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おそらく日本にただ1軒! 仮面・マスク専門店「仮面屋おもて」はオンリーワンな不思議空間。

スカイツリーのお膝元、墨田区の下町人情あふれるキラキラ橘商店街に、おそらく日本でただ1軒の仮面・マスク専門店「仮面屋おもて」があります。商店街の中に仮面屋さん?と違和感を覚えつつも、「一体どんなお店?」「店主はどんな人?」などとワクワク感を刺激され、誰もが知らない世界に足を踏み入れてしまうはずです。

公開日 2017年7月23日

カテゴリ
体験・ショッピング
街を知る
エリア
曳舟駅
ライター
good mornings
おそらく日本にただ1軒! 仮面・マスク専門店「仮面屋おもて」はオンリーワンな不思議空間。
明治通りから商店街に入って間もなく、懐かしい雰囲気の商店が軒を連ねる中に混じって、かのお店は見えてきます。意外と周囲と馴染んだ外観だと思ったのも束の間、すんなりとは入れません。小さいのです、入口が…。例えるなら茶室の躙り口(にじりぐち)的な…。

さて、この小さな扉から体をかがめて中に入ると、壁面いっぱいに広がるお面の数々。そしてその向こうにはお洋服のコーディネートのバッチリ決まったザ・スタイリッシュ店主、大川原 脩平(おおかわら しゅうへい)さんの姿が。
そもそも、なぜ仮面・マスク専門店なんでしょう?「私はもともと役者でダンサーなんですが、演技指導で仮面劇を行ったり、自分のダンスパフォーマンスで仮面を使ったり…」と、仮面とは浅からぬ縁があった模様。気がつけば「周囲に仮面作家の方や作品の数々、世界中のお面、仮面を必要とする人々が集まっていて、仮面やマスクに関する相談なども受けるようになっていた」という、いわば仮面の目利き。そんなわけで2014年1月に「仮面屋おもて」をオープン、そのユニークさが各所で話題となりアッという間に有名となるに至りました。
店内1階には、ペストマスク(中世ヨーロッパでペストが大流行した時に、医師が患者を診察する際に感染対策として着けていたマスク)やヴェネチアンマスク(仮面舞踏会で着けるようなマスク)他、大きさも形状も素材もさまざまな仮面が壁面いっぱいにディスプレイされています。
なかには「えっ?これもマスク?」と思わずにはいられない、仮面の概念が大きく揺さぶられる作品まで。
大川原さんに導かれ、狭く急勾配な階段で2階に上がると、そこはさらにディープな仮面ワールドが展開されています。
いつ、誰が、何のために作ったのか想像もつかないお面、むしろ着ぐるみと呼んだ方が近い被りもの(素性を隠せるという意味では、確かにこれも「仮面」の一種!)、神事に使われていそうな「和」な狐面などなど、仮面とは関係なさそうなナゾなオブジェも含めて、外界とは一線を画したひとつの世界が形成されています。聞こえてくるクラシカルなピアノBGMもあいまって、ちょっとしたトリップ感すら感じられたり。

例えさほど好奇心の強い人でなくても、このカオスを構成するアイテム一点一点に対し、いちいち疑問が浮かんでしまい、片っ端から大川原さんに聞いてみたくなる、そんな空間です。
興味深く、かつおもしろおかしく展示品を紹介してくれる大川原さんですが、そのお話には、実は哲学的な問いも含まれていたり。「お面をかぶっているとき、人は素の自分を隠して他者に振る舞います。でもそんな仮の自分で振舞い続けるうち、素の自分は仮の自分に対して従属的な立場へと逆転してしまい、むしろがそれが普通になってしまうのです。」だなんて。何がホントで何がウソなのかなんて、実はあいまいなものなんですね。思わずドキッとさせられます。

たかが仮面、されど仮面。ここは小さい子どもからいい大人まで、それぞれに心惹かれる何かを見つけられる空間と言えそう。お店から外にでたとき、ちょっと世界が違って見えてきそうな、そんな気すらしてきます。
(文:牧野雅枝)
(撮影:大塚秀樹)

仮面屋おもて

住所
東京都墨田区京島3-20-5
営業時間
12:00~19:00
定休日
不定休
最終更新日:2017.7.14
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※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。
※飲食店情報の平均予算は、食べログの店舗基本情報を引用しています。