
2010年代に入ってから、スカイツリー効果も含め確実に注目度が高まっている東東京エリア。ここ墨田区向島〜京島界隈もまたその例外ではありません。「下町人情がちゃんと残っていながら、他所からの転入者や若い世代をすんなり受け入れてくれるオープンマインドなところ、懐の深さが墨田区の魅力」と、開口一番、地元愛を語ってくれたのは、オーナーの渡邉宗貴さん。

店名の「すみまめカフェ」には、地元の魅力をギュッと豆に詰め込んだような、というイメージのほか、カフェとして提供するコーヒー豆の「まめ」、地域の人のまめまめしさの「まめ」を掛け合わせているというダブル、トリプルミーニングぶり!いやはや、なんて説得力のある名前でしょう。


「店内はすべて『メイドイン墨田区』です」と渡邉さんが語るように、自慢のすみまめブレンドコーヒーは、向島の人気カフェ「Café Sucré」から『すみまめカフェ』オリジナルブレンド焙煎したもの。ほかにも押上「しげの珈琲工房」の紅茶、東向島「本格石窯パン工房 Tomtom」のパンなどがメニューに並びます。
嬉しいのは、チョコレートケーキ。きなこやおからをベースにしたグルテン&シュガーフリーで、アレルギーや血糖値の急上昇が気になる方でも楽しめるスイーツになっています。
嬉しいのは、チョコレートケーキ。きなこやおからをベースにしたグルテン&シュガーフリーで、アレルギーや血糖値の急上昇が気になる方でも楽しめるスイーツになっています。

また店頭では、皮革小物、ガラス製品、樹脂成型製品、墨田区限定で飲める「トーキョーサイダー」(スカイツリー型のボトル入り)など、地元の地域ブランド製品を販売。「墨田の人気の品、地元ものづくり企業の技や品質の良さを知って欲しいんです」。


じつは渡邉さん、介護事業の株式会社クリエイト・ケアの代表取締役であり、ご自身も社会福祉士の資格を持つ高齢者医療・介護のプロ。この「すみまめカフェ」の一番のユニークさ、それは店内奥に居宅介護支援事業所、訪問介護事業所を併設している点にあります。


「介護関係の事務所というと、現にいま相談事のある人だけが利用する場と考える向きがありますが、普段何気なく通うカフェで介護の話をしたり相談したりすることができれば、いざ必要になったときにはすぐ対応できます。ウィークデイは仕事で相談に来られない方も、土日に相談できてゆっくりカフェタイムも楽しめると好評です」。
店内の入口には、ベビーカーや車椅子での来店もスムーズなリフトが。地元愛に溢れたカフェは、みんなに愛され頼りにされる和みの空間なのです。
店内の入口には、ベビーカーや車椅子での来店もスムーズなリフトが。地元愛に溢れたカフェは、みんなに愛され頼りにされる和みの空間なのです。

すみまめカフェ。その名にたがわず、墨田の人情と多彩な名品・逸品に出会えるカフェです。一度立ち寄れば、はじめてのあなたでも墨田が好きになってしまうかも?

(文:牧野雅枝)
(撮影:大塚秀樹)
(撮影:大塚秀樹)
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