

グリッチコーヒー&ロースターズ (GLITCH COFFEE & ROASTERS)

住所
東京都千代田区神田錦町3-16 香村ビル 1F
電話番号
03-5244-5458
営業時間
[月~金] 7:30~20:00 [土・日] 9:00~19:00
定休日
無休
平均予算
~¥999
最終更新日:2017.5.8
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。

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