昭和の風情が残る「狸小路」。今、若者も集まるその理由とは?
「狸小路」とは、横浜駅西口の「横浜モアーズ」のすぐ近くにある飲み屋横丁。注意していないと見逃してしまいそうな小さな入り口をくぐると、その先には昭和の風情が残る飲食店が軒を連ねています。昭和20年代末にできたこの横丁では、現在14店舗が営業中。北海道にも「狸小路商店街」という場所がありますが、「狸小路」の人気店「味珍」の先代オーナーが北海道出身だったため同じ名前をこの通りにつけたのだとか。地元の人々に愛され、次々と開発が進む横浜駅付近でもその姿を残し続ける飲み屋横丁です。
レトロな雰囲気の美味しいお店が集まる「狸小路」は、若い世代にも人気が広まってきています。知らないなんてもったいない!さっそく、ぜひ訪れてほしい「狸小路」にある老舗の名店を厳選してご紹介しましょう。
気負わず食べられる正統派のお寿司屋さん「伸寿し」
まずご紹介するのは、「狸小路」の入口に店を構える昔ながらのお寿司屋さん「伸寿し」。頑固一徹な風貌の大将と優しい女将さんが温かくもてなしてくれる人気店です。
深夜1時まで営業しているので、〆にお寿司をつまみに訪れる人も多いんですよ。1階のカウンターとテーブル席に加えて2階席もあるので、1人で行っても友達と行っても楽しめる使い勝手の良いお店です。握りは1,500円~とリーズナブル。天ぷらや鮮魚の塩焼きなど、日本酒と相性バツグンな1品料理もおすすめです。
「はな家 」の上品な味わいの京風のおでんは絶品!
「狸小路」で最も古くから営業していると言われているのが、1947年に創業した「はな家」。
”おでんと焼き鳥が名物”と聞くとサラリーマンが集まるお店をイメージしがちですが、若い女性やカップルにも人気なんです。
”おでんと焼き鳥が名物”と聞くとサラリーマンが集まるお店をイメージしがちですが、若い女性やカップルにも人気なんです。
京都の有名な和食店で修行を積んだご主人の京風おでんは、お醤油を一切使わない澄んだお出汁が自慢品。絶妙な焼き加減の焼き鳥や、和食の技が光る一品料理も見逃せません。一人よりも数人で訪れて、いろいろなお料理をシェアして楽しみたいお店です。
豚を知り尽くしたお店で珍味を味わおう!「味珍 (まいちん)」
次にご紹介する「味珍 (まいちん)」は、豚料理の専門店。先代のオーナーが「狸小路」と命名したことは、先程ご紹介しましたね。豚の頭・舌・耳・胃・尾など、他のお店ではなかなか味わえない豚の珍しい部分を使った料理を楽しめます。壁には写真付きのメニューが掛かっているので、初心者さんでも安心です。
飲み物は「ヤカン 400円」と呼ばれるお酒がおすすめ。25度の焼酎がヤカンから並々と注がれ、お好みで卓上の梅シロップを加えながら飲みます。飲み口が柔らかいのでグイグイいけますが、ほぼストレートなのでご注意くださいね。
飲み始めから〆のラーメンまでここ一軒で叶う!「のんきや」
最後にご紹介するのは、同じく「狸小路」の初期から営業している焼き鳥屋さんの「のんきや」。1階も2階もカウンター席のみという、お一人様でも気軽に楽しめるお店です。
1本130円~の焼き鳥は絶妙な焼き加減。1人2本ずつのオーダーが原則ですが、ちょうどいい大きさなので次々と食べられます。焼き鳥がメインのお店ですが、ラーメンも絶品。透き通ったスープのあっさりとした醤油ラーメンは〆にぴったりですね。「狸小路」でハシゴ酒を楽しんで、〆のラーメンを食べに立ち寄るのもOKです。
Dのんきや 南幸店
- 住所
- 神奈川県横浜市西区南幸1-2-2
- 営業時間
- 17:30~23:00
- 平均予算
- [夜]¥1,000~¥1,999
※このスポット・イベントは、移転・閉店・休業している可能性があります。
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レトロな横浜に出会える「狸小路」に出かけよう♪
今日は若い世代にも注目され始めている横浜の「狸小路」をご紹介しました。おしゃれなレストランでワインを片手に過ごすのも素敵ですが、たまには昭和レトロな飲み屋横丁で楽しむ夜も刺激的ですね。ハシゴ酒をするもよし、1軒でじっくり飲むもよし。それぞれの楽しみ方で「狸小路」を満喫してくださいね。
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